目黒にある東京直営店「aeru meguro」に足を踏み入れると、そこには数々の伝統産業品が並ぶ。

中でも棚にズラリと並ぶ『こぼしにくい器』と『こぼしにくいコップ』はaeruの代名詞とも呼べる商品だ。その魅力を聞いた。

 

「シリーズの中でイチオシの商品はありますか?」

という少し意地悪な質問に、aeru meguroホストマザー(店長)の森さんは微笑みながら、

「やはり、それぞれにそれぞれの良さがあります。異なる産地や異なる素材のものを組み合わせてお選びになるお客様も多くいらっしゃいます。一つひとつに合うシーンがありますので、使う方のお顔や、盛り付けるお料理に想像力を膨らませて、お求めいただいております」と話す。

森さんのいう「シーン」を訊ねながら、その魅力に迫った。

異なる素材でシーンを楽しむ

『こぼしにくいシリーズ』は、陶器・磁器・半磁器・漆器・ガラスと様々な素材で展開している。北は青森から南は沖縄まで、産地も様々。陶器・磁器・半磁器の、いわゆる焼物はすべてオーブン、電子レンジ、家庭用食洗器での使用が可能だ。食洗器に対応しているのは嬉しい驚きだ。

シリーズ第一号。あえてシンプルに仕上げた砥部焼

一般的に、砥部焼は厚みと重みがある磁器に、藍色の絵付けがなされていることが多い。しかし、aeruの砥部焼は砥部焼らしい青みがかった釉薬がかけられたシンプルなもの。これは器に盛りつけられた食材に集中できるように、という想いから生まれたのだそう。

お茶碗代わりに使ったり、カレーやパスタなどを入れる器として使ったり、お料理の幅が広がるのが、この器のシーンだ。

愛媛県から 砥部焼の こぼしにくい器

  • ボウル(小):4,500円(税別)
  • 深皿(中):4,800円(税別)
  • 平皿(大):5,300円(税別)

aeru商品紹介ページ http://www.aeru-shop.jp/fs/aeru/c/tobeyaki-dish 

土と石のいいところ取り。京都のお誂え(あつらえ)文化から生まれた京焼

はっと目を惹く黄色の器だが、よく見ると側面に白い釉薬がふきつけられており、色鮮やかなのに優しい雰囲気という二面性が面白い。土と石を混ぜ合わせることで、磁器のように鮮やかで、陶器のような温かみのある雰囲気。二つのいいところを絶妙なバランスで取り入れている。

お野菜の赤や緑、ご飯やお豆腐の白などが映え、お食事の時間が楽しくなるのが、この器のシーンだ。

京都府から 京焼の こぼしにくい器

  • ボウル(小):5,700円(税別)
  • 深皿(中):200円(税別)
  • 平皿(大):6,700円(税別)

aeru商品紹介ページ http://www.aeru-shop.jp/fs/aeru/c/kyoyaki-dish 

驚くほど軽い!外出のお供に山中漆器

実際に持ってみると「え?」と思うほど軽い。また、割れにくいので外出時や旅行の際に持参しているという人も多い。一つひとつ木目が異なり、茜と黒の二色展開だ。

熱が直接手に伝わりづらいので、少し熱いものが苦手なお子さんにもおすすめです。年齢を重ねた木から生まれた器。お家の食卓だけでなく、外出先の食卓でも共にできるのが、この器のシーンだ。

石川県から 山中漆器の こぼしにくい器

  • ボウル(小):6,500円(税別)
  • 深皿(中):800円(税別)
  • 平皿(大):7,200円(税別)

 aeru商品紹介ページ http://www.aeru-shop.jp/fs/aeru/c/yamanakashikki-dish 

まるで沖縄の海のよう。見ているだけで幸せになる琉球ガラスのコップ

自分が子どもだったころ、ビー玉がとってもきれいで、そして不思議で、ずーっと見ていた記憶がよみがえる。ガラスに閉じ込められた泡や、色違いのコップを重ねることで生まれる色。 お水や麦茶などの飲み物ももちろん、シャーベットや野菜スティックをいれることもできる。

想像を膨らませて、家族みんなで楽しめるのも、このコップのシーンだ。

沖縄県から 琉球ガラスの こぼしにくいコップ

(写真左上から時計回りに)

  • むむいる 9,300円(税別)
  • らむね 9,000円(税別)
  • くちゃみどぅり 9,500円(税別)
  • くちゃくがに 9,500円(税別)
  • ゆくねー 9,000円(税別)

aeru商品紹介ページ http://www.aeru-shop.jp/fs/aeru/c/ryukyuglass-cup 

オーブン料理にも。小石原焼

ぽってりとした表情が愛らしい小石原焼のコップ。電子レンジやオーブンでの使用もOKだ。
森さんは、最近このコップでフォンダンショコラを作ったのだとか!一気にコップではない器の一面が飛び出してくる。
カップケーキなどのお菓子を作ったり、そば猪口として使ったり、意外な一面を発見するのが楽しくなるのが、このコップのシーンだ。

福岡県から 小石原焼の こぼしにくいコップ

  • (全5種類) 5,500円(税別)

aeru商品紹介ページ http://www.aeru-shop.jp/fs/aeru/c/koishiwarayaki-cup 

 

実際に手に取ってみると、その重さや大きさ、素材の質感、手作りならではの一つひとつの表情の個性がわかる。森さんのいう「ホンモノ」にぜひ触れてみてほしい。


aeru meguroホストマザー(店長)森恵理佳氏

”0から6歳の伝統ブランドaeru”の、東京直営店「aeru meguro」のホストマザー(店長)としてお客様をお出迎え、職人さんのこころや暮らしを伝える講話会や、お子さま向けの食事の所作講座など、日本の伝統を伝えるイベントの企画・運営を行っている。

 

 

和える 

「日本の伝統を次世代につなげたい」という想いから、代表の矢島里佳氏が若干22歳の時に創業。2012年、“0から6歳の伝統ブランドaeru”を立ち上げる。学生時代から各地の職人のもとに足を運び、職人とのつながりを深める。現在も新しいaeruブランドの商品を職人と共に開発中である。

 


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