最近、保育園の給食が注目されていることをご存知ですか?添加物を控え、既製品はできる限り使わずに手作りで提供するなど、こだわりの給食が増えています。食育にも力をいれ、行事のある日は行事食が出され、先生から言われを学びながら食べるなどの工夫がされています。配膳ではバイキング形式にすることで自分の食べられる量を知り、苦手なものは少量盛りで少しずつ食べる努力を教える保育園も。よく野菜を全然食べない子が、保育園では食べるという話を聞きませんか?保育園の給食には、好き嫌いの子供たちに美味しく食べてもらうための長年の工夫がたくさんあり、いまレシピサイトなどでも注目されています。今回は、保育園で栄養士として献立作成や調理をしていた筆者が、子供たちが野菜や魚をペロリと食べてしまう大人気の給食献立をご紹介。自宅で簡単にできるコツも紹介するので、ぜひチャレンジしてみてください。

野菜は大好きなネバネバと一緒に!大人気のほうれん草の納豆和え

<人気の献立例>

  • わかめご飯
  • 鮭のタルタルがけ
  • ほうれん草の納豆和え
  • 味噌汁
  • りんご1切れ

保育園の給食でそんなに食べる?と子供に大人気なのがほうれん草やキャベツを納豆と和えた一品。納豆の旨味が野菜を食べやすくしてくれるので、たくさん食べることができます。作り方は簡単。ほうれん草を茹でて、しっかりと絞る。そして納豆に付属のタレを入れて混ぜ、ほうれん草と和えるだけ。子供が大好きな納豆のネバネバで野菜をコーティングすることで、驚くほど食べてくれます。ほうれん草だけでなくキャベツやにんじんを加えても。簡単にできる副菜で2~3種類の野菜が摂れます。納豆の他にも、ツナ缶の汁気を切ってしょうゆと一緒に野菜と和えるなど、子供の好きな旨味の強い食材と和えるのが苦手な野菜でも食べやすくするポイントですよ。

また、味付きご飯はほとんどの子供が大好き。わかめご飯は市販品を買わなくても簡単に手作りができます。乾燥わかめを細かく砕き、炊きたてのごはんに塩少々と一緒に加えて混ぜ、5~10分程蒸らすだけ。お好みで白いりごまや鰹節を加えても美味しくいただけます。このほかにも、ひじき煮を混ぜたり、味付けしたひき肉や卵、ツナ缶、野菜を混ぜたり…バリエーションは無限大!味付きご飯は、ご飯と一緒に野菜やたんぱく質も摂れ、ご家庭では忙しい朝におすすめです。小さくおにぎりにしてお皿にのせておき、自分でパクパクと食べてくれるとパパ、ママも助かりますよね。

あんかけで飲み込みやすく完食!白身魚の野菜あん

<人気の献立例>

  • ご飯
  • 白身魚の野菜あん
  • コロコロきゅうり
  • 卵スープ
  • みかん

あんかけのかかった白身魚は飲み込みの苦手な子供でも食べやすく、人気のメニューです。魚が苦手な子供の多くは、味よりも上手く飲み込めないということが理由なので、あんかけにすると飲み込みやすく、甘めの味付けも子供が好きになるポイントです。野菜あんにすることで、お野菜も一緒に摂りましょう。つくり方は、最初に白身魚は片栗粉をまぶして揚げます。にんじんや玉ねぎ、ピーマンの千切りをだしで煮てしょうゆ、みりん、砂糖で甘辛に味付けして水溶き片栗粉でとろみをつけ、白身魚にかけます。

この日の献立にはコロコロきゅうりを。子供はなぜかコロコロした食べ物が大好き。カリカリと食感のいいきゅうりをコロコロに切って、塩少々をまぶし、5~10分おき、水気を切ります。鰹節、しょうゆを加えて混ぜるだけ。お好みでごま油や白いりごまを加えても美味しいです。子供にお手伝いをお願いする場合は形を変えます。きゅうりはへたを落とし、ビニール袋に入れ、めん棒などで叩いてたたききゅうりに。これなら包丁を使わず、袋に入れることで周りも汚れずにきゅうりが食べやすい大きさに。叩いたきゅうりは水気を切り、同じように味付けすれば出来上がり。忙しい時に助かる副菜です。

野菜は子供が大好きなアレに変身!豆腐と野菜のふわふわナゲット

<人気の献立例>

  • ご飯
  • 豆腐と野菜のふわふわナゲット
  • 切干大根のカレー煮
  • 豚汁
  • バナナ

豆腐を水切りして作った豆腐ナゲットは、チルドのナゲットと違い素材の素朴な味わいが楽しめ、大人も美味しくいただけます。たくさん作って冷凍することもできるので、お弁当にもぴったりです。豆腐はキッチンペーパーに包んで、電子レンジで1分30秒ほど加熱し、粗熱を冷まし、水気を切る。ボウルに水切り豆腐、鶏ひき肉、卵(卵アレルギーの子供は片栗粉を少し入れることでつなぎになります)、みじん切りした玉ねぎ、牛乳(水や豆乳で代用可)に浸したパン粉、塩、こしょうを入れて混ぜ、小判型にまとめ、表面に片栗粉を薄くまぶして揚げてください。たねは片栗粉をつけずに、焼けばつくねにも変身。ひじきやにんじん、いんげんなどを加えると、お野菜を一緒に食べることができるお役立ちメニューです。

切干大根は歯ごたえがあり、見た目も茶色で子供が苦手な食材ですが、子供の好きなカレー味で仕上げると意外と食べてくれます。鍋にサラダ油を入れて熱し、水で戻して食べやすい大きさに切った切干大根、にんじんを炒め、だしで柔らかくなるまで煮ます。カレー粉(入れすぎは辛くなります)、酒、砂糖、しょうゆを加えて煮汁がほとんどなくなるまで煮ます。煮汁がなくなる前にいんげんや小松菜など緑の野菜を加えてもいいでしょう。さつま揚げや油揚げなどを入れても味が出て美味しく仕上がります。

ちょっとした工夫で食べにくい食材が大好きなメニューに変身!

いかがでしたか?苦手な野菜や食べにくい魚は好きな物と組み合わせたり、とろみをつけて飲み込みやすくしたり、楽しい・面白い形に切ってみたりなど、ちょっとした工夫で大好きなメニューになります。こんな工夫なら、おうちでも簡単に取り入れることができそうだと思いませんか?ちょっと苦手な食材を使ったおかずも、保育園で人気のメニューを真似すれば、「いつも食べているのと一緒だ!」と喜んでくれますよ。ぜひチャレンジしてみてください。また、子供の偏食や野菜嫌いは一過性のものもあります。成長の過程で気がついたら食べられるようになっていた、なんてことも。1つの食材を食べないことで栄養不足になる、ということはありません。食べない時にあまり心配しすぎず、パパ、ママと楽しく食卓を囲み、毎日の食事を楽しんでくださいね。

ライター紹介 岡田みなみ(管理栄養士)
ガス会社にて料理教室企画・運営・アシスタント、料理イベントに携わった後、保育園の栄養士として3年勤務、管理栄養士を取得。現在はフリーランスの管理栄養士として料理動画のレシピ開発や撮影を中心に活動中。一児の母。シェアダインでは料理家みなみとして活動している。

シェアダインとは 栄養士や調理師など食のプロ料理家が、子育て世帯の食に向き合い、家庭料理をご提案。3日分のお料理を調理する出張「作り置きサービス」の会社です。(https://sharedine.me)

 

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