テーブルコーディネーターの仕事内容解説 なるために必要な方法とは
パーティの会場や高級レストランで、ハイセンスなテーブルの飾りつけに目を奪われたことはありませんか? 食器類をマナーに従って配置するだけでなく、テーブル全体を美しくコーディネートするのはテーブルコーディネーターの仕事です。
ここではテーブルコーディネーターの仕事内容をはじめ必要な資格や学歴、収入や勤務体系などについて解説いたします。
テーブルコーディネーターの仕事内容
テーブルコーディネーターは料理の種類や宴席の目的に合わせてテーブルを美しく飾りつける職業です。西洋料理の食器のセッティングはルールによって決められていますが、テーブル全体の飾りつけや食器類の選択はテーブルコーディネーターの裁量で行います。
テーブルコーディネーターの仕事に公的な定義はありません。基本的にはテーブルクロスや食器類、花やキャンドルスタンドなどのアイテムを選んでテーブルをコーディネートするのが仕事です。もちろん宴席の目的や部屋全体の雰囲気も考慮しなければなりません。
たとえばパーティーや結婚披露宴の宴席ではゴージャスで祝賀ムードあふれるテーブルセッティングが好まれます。単に料理を引き立てるだけでなく、パーティの目的やコンセプトに合わせてテーブル全体をコーディネートすることで列席者の感動と満足度を高めます。
一般のレストランでもテーブルコーディネートの善し悪しは食事やサービスに対する満足度に大きな影響を与えるポイント。だからこそマナーに沿った食器のセッティングにとどまらず、テーブル全体を美しく装飾するプロのコーディネーターが求められるのです。
テーブルコーディネートのポイントとしてはクロス類の選択があげられます。特にテーブルクロスは面積が大きいため、色や素材によって見た目が大きく変わります。そのほかカトラリーやプレート、グラスなどのテーブルウェア、装花なども重要です。
テーブルコーディネーターはお客様のテーブルをコーディネートする仕事ですが、料理の種類や会場の雰囲気も無視することはできません。その意味ではインテリアコーディネーターや食空間アドバイザー、カラーコーディネーターなども同業種といえるでしょう。
テーブルコーディネーターになるための資格と方法
テーブルコーディネーターになるために必要な資格はありません。そこでレストランサービス技能士やブライダルコーディネート技能士などの国家資格を取得してホテルや結婚式場などに就職すれば、将来的にテーブルコーディネーターになれる可能性があります。
フリーのテーブルコーディネーターがアシスタントを募集していれば応募する方法もありますが、そのような募集は非常に少なく、未経験者が採用される可能性もほとんどないと考えて良いでしょう。
テーブルコーディネーターになるために必要な学歴・資格
前述したようにテーブルコーディネーターになるために必要な資格はありません。レストランサービス技能士やブライダルコーディネート技能士を取得してホテルやや結婚式場などに就職すれば、テーブルコーディネーターになれる可能性があります。
テーブルコーディネーターの資格がほしい方は専門の養成スクールで勉強する方法も。たとえば一般社団法人日本テーブルコーディネート協会のテーブルコーディネートディプロマレッスンの場合、通常コースは1日2レッスンを9日間。受講料金は158,000円です。
ほかにも食空間専門資格の食空間プランナーや食空間アドバイザー、色彩検定、カラーコーディネーター検定、フラワーデザイナー資格検定といった民間資格を取得して勤務先にアピールすると、テーブルコーディネーターに抜擢される可能性が高まります。
テーブルコーディネーターの年収
テーブルコーディネーターの年収を示す公的なデータはありません。一般にテーブルコーディネートはホテルや旅館の従業員やウエディングプランナーが担当するケースが多いので、参考までにウエディングプランナーの平均年収を紹介すると350万円前後です。
テーブルコーディネーターの勤務体系と休日
フリーランスでテーブルコーディネーターを専業とする人はごくわずか。ほとんどの場合、結婚式場やホテル、レストランなどに所属するウェディングプランナーやコーディネーター、バンケットスタッフなどがテーブルコーディネーターを兼任しています。
ウェディングプランナーの場合、勤務体系や休日は労使協定や就業規則に準拠します。勤務時間は午前9時始業が一般的ですが、朝一番の結婚式を担当すると準備のために早朝出社になることも。逆に披露宴が遅い時間帯になると残務作業が深夜に及ぶこともあります。
結婚式が集中するシーズンは平日よりも土日祝日の勤務時間が長くなり、時には12時間以上勤務することも。休日は基本的に月8~9日ありますが、結婚式は土日祝日に開催されることが多いため、平日が定休日となり、他の休日も平日のシフト制となります。
テーブルコーディネーターを採用する有名な企業
