一部の地域では、そろそろ保育園の選考の結果通知が届き始めています。この時期は、4月からの職場復帰に向けて準備中というママたちも多いのではないでしょうか。

「育児と家事と仕事を同時にこなすなんて、できるのかな…」と不安を抱えるママのために、今回は先輩ワーママが厳選した育児と仕事を両立するコツ12をお送りします!

1日のスケジュール編                     

 やることが山積みの1日をどんなスケジュールでこなすかは、ワーママ永遠のテーマ。うまくスケジュールを組み立てるためのコツをご紹介します。

1. オペレーションを書き出して見える化する

 平日・休日の朝起きてから夜寝るまで、1日に必要な作業や所要時間などを紙やエクセルなどに書き出してみましょう。オペレーションがママ一人の頭の中だと、うまくスケジュールを組み立てられないですし、家族と分担もできません。書き出したもの、エクセル作成したものは印刷をして、パパは勿論、今後お手伝いをお願いする可能性が大いにあるおじいちゃん、おばあちゃんなど周囲の方々に共有しましょう。共有することでスムーズに役割分担やスケジュール化ができるようになります

2. 朝型か夜型か、自分たちに合ったスタイルをみつける

 洗濯や掃除やごはんの支度といったデイリーの家事は、ご家庭によって、早朝に済ませる朝型か、子どもを寝かせてからやる夜型かに分かれるようです。出退勤の時間や子どもの生活リズムなどに合わせて、自分たちに合ったスタイルを選んでみてくださいね。やってみてうまくいかなかったら変えてみる、という柔軟性も必要です。ママが朝型でパパが夜型、といった複合スタイルも考えられますね。

3. 休める時間を意識的に確保する

 ワーママデビューする方に、一番気を付けてほしいのが実はこれ。育児・家事・仕事に追われる生活になると、昼も夜も休日も、びっくりするくらい休めません。復職後すぐに体調を崩したという先輩ワーママも少なくありません。特に復職後の生活に慣れるまでは、意識的に気持ち多めに休む時間を1日のスケジュールの中でしっかり確保しましょう。

家事の工夫編                         

家事はできるだけ効率的に、かつ家族が満足できる水準でこなしたいですいね。上手にこなす工夫をご紹介します。

4. 一度にすべて済ませようとせず、小分けにする

ワーママ生活はとにかくまとまった時間がないので、短時間でできる範囲に家事を小分けするのがおすすめ。例えばお風呂掃除なら、今日は床、明日は壁、明後日は排水溝…というように小分けしてやると、短時間の掃除でそこそこキレイな状態が保てます。朝食を作るついでに夕食で使う食材も切っておく、といった「ついで」の作業も、積み重ねると効いてきますよ

5. 優秀家電も上手に利用する

 食器洗い機やロボット掃除機、高機能オーブンレンジといった便利な家電は、使いこなせばとっても頼りになる存在。特に毎日の作業を効率化してくれるものは数年使うことを考えれば、予算が許す範囲で導入を検討してみるのもいいかもしれません。「操作が面倒で買ったものの使ってない」という方をたまに見かけますが、買ったからには使いましょう!

6. 「コレだけは手抜きしたくない」を決める。あとは無理しない

 ママたちの中には、家事を完璧にこなそうとがんばりすぎてしまう方もいるかもしれません。でも、完璧を求めてしまうとできなかった時につらいもの。優先順位を決めて、こだわるところと、無理しないところを線引きしましょう。上手に手抜きするのもワーママ生活を続ける上では大事なスキルです。

子どもとのコミュニケーション編                       

仕事が始まると、育休中と比べて子どもと接する時間が激減してしまいます。「子どもにさみしい思いをさせてしまうのでは…」と不安な方のための秘訣をご紹介します。

7. 離れるのがさみしくても、前向きな気持ちで接する

保育園デビューにつきものなのは、預ける時の別れの辛さ。泣き叫ぶ子どもを振り切って、涙ながらに出社…という方も多いです。でも、ママが不安な顔をしていると、子どもは敏感に察してますます泣いてしまいます。できるだけ前向きに、「今日もお互いがんばろうね」という気持ちで、送り出してあげてください。慣れれば楽しい保育園生活が待っていることを信じましょう。

8. 「子どもが答えやすい質問」で、保育園の様子を聞く

 保育園でどんな風に過ごしているのか、子どもがおしゃべりできるようになったら聞いてみたいですよね。そんな時、「保育園どうだった?」と漠然と聞いても、子どもはなかなか答えられません。「今日は何の本読んだ?」「何して遊んだ?」「給食おいしかった?」など、具体的な質問を重ねて聞き出してみてください

9. 愛情を言葉と態度に出して伝える

 一緒にいる時間が短い分、愛情はきちんと伝えたいですよね。きちんと愛情を伝えるにはハッキリ形にするのが一番。子どもにはぜひ「かわいいね」「大好きだよ」といった言葉を、一日に何度も、無条件にかけてあげてください。ぎゅっとハグしたり抱き上げたり、スキンシップも意識的にたくさんとれるといいですね。

専門家への相談編                       

わからないことや不安なことがあれば、一人で悩まず専門知識を持つ人に相談してみるのがおすすめ。忙しいワーママにとって強い味方になってくれることでしょう。

10. ちょっとした不調でも、かかりつけの小児科へ

 保育園に入ると、子どもは本当に頻繁に体調を崩します。発熱、咳や鼻水、便秘または下痢、発疹、耳を痛がる、目やにが出る…などなど。そんな時、気軽に相談できるかかりつけの小児科のお医者さんがいると心強いですね。自宅で様子をみるとなかなか治らなかったり、思いがけない病気だったりすることもあるので、早め早めの受診がおすすめです。

11. 発達の不安は、保育園の先生か公的な相談窓口へ

 保育園でたくさんの子どもたちと接するようになると、「うちの子って、もしかして成長が遅いのかも?」と不安になることもあるかもしれません。発達に関してインターネット上に情報は溢れています。しかし、専門家による情報でないものも多く、見ると不安が増してしまうかもしれません。そんな時はまず保育のプロである先生に相談を。各地の自治体にも、発達の不安を相談できるサービスがあるので、自治体のサイトで窓口をチェックするといいでしょう

12. 民間のサービスも上手に使う

 民間企業でも専門家の知恵を借りられるサービスがたくさんあります。例えば家計の不安ならファイナンシャルプランナー、お受験や教育に関することなら学習塾の相談サービスを利用するなどして、専門家から効率的に情報収集や相談ができるといいですね。毎日の食生活や食育のことなら、シェアダインで専門家に相談していただけます。

                      

いかがでしたか?体力的にも心理的にも大変なワーママ生活ですが、ちょっとした工夫をしたり、人に相談したりすることで、ぐっと負担が軽くなります。一人でがんばりすぎないで、どうかハッピーなワーママ生活をお送りくださいね。


ライター紹介

山崎めぐみ
テレビ番組のリサーチャーを経て、出産を機にWebライター・ディレクターに転身。夫は仕事が忙しく留守がち、実家は遠くて応援がのぞめないという状況ながら、2人の子どもをなんとか育てている。自身の体験や周囲の人にもらった助言をもとに、忙しい現代のママ・パパ達の子育てを応援する記事を発信中。