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飲食店での面接で気をつけることと想定される質問とは

シェアダイン編集部
作成日:2022/08/07
更新日:2022/11/29
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目次

飲食店はアルバイトや新卒採用の求人を目にすることも多く、他の企業の求人情報に比べると身近ではないでしょうか。飲食店の採用面接を受けるとき、何を質問されるのか不安を感じる方もいるかもしれません。この記事では、飲食店の面接の質問や回答例について解説します。

飲食店の面接で聞かれることとは

面接では様々な質問が面接官から投げかけられます。新卒の就職なのか、転職での中途採用なのかによって内容も変わってきますが、一般的な質問は以下の通りです。
自己紹介、自己PR、志望動機、自分の長所と短所、面接を受けている飲食店に来店をしたことがあるか、なぜ他の飲食店ではなく当社なのか、他に受けている会社はあるか、逆質問、などの質問をされるでしょう。
質問への答え方の例については、後ほど解説します。

求人でよく記載される飲食店が求めている人物像

現在、飲食店の数は60万件以上あり、様々な飲食店で求人が出されています。
引用:総務省統計局
求人が出されているということは、複数人で働く環境ということであり、対人コミュニケーションが必須となります。さらに、接客を伴うポジションの場合はお客様とのコミュニケーションも必要となることから、飲食店が求めている人物像の最低条件は、ある程度のコミュニケーション能力が備わっていることだと言っても過言ではありません。コミュニケーション能力の備わっている人、というとハードルが高く感じるかも知れませんが、簡単に言うと人と円滑に会話などができる人ということになります。暗く無口で、偏屈な人よりも、明るく元気で、素直な人との方が、円滑に楽しく会話ができますよね。
そして、上記に加えて、自分に与えられた仕事をこなしつつも、周囲に気を配れるような人材が評価されることが多いです。

よく聞かれる質問と答え方

前述した質問の答え方の例を解説していきます。すべての質問の答えに対して言えることですが、質問への回答は必ず結論から伝えましょう。結論を先に言うことによって、自分の答えを的確に、より効果的に伝えることができます。

自己紹介

質問の前に、まず簡単な自己紹介をしなければならないというパターンも多いです。名前、新卒の採用面接の場合は在籍校(卒業予定校)、転職の場合は前職での経験などを伝えましょう。あくまでたくさん喋りすぎず、簡単な自己紹介で終わらせましょう。長く喋りすぎると、周りが見えないタイプ・空気が読めないタイプなのか、と思われてしまう危険性があります。
例)
「はじめまして。○○○○と申します。○○大学の○○学部の4年生です。本日はこのような貴重なお時間を頂き、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」

自己PR

自己PRは、自己紹介とは異なります。自己紹介は、簡単な経歴や名前を伝えて、面接担当者に挨拶をすることが目的です。しかし自己PRは、履歴書などで事前情報を取得している面接官に対して、自分自身が具体的にどのような能力を持っていて、採用すべき人材であると伝えることが目的になります。
新卒の場合は、自分の持っている考えや、自分が会社にとって貢献できる点を伝えます。ここで自分の長所を伝えてもよいでしょう。
中途採用の場合は、上記に加えて前職で得たスキルや評価について伝えましょう。
例)
「私の長所はコミュニケーション能力が優れている点です。在学中に飲食店でアルバイトを3年間続けておりましたが、その中で様々な年齢層のスタッフとお客様とコミュニケーションをとり、店内での揉め事やお客様とのトラブルを未然に防ぐことができました。また、スタッフ同士で親睦を深められるよう、自分が中心となって旅行の企画も行い、成功させることができたと思います。この経験を生かして、御社でも人と人をつなげられるように率先して行動したいです。」

志望動機

志望動機は、冒頭で結論としての「志望理由」を伝えて、その理由に至った具体的なエピソードなどを伝えます。最後に、採用後の意気込みで終わるという流れで終わりましょう。志望動機は油断すると内容が長くなりがちです。熱意を伝えようと、エピソードを盛り込みすぎると、かえって印象が薄れてしまいかねませんので、内容は厳選する必要があります。
例)
「御社の【不可能を可能にするチャレンジ】という経営理念のもと、常に挑戦し続ける環境作りを重視している点に共感し、御社を志望しております。私は学生時代から未経験のことにたくさん挑戦しています。高所恐怖症なのですが登山をしたり、英語が不得意でも語学留学をしたりと、様々な経験をしていく中で、貴重な人との関わりも得ることができました。御社に入社後も、チャレンジ精神を大切にして、いろいろな事業に関わっていきたいです。」