テーブルコーディネーターを採用する企業は有名ブライダル会社やホテル、レストランウエディングに対応する大手レストランがメイン。近年では、コロナ禍の影響で業績を伸ばしたケータリングサービス会社もテーブルコーディネーターの求人を増やしています。
募集要項を個別に見るとブライダル会社ではウエディングプランナー、ホテルではバンケットスタッフ、レストランではホールスタッフとしての求人が多く、テーブルコーディネーターとしての求人は少ない上に、ほとんどがパートの募集となるのが実情です。
まとめ
テーブルコーディネーターは料理の種類や宴席の目的に合わせてテーブルを飾りつける仕事です。テーブルコーディネーターに必要な学歴や資格はありません。多くの場合、ウエディングプランナーやホテルのバンケットスタッフがテーブルコーディネーターを兼任しています。
シェアダイン編集部
日本料理における修行ではどのようなことをするのか 修行の目的と段階の解説
日本料理店に訪れるとカウンターでお客様を迎え、料理やサービスの提供を行ってくれる「板前」。板前として店に立つまでには「板前修業」を行い、鍛えられた技術や専門知識を生かしてお客様をもてなしています。
板前修業は厳しそう、難しそうといったイメージを持ちやすいですが、現場ではどのように修業が行われているのでしょうか。この記事では、日本料理店で板前になるまでの修業について解説いたします。
日本料理における「修業」とは
板前修業とは、見習いの新人が一人前の板前になるため、日本料理店の現場で、プロの料理人のもと、日本料理の知識や調理技術を習得していくことです。修業は掃除や洗い物といった雑用から始まり、盛り付け、火を扱う調理、味付け、と段階的にお客様に提供する料理に携わることができるようになり、最終的には包丁を扱う調理をする板前を目指します。
修行の目的
板前修業の目的は、見習いから一人前の板前になることです。日本料理店に就職してすぐの新人に調理を任されることはなく、修業を積み、知識や技術を身につけていくことで、少しずつ仕事を任されるようになっていき、最終的には板前として料理店に立つことができます。
板前とはどんな人か
日本料理を専門とし、日本料理の知識や高い調理技術を持ち合わせた実力のある料理人を「板前」と呼びます。店の味や印象を左右する料理店の重要なポジションです。包丁を扱い、刺身を切るなどの調理においてメインとなる仕事を行っています。「板前」と呼ばれる由来は、「まな板の前に立つ」、「板場の前に立つ」という意味からきているといわれ、関西では「板前」のことを「板場」と呼ぶことが多いようです。
カウンターのある料理店では、お客様の前に立ち、料理の提供や接客を行う場合もあります。
調理場を仕切り、板前を束ねる長である料理長のことを「板長(いたちょう)」または「立板(たていた)」「花板(はないた)」と呼び、副料理長のことを「次板(つぎいた)」または「脇板(わきいた)」と呼びます。
板前になるための修業途中の料理人のことは「裏方」と呼び、裏方にも地位別に呼び名がつけられていることが一般的です。
板前と似た職業として、「職人」があげられますが、寿司職人や天ぷら職人などの仕事は、寿司や天ぷらなど特定の料理に特化した料理人のことをさし、日本料理全般を専門とする板前とは異なります。
板前に求められるスキル
板前には幅広く、深いスキルが求められます。専門性の高い日本料理の知識や調理技術はもちろん、料理を美味しい状態かつお客様にとって最適なタイミングで提供するための、効率的に動く力や段取りを組む力、調理場全体を見て連携を図る力、お客様とのコミュニケーションをとるための接客力、など求められる力はとても多いです。板前に必要とされる幅広いスキルを獲得することが修業の大きな目的となります。
板前になるまでのステップ
一人前の板前になるには、10年かかるといわれていますが、基本的に以下の5つの段階を経験することが必要です。各段階で知識や技術を身につけ、日本料理の調理の五法(生、煮る、焼く、揚げる、蒸す)を習得していきます。順を追って一つずつステップアップしていき、確実に力をつけていくことが大切です。
追い回しとは
板前修業は「追い回し」と呼ばれるポジションから始まります。追い回しとは、掃除や洗い物、買い出しなどを中心に、頼まれた雑務をこなす仕事です。他にも、野菜の下処理や器の用意などを任されることもあります。調理に直接携わることはほとんどありませんが、包丁の使い方の指導を受けることや、まかない作りを担当することで調理技術や感覚を鍛えていきます。
追い回しの期間に、仕事の内容を把握して現場の流れをつかみ、段取り良く料理提供を行う力を養っていくことが大切です。
八寸場
追い回しで仕事ぶりを認められると、次に任されるポジションは「八寸場(はっすんば)」です。八寸場では、他のポジションで調理された料理を先付けや八寸として器に盛り付けます。先付けとは、会席料理などの始めに提供される前菜のような料理で、八寸とは、海や山の幸を複数盛り合わせた料理です。八寸場で自分が触れた料理を実際にお客様に提供させてもらえるようになります。八寸場で大切なことは盛り付けの技術やセンスを身につけることです。料理の見た目は美味しさを左右する重要な役割を持っています。また、お客様の食事ペースに合わせ、温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに提供できるよう、タイミング良く、スピード感をもって提供する力を身につけることが大切です。
揚場
次に任されるポジションは「揚場(あげば)」や「焼場(やきば)」と呼ばれる仕事です。天ぷらなどの揚げ物や、魚などの焼き物をはじめとする加熱調理を行います。最適な火加減で調理する必要があり、技術やスピード感、段取り力が求められます。
蒸し場
次に担当する「蒸し場(むしば)」は、「煮方(にかた)」ともいわれ、料理の味付けを担う重要なポジションです。出汁をとる、煮物や椀物の味を決める、蒸し物を調理する、などの仕事を行います。店の味を決める特に責任のある仕事です。店の味を一定に保ちつつも、食材や調理法にあった味付けをすることや、他の料理とのバランスをとることなどに配慮して調理を行います。研ぎ澄まされた味覚が必須であるため、日頃から味覚を整えておく配慮が必要です。
刺し場
「刺し場(さしば)」は「板場」ともいわれ、まな板の前に立ち刺身を切ることを担当します。刺し場を担当しているのが板前であり、調理場で最重要のポジションです。刺身を切るというシンプルな仕事ですが、刺身は切り方一つで食味を変えるため、高い技術が必要とされます。刺し場がカウンターの前にあり、お客様の前で調理を行う料理店では、お客様との会話や食事の進み具合に合わせた料理の提供などの接客技術も求められ、調理場や客席など全体を見渡す力が必要です。
修行中のポイント・注意点
板前修業は10年かかるといわれているように、板前になるには相応の年月を要します。技術が身につけばすぐに一人前になれるということはなく、年月をかけて四季による料理の変化や調理の流れを掴み、全体を俯瞰してみる力をつけることが必要です。
お客様の口に入る料理を調理すること、伝統的な日本料理を受け継ぐことは責任が伴うことから、修業は厳しく、多くの努力や忍耐力が必要不可欠になります。下積みの役割や意味を理解して、一つ一つ丁寧に修業に取り組む姿勢を持ち続けることが大切です。
まとめ
日本料理における板前修業とは、見習いが一人前の板前になることを目的として、日本料理の知識や調理技術を始めとする、幅広く深いスキルを習得していくことです。修業は段階的に行われることが一般的で、段階を経ていくにつれ、より多くのスキルが身に付いていき、最終的に板前として活躍することができます。
関連記事:
板前とは なるためのステップと板前から転職するには
京料理とは 特徴や歴史、代表的な料理も合わせて紹介
精進料理について解説 特徴も合わせて紹介
シェアダイン編集部
病院調理師の仕事内容となるための試験概要の解説
病院調理師とは、病院内の厨房で患者さんに向けた料理を提供することです。
調理に関する業務だけでなく、食器洗いや厨房の清掃、配膳に至るまでの作業を行います。
また、一度に大量の料理を作るだけでなく、患者の体調や病状に沿った献立内容で調理する必要があります。
業務内容が多く、大変なことが多い現場ではありますが、その分やりがいを感じられる仕事でもあるでしょう。本記事では、病院調理師の仕事内容や調理師になる方法、向いている人について詳しく解説いたします。
病院調理師とは
病院調理師とは、入院している患者さんに向けた食事を作る仕事です。
病院内での厨房で調理を行い、食材を切る作業や盛り付け、洗浄、配膳に至るまでの業務を行います。
病院の規模によっては、1度に数百人分作ることもあるでしょう。また、患者さん一人ひとりの健康状態に応じて食事を作るため、全て同じ献立も作るわけではありません。
食べ物の硬さからカロリー制限に至るまで、細かく作り分ける必要があるのです。
病院調理師の仕事内容
病院調理師の主な仕事内容は、入院患者に向けた調理を行うことです。
通常の調理方法とは異なり、患者の症状や治療方針に沿った食事を作るのが病院調理師の役目です。
塩分・糖分制限をしている人や嚥下障害がある人など人によって食べられる食事も異なります。
患者さんによっては、食事内容を間違ってしまうことで命に関わってしまう場合もあります。
念入りな確認作業を徹底する必要があるでしょう。
病院調理師と飲食店調理師の違い
- 1度に大量の食事を作る必要がある。
- その日提供する料理はその日のうちに作る必要がある。
- 仕込みや事前に作り置きすることができないため、残業時間が少ない。
病院調理師は、他の飲食業界とは異なる仕事をこなす必要があります。
また、大人数分の料理を提供する病院の厨房は、大鍋や思い食材を運ぶことが多いため、ある程度の体力や力も必要となるでしょう。
病院調理師の働く場所
病院調理師とよく似た職場が社会福祉施設です。