自分の長所と短所

この質問は、面接官が粗さがしをしているわけではなく、自分を客観視できているか、発言に矛盾がないかなどを見ています。
たとえば、「明るく元気」が長所の人の短所が「人と話すのが苦手」だとしたらなんだか矛盾していますよね。面接官の話をさえぎって自分の話ばかりしているおしゃべりの長すぎる人が「聞き役になるのが得意です」なんて言っていたとしたら自分を客観視できていないという評価になります。
また、短所を理解して自分の課題と捉えているのかどうかも見ています。短所ではあるけれど、言い換えれば長所になることもありますし、短所を改善できるように心がけていることもセットで伝えましょう。
例)
「私の長所は私の長所はコミュニケーション能力が優れている点で、短所は少しせっかちな点です。たくさんの人と関わることが得意で、アルバイトでは接客を4年続け、プライベートでは同級生との旅行やイベントを計画して、親睦を深められる機会を作ってきました。やりたいことが次々と出てくる分、せっかちになってしまうこともありますが、周囲のペースも見ながら行動できるように心がけています。」

面接を受けている飲食店に来店をしたことがあるか

飲食店の面接を受ける場合、他の企業とは異なり、面接前にお店に行って食事をすることができます。外食をできるかどうかは経済状況にもよりますが、興味を持って面接に進んでいる企業なのであれば、できる限り足を運んでおくようにしましょう。
もし「来店したことはない」という回答をされたときに、面接官はどう思うでしょうか。一度の食事という投資すらもしないほど、興味のない企業に面接に来ていると思われてしまうかも知れません、

なぜ他の飲食店ではなく当社なのか

飲食店は日本に60万件以上存在します。和食、イタリアン、フレンチなど、その中でなぜわざわざ当社を選んだのかという質問は、しっかり考えておかなければ回答が難しくなります。「和食を極めたい」などの回答だと、「では○○や○○ではだめだったのですか?」といったように、追加で質問をされることも。他の会社でもできそうなことではなく、「貴社でしか叶えることができない」というような回答をしましょう。その為には、やはり事前に店舗を訪れて、働いている人やメニューを見に行っていたほうが考えやすくなります。
例)「他の飲食店ではなく御社を志望したのは、以前お店に伺った際の、従業員の皆さんの活気あふれる姿やお客様の笑顔が、今までに訪れてきた飲食店の中でも一番強く、印象に残っているからです。お料理もおいしく、接客もにこやかで、いつか自分もここで働く一員になりたいと思いました。」

他に受けている会社はあるか

一般的に、就職活動を行う上で、1社のみしか受けないという事はほとんどありません。企業側も、複数社に応募している前提でこの質問をしてきています。自社への入社意欲を確かめるための質問になるので、複数社の応募に関しては正直に答えて問題ありませんが、志望度も聞かれた場合は第一志望と伝えましょう。面接をしている以上、入社してほしいという企業側の意向があります。わざわざ正直に第二・第三志望です、という人に採用通知が届く可能性は低いでしょう。

逆質問

面接官からの質問が面接の最後にほぼ必ずされる質問が「最後に、何か質問はありますか?」という逆質問です。この質問は、コミュニケーション能力や志望度を見られています。志望度が高ければ、ある程度の会社情報を調べてきているはずですので、ホームページなどではわからない、より詳しい情報を聞き出せる質問ができるはずです。長く会社に勤める前提で、活躍している人材についてや、入社後どのような努力が必要になるかなどを質問するのも良いでしょう。
注意点としては、少し調べれば出てくるような情報、すでに話している内容、面接官が答えにくいことは聞かないということです。
例)
「御社で、活躍されている方々に共通点はありますか?」
「いち早く御社で活躍できる人材になりたいのですが、入社前に準備しておいた方が良いことはありますか?」

面接時に気を付けるポイント

面接には、身だしなみ、最低限のマナー、言葉遣いを身に着けてから挑みましょう。
服装に関しては、基本はスーツですが、私服OKや服装自由とされている場合もあります。服装自由とされていても、ダメージジーンズなどカジュアルすぎるものは避けたほうが無難です。男性はひげを剃り、髪型は短めに整え、スーツやシャツのシワがないようにします。女性はナチュラルメイクで、髪はすっきりとまとめておきましょう。
言葉遣いは敬語で、一人称は男女問わず「私(わたし・わたくし)」で統一します。語尾を延ばしたり、普段友達と話すような話し方はやめましょう。

まとめ

飲食店の面接で聞かれることの多い質問について解説してきました。もちろん、実際の面接ではここで紹介した質問以外にも、たくさんの質問に答えなければなりません。しかし、しっかり自己分析をして、面接を受ける会社の知識を深めておけば、どんな質問をされても答えられるようになるでしょう。

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