高齢者施設や障害者福祉施設でも、病院調理師の仕事内容と同じような業務を行います。
高齢者福祉施設では、利用者様に向けて朝・昼・夜の食事を提供する必要があります。
高齢者福祉施設での基本的な業務内容は下記の通りです。
- 調理業務
- 食材の発注
- 点検や検品などの事務作業
- 献立作成
- 厨房の清掃・食器洗浄
上記の業務基本として、社会福祉施設においても利用者の体調や健康状態に応じた料理を提供する必要があります。
さまざまな調理形態の食事を用意するため、病院調理師に近い仕事内容といえます。利用者の中には、麻痺などの障害を持った人もいるため、介護職との相談も欠かせません。
そのため、食事しやすい食器の選定なども調理師が行う場合があります。さらに、介護職の厨房では調理師免許を持った人だけではありません。
パートやアルバイト、栄養士、管理栄養士とも連携して調理する必要があるでしょう。
また、調理師は免許を持っていない人への指導や助言なども行います。介護職で用いられることの多い食事内容は下記の通りです。
- 嚥下症状のある人に向けたペースト食やとろみ食
- 咀嚼に障害がある人に向けたきざみ食や一口大の食事
- 腎臓病や糖尿病などの疾患を持った患者への配慮
また、これらの施設では、クリスマスやお正月などの季節のイベントを楽しむ料理も提供する場合があります。
食事を通して利用者に楽しんでもらうための工夫をするのも調理師の仕事です。
関連記事:
刻み食とは 調理法の解説
病院食がまずいといわれる理由を解説 実際にとられている様々な工夫も紹介
調理師になるには
調理師になるには、主に2つの手段があります。
- 調理師養成施設を卒業する
- 調理師試験を受ける
また、調理師は国家資格であり、独学での取得はできません。
上記のいずれかの方法で取得する必要があります。
調理師養成施設を卒業する
調理師養成施設を卒業する場合は、厚生労働省が指定した調理師養成施設を卒業する必要があります。
- 大学
- 短期大学
- 専門学校
上記の3種類があり、1年以上通学する必要があります。
卒業と同時に調理師資格を取得できるため、試験をする必要がありません。
また、在学中に知識を身につけられるため、時間やお金に余裕がある場合は入学を検討してみると良いでしょう。
調理師試験を受ける
社会人や働きながら調理師の免許を取得する場合、調理師試験に合格すれば資格を取得することが可能です。
しかし、この場合は受験資格が設けられ、調理業務における2年以上の実務経験が必要となります。
対象施設には基準があり、大きく分けて以下の4つに部類します。
- 飲食店を営業をしている店舗(旅館や簡易的な宿泊所を含む)
- 魚介類販売業(ただし、魚介類を生きたまま販売する営業や競売り業は含まない)
- 惣菜製造業(和物・揚げ物・酢の物・煮物などを製造する営業施設)
- 学校給食や病院などの施設(1回20食以上の継続か1日50食以上の調理を行う施設)
※パートやアルバイトの場合は、週4以上かつ1日6時間以上の勤務が原則
調理業務認められない業務は下記の通りです。
- 喫茶店営業
- 接客業務
- 食肉処理、食品製造、飲食の調整
- 外国の飲食店で充実している場合 など
試験を受けて取得する場合は、対象施設を満たす基準があるか事前に確認しましょう。
●試験概要
調理師試験は、各都道府県で実施している試験です。
全国の多くの地域で会場を設けている場合が多く、マークシートによる四肢択一方式で問われます。
試験の日程や会場などは下記の通りです。
- 試験日程・・・例年7~12月に実施(都道府県によって異なる)
- 試験会場・・・各都道府県指定の会場(公益社団法人調理師技術技能センターなど)
- 試験学科・・・食品学、公衆衛生学、栄養学、食品衛生学、調理理論、食文化概論
- 試験形式・・・全60問、マークシートによる四肢択一方式
病院調理師に向いている人
病院調理師は、従業員や患者さんとのコミュニケーションも重要です。
調理業務を行うだけでなく、患者さんの元へ直接配膳などの作業も行うため、患者さんと接する機会も多いでしょう。
また、調理現場では、パートさんや栄養士、管理栄養士との連携も大切です。
病院調理師が向いている人の特徴についていくつか紹介いたします。
几帳面な性格の人
病院調理師は、患者さんの命を預かる仕事でもあります。
そのため、物事を一つ一つ確認する人や言われたことをきっちり行う人は安心して調理を任せることができるでしょう。
状況によっては、臨機応変な対応も必要ですが、病院の厨房においてはマニュアルに忠実な人は重宝される傾向にあります。
センスがある人
病院調理師の仕事は、食事を通じて患者さんに料理を楽しんでもらうことも重要です。
そのため、盛り付けの美しさやバランスなどを考えて料理を提供する必要があります。
色彩を意識した料理が作れる人は、患者さんに楽しんでもらえる料理を提供することができるでしょう。
体力がある人
病院調理師の仕事は、体力やある程度の力も必要です。
一度にたくさんの料理を作り、時間に追われて忙しいためきついと感じてしまう人も多いでしょう。
また、厨房の中は熱がこもりやすく、立ち作業がメインです。
力や体力に自信がある人は病院調理師に向いていると言えるでしょう。
給与相場について
調理師業界の中でも、病院調理師は比較的給料が良い傾向にあります。
病院の規模によって違いますが、月20~40万円、年収の場合は300~500万円が相場です。
また、病院調理師の場合は、管理栄養士や栄養士などの資格が求められることが多く、朝・昼・晩の3食食事を作る必要があります。
比較的残業時間は少なく、他の職場に比べて年収も高いと言えます。
しかし、患者さんの食事は休みなく必要なため、勤務はシフト制が多く、場合によっては早朝出勤などもあるでしょう。
まとめ
病院調理師は、調理から食事の提供までを行います。
患者さんの病状や健康状態に応じて料理を提供するため、一度に同じ献立を作るという訳ではありません。
また、病院調理師は食事を通じて患者さんとコミュニケーションを取ることや楽しんでもらうことも重要です。
調理師の資格を取得して、病院調理師として活躍してみてはいかがでしょうか。
関連記事:
病院勤務の管理栄養士についての解説 配置人数と仕事内容とは
調理師とはどんな仕事? 仕事内容や調理師資格についても解説
調理師の求人について 仕事内容や求人を選ぶポイントの解説
シェアダイン編集部
調理員とは給与と仕事内容の解説
調理師とよく似た言葉で、調理員という言葉もよく耳にします。しかし、その具体的な仕事内容や必要な資格に関して、よく知らないという人も多いのではないでしょうか。
調理の仕事は幅広く、レストランやホテルの料理人の他にも、介護施設や給食施設などで働く従業員も、調理師や調理員と呼ばれます。
本記事では、調理員と調理師の違いや必要な資格、給与について詳しく解説いたします。
調理員とは 主な仕事内容
調理員とは、栄養士が立てた献立に基づき、食事を作る人のことをさします。
調理員の主な仕事内容は、栄養士の立てた献立をもとに調理をすることです。
高齢者福祉施設や障害者関係施設などの社会福祉施設で、それぞれの施設の内容に合わせた料理を調理します。
そのため、施設のニーズによって作る料理は異なります。
0歳児保育実施園での仕事内容
離乳食作り
成長に伴い育児用ミルクや母乳だけでは補えないエネルギーや栄養素を摂取できる食事です。
徐々に幼児食へ移行する過程で、消化の良い食べ物に少しずつ慣れてもらう目的があります。
1歳から5歳児保育実施園での仕事内容
1歳から2歳児用の乳児食
ご飯や肉類、魚類などの食材を柔らかくした食事を提供します。
少しずつ固形のものが食べられるようになるため、成長に応じて硬さを調節する必要があります。
3歳から5歳児用の幼児食
大人の食事に移行するための準備をする食事を提供します。
離乳食を終えても、幼児は噛む力や消化能力、味覚が完全に発達している状態ではありません。
発達に応じた調理方法や味付けを工夫した料理を作りします。
高齢者福祉施設での仕事内容
利用者の年齢や健康状態に沿った料理を作ります。
通常の食事に加え、きざみ食やミキサー食、流動食などの介護食を作る必要があるでしょう。
障害者関係施設での仕事内容
普通食からムース食まで、利用者に合わせた食事を作ります。
利用者さんに楽しんでもらうため、お菓子作りやデザート作りを頻繁に行うこともあるでしょう。
調理員は栄養士との意見交換や献立なののアドバイスなども行いながら食事を作ります。
年齢も幅広く、乳幼児から高齢者まで、それぞれのニーズや健康状態に沿った料理を作る必要があります。いずれにしても、利用者それぞれの状態に合わせた食べやすい食事を提供することが大切です。
調理員と調理師の違いとは
調理師と調理員の違いは、調理師免許を持ってるか持っていないかの違いです。
調理師は、都道府県知事が行う調理師試験に合格することで取得できる資格ですが、調理員は資格を持っていなくても働くことができます。
一般的に調理員は、短時間パートで勤務している人をさし、主婦などの家事経験者が多い傾向にあります。
調理師
資格:調理師免許
厚生労働大臣が指定する、調理師養成施設を卒業することで取得できる国家資格です。
飲食店や給食施設などで2年以上調理の経験をし、調理業務従事証明書が発行され、調理師試験に合格することで取得できます。
調理員
資格:なし
多くの調理員は、主婦や家事の経験者です。そのため、家での家事の経験から調理に関する基本的な作業がスムーズに行える場合が多く、調理師や栄養士たちの心強いお助け要因と言えるでしょう。栄養士や調理師などの資格を必要としないため、料理が好きな人や子供の保育に興味がある人なども調理員を望みます。
一般的に、それぞれの社会施設では、調理員はパートやアルバイトとして雇用します。
これらの施設では、利用者の年齢や健康状態などのニーズに合わせた献立を考える必要があります。
それぞれの対象者に合った食事を提供するには、栄養学や施設に合ったの専門知識を身につけなければなたなく、資格を持たない調理員が献立の考案などを行うことはできないのです。
対して調理師は、経験や専門知識に基づき調理をメインに作業を行います。
調理員はその下準備や調理以外の補助を行うことが一般的でしょう。
栄養士と管理栄養士と同様に、調理師と調理員では採用基準が異なるため、求人を探す際は注意しましょう。
必要な資格とは
一般的に、調理員として働くために必要な資格はありません。
しかし、学校給食や保育園の給食調理員などにおいては、社員とアルバイト・パートで資格の必要性が異なります。
正社員として給食施設で働く場合は、調理師免許か栄養士免許が必要です。
正社員は、他の従業員の調理師指導や献立を考案する必要があるため、調理師や栄養士、管理え栄養士などの国家資格が必要となります。
主な職場となる場所
調理員の職場は、食事提供を行なっている施設全般です。
高齢者を対象とした施設
自立している人から介護が必要としている人まで幅広く利用している施設
- デイケア
- デイサービスなど
比較的元気な高齢者が対象の施設
- 住宅型有料老人ホーム
- 健康型有料老人ホーム
- ケアハウス
- グループホーム
- 介護老人保健施設
- ショートステイなど
介護が必要な高齢者が多い施設
- 介護付き有料老人ホーム
- 特別養護老人ホーム
- 病院など
高齢者を対象とした施設では、高齢者の健康状態や介護状態によって作る料理が異なります。
ゼリー食やきざみ食、ソフト食などの、幅広い介護食も作ります。
また、食事を楽しんでもらうためのイベントや工夫が施された食事の提供なども行う場合が多いでしょう。
障害者関係施設
- 障害者更生施設
- 生活施設
- 障害者支援施設
- グループホーム
- 特別支援学校など
障害者関係施設では、利用者の状態に合わせた食事の提供を行います。
通常の食事からペースト食などの細かい食事形態に対応した食事を作ります。
障害者関係施設では、高齢者福祉施設と同様に、クリスマスやお正月などのイベントに合わせた食事やケーキバイキングなど、楽しく食事をしてもらえる料理も多く提供する場合が多いでしょう。
児童福祉施設
- 助産施設
- 保育所
- 児童更生し施設
- 児童養護施設など
児童福祉施設では、スタッフ全員が子供たちの養育者としてサポートします。
子供の成長に必要な栄養バランスに沿った料理を提供することが大切です。
中には、基本的な生活習慣が身についていない子もいるため、栄養士や調理師が食事指導や生活習慣の改善を行います。調理員は、栄養士や調理師が立てた一人ひとりの状態に合わせた食事を作るサポート役と言えるでしょう。
調理員の給与相場
調理員の給与の相場は、勤務する職場や雇用形態によって異なります。
アルバイト・パート・・・時給897円
正社員(給食調理員などの有資格者)・・・月給17万円 年収277万円
派遣社員・・・時給1050円 月収19万円 年収222万円
参考:厚生労働省 賃金構造基本統計調査
勤務する職場にもよりますが、一般的な調理員の平均的な給与は低い傾向にあります。
介護業界では、さらに低い水準となっており、国家資格を保有している調理師でも年収300万円未満といわれています。
派遣社員は、時給は高い傾向にありますが、昼食や夕食などの比較的忙しい時間帯で募集される場合が多いでしょう。
しかし、調理員が働く介護施設や給食施設などでは、その日に提供する食事の仕込みや作りおきはしません。そのため、飲食業界でありがちな調理時間外での労働や休日出勤などはなく、労働時間が大幅に長くなるといった問題はないでしょう。
まとめ
調理員は、調理師と違い、無資格・未経験から働くことができる仕事です。
栄養士が立てた献立に沿って調理のサポートや補助役を行います。
レストランやホテルなどの厨房ではなく、高齢者福祉施設や障害者関係施設、病院といった社会施設で勤務する調理スタッフを指します。
一般的には、アルバイトやパートで求人を募集していますが、調理師や栄養士などの資格を取得しておくことで正社員として働くことも可能です。
将来調理師や栄養士、管理栄養士などの資格取得を目指す人や料理が好きな人は、まず調理員として働いてみるのも良いでしょう。
関連記事:
調理師とはどんな仕事? 仕事内容や調理師資格についても解説
調理師の求人について 仕事内容や求人を選ぶポイントの解説
コックとは なるためのステップとコックから転職するには
キッチンスタッフの仕事はきつい? メリットも解説
シェアダイン編集部
栄養士に向いてる・向いてない人の特徴を解説
どのような職種でも、その人の性格や考え方などによって、向き不向きはあるでしょう。
せっかく栄養士になるための勉強や学校を卒業したのに、いざ働いてみると「自分は栄養士に向いていないのでは…」と不安や悩みよ抱えている人も少なくないのではないでしょうか。
本記事では、栄養士に向いていない人と向いている人の特徴やおもな仕事内容、退職理由などについて詳しく解説いたします。
栄養士に向いていない人の特徴を紹介
栄養士に向いていない人の特徴として、以下があげられます。
・コミュニケーションが苦手
栄養士は、厨房で調理をするだけの仕事ではありません。
例えば、病院で勤務する際、栄養士は相手に信頼感や安心感を与える必要があります。栄養指導を行なったからといって、その効果がすぐに得られるわけではありません。患者さんの毎日の健康をサポートするためには、日々のコミュニケーションが必要となります。
その他にも、給食センターや高齢者施設、食堂などでも取引先や従業員とのコミュニケーションを取りながら食事提供を行う必要があるでしょう。
・指示や指摘するのが苦手
栄養士の仕事は、1人で全ての作業を行うわけではありません。
他の従業員たちと協力し、連携を取りながら業務を行う必要があります。
職場や状況によっては、自分よりも年上のパートさんや経験のある調理師さん、看護師さんに指示する必要がある場合もあるでしょう。そんな時、的確な指示や指摘ができなければ、チームワークでの連携作業がうまくいきません。
指示や指摘が億劫になってしまうと、栄養士の仕事そのものにネガティブな感情を抱いてしまう結果につながるでしょう。
・勉強をするのが苦手
栄養士の仕事は、栄養に関する正確な知識をたくさん覚える必要があります。
栄養学は、研究により日々進化します。そのため、栄養士は、資格取得後も常に勉強し続けなければいけません。
仕事の内容や職場によっては、栄養学以外にも病気に関する知識や介護職についてなど、学校で学んだこと以外の知識も身につける必要があるでしょう。
そのため、自ら進んで新しいことを学んでいく取り組みが必要です。勉強が苦手な場合、それが大きなストレスとなってしまいます。
栄養士の仕事は、ただ食材を調理するだけの仕事ではありません。
従業員や患者さんとの円滑なコミュニケーションや日々進化する栄養学に関する知識に前向きに取り組んでいく必要があります。
栄養士に向いている人の特徴
栄養士に向いている人の特徴として、以下があげられます。
・食に関して興味がある
栄養士は、食について正確なアドバイスをするのが仕事です。
そのため、栄養士自身に食への関心や興味がなければ、対象者に対してのアドバイスが伝わりにくくなってしまいます。
「食べることが好き」「食について詳しく学びたい」という人は、栄養士に向いているでしょう。
・料理が好き
栄養士は献立の考案や食事に関するアドバイスを行うだけでなく、実際に現場で調理をすることもあります。
対象者に美味しく食べてもらえるように工夫や一手間加えた料理を提供するためにも、料理が好きな人は栄養士に向いているといえるでしょう。
・人と接することが好きで思いやりがある
栄養士は、食に関するアドバイスを通して、さまざまな人と接する機会が多い仕事です。
乳幼児から高齢者まで、幅広い年代の人とコミュニケーションを取る必要があります。
また、一般的に栄養士が栄養指導を行う対象者は、健康状態が悪い人や高齢者などの介護が必要な人、これから成長する子供たちです。1回のアドバイスですぐに結果が出るものではなく、長い目で見守る必要があるでしょう。
栄養士は、それぞれの対象者の目線から物事を考え、思いやりを持って対応することが大切です。
栄養士の仕事に向いている人は、人との関わりや料理をすることが好きという気持ちをもった人といえるでしょう。
相手の立場に立って耳を傾け、意見を取り入れるなど、思いやりと想像力が大切です。
栄養士のおもな仕事内容を解説
栄養士のおもな仕事内容は、栄養学に基づき、献立の作成や調理、調理方法の改善などを行う仕事です。
また、栄養士は、栄養面や健康な食生活のアドバイザーとしても活躍しています。
栄養士の具体的な仕事内容について、職場別に詳しく解説いたします。
・病院
病院での栄養士のおもな仕事内容は、患者さんの食事の管理です。
調理から食事の提供までを行い、患者さんの栄養状態や健康状態に沿った食事提供を行います。
食事を通して、患者さんの体と心を元気にすることを考える必要があるでしょう。
・学校
学校でのおもな仕事内容は、学校給食に関する業務です。
生徒の栄養を考えた献立の作成や、食材調達、調理指導、衛生管理、栄養士自ら調理を行うこともあるでしょう。
また、子供たちに向けて食や栄養に関する知識を教えたり、給食だよりを作ったりすることも栄養士が行う仕事です。
学校の給食施設で働く栄養士は、「学校栄養職員」と呼ばれます。
・食品メーカー
食品メーカーにおける栄養士の仕事内容は、健康食品の考案やサプリメント開発、介護職、ダイエット食などの商品開発や衛生管理を行うことです。
研究者や営業などと連携し、市場調査や意見交換を行いながら商品の開発に携わります。
・飲食店・レストラン
飲食店やレストラン、カフェなどの栄養士は、店長と栄養士を兼任している場合が多い傾向にあります。
栄養士の知識を活かして、メニューの開発や食材発注、カロリー栄養計算などを行うことがおもな仕事内容です。
・介護施設
高齢者への安全な食事や食材発注、献立作成、栄養指導などの仕事を中心に行います。
対象者に「楽しく」食事していただくことを考え、季節に応じた食材を取り入れたり、郷土料理を提供したり、ちょっとした遊び心も必要となるでしょう。
また、介護施設では栄養学に加え、食欲を引き出すことや、嚥下障害、低栄養などに関すす知識が必要となる現場でもあります。
・スポーツ関連
スポーツ選手の栄養管理やスポーツ栄養学の講習会など、スポーツ関連で働く栄養士の業務内容は多岐にわたります。
特に、スポーツ選手の栄養管理は、選手の競技内容やコンディションなどによっても異なります。私生活に介入して栄養のサポートを行い、怪我についての専門知識や治療食についての知識も求められるでしょう。プロ選手だけでなく、実業団や小学生・中学生などのクラブチームの栄養管理など、幅広い場面での活躍が期待されます。
栄養士のおもな退職理由を解説
栄養士として働く人の中には、さまざまな理由から退職を選ぶ人がいることも事実です。
栄養士の退職理由について詳しく解説いたします。
・待遇面
栄養士の待遇は、職場によって異なります。
しかし、一般的に栄養士の労働時間は長時間になる場合が多く、給料と労働時間とのバランスに悩み、退職を選ぶ人も少なくありません。
・人間関係
栄養士の仕事は、人との関わりが多い仕事です。
同じ場所で、従業員たちと長時間一緒に過ごす場合が多く、心苦しく感じてしまうという悩みもあるでしょう。特に、相談相手がいない場合や信頼できる人がいない状況では、精神的に追い込まれていまい、退職を選ぶ人もいるようです。
・想像以上に責任が重い
栄養士の仕事は、対象者の命に関わることもある仕事です。
アレルギーがある患者へ、間違った献立や料理を提供してしまえば、重大な事故につながってしまいます。また、食品を扱う現場では、食中毒などの衛生管理も念入りに行わなくてはなりません。職場によっては、研修を終えてすぐに責任者を任されてしまう場合もあります。
想像以上の責任や、プレッシャーから疲弊してしまい、退職に陥るケースもあるでしょう。
まとめ
栄養士の仕事は、栄養学などの専門的な知識だけでなく、勤務する職場によってさまざまな知識を身につける必要があります。
また、職場や対象者とのコミュニケーションも重要です。これらを踏まえた上で、改めて栄養士の仕事が向いていないと感じる人や職場で悩んでいる人は、無理せず転職も視野に入れて検討してみるのもよいかと思います。
関連記事:
栄養士とは? 業務内容や必要資格、おもな就業先についても合わせて解説
栄養士の服装とは どのような服装が適しているのかを解説
栄養士がするべき面接対策とは コツや持ち物なども合わせて解説
栄養士になるには資格は必要? 取得方法や仕事内容、おすすめの職場も合わせて紹介
シェアダイン編集部
公務員の栄養士になるには 仕事内容やメリットも合わせて解説
栄養士の就職先は、多種多様に渡ります。
一般的には、委託給食会社や直営施設の栄養士として勤務することが多いですが、栄養士として公務員になることも可能です。
この記事では、公務員栄養士の働き方について解説いたします。
栄養士は公務員としても活躍できる?
「栄養士・管理栄養士」は公務員として活躍できるのか。答えはYesです。
一般的に「栄養士・管理栄養士」の就職先は給食委託会社、直営施設、民間病院や保育園などが多いです。
しかし、都道府県や市区町村の専門職枠で採用されると、公務員栄養士になることができます。
一口に公務員栄養士といっても、その勤務先によって業務内容や働き方も異なってきます。事前に把握しておくことでミスマッチを防ぐことができるでしょう。
公務員として働く栄養士 タイプ別に解説
公務員栄養士として働く場所は様々ですが、国家公務員と地方公務員で勤務先が異なります。
そこで、ここでは、国家公務員と地方公務員の2つに大きく分けて、それぞれの代表的な勤務先とその仕事内容について詳しく解説いたします。
国家公務員栄養士として働く
国家公務員として働く栄養士の勤務先例には以下があります。
それぞれの仕事内容についても詳しく解説いたします。
【自衛隊駐屯地】
自衛隊駐屯地で働く栄養士は、国家公務員として扱われます。
おもな仕事内容
- 献立の作成
- 食事のアドバイス
- 野外での炊事の衛生管理
- 災害時の献立作成や食材管理
自衛隊駐屯地での仕事内容は多岐に渡ります。
自衛隊員は、日々過酷な任務やトレーニングをおこなっているため、それらに耐えられるよう健康な身体を維持しなければなりません。そのため、食事はとても重要で、栄養士は欠かすことのできない存在です。また、屋外での炊事は自衛隊員がおこないますが、献立作成や食材管理、調理指導は栄養士の仕事です。
自衛隊員を直接サポートする仕事なのでやりがいも十分にあるでしょう。
【国立病院】
国立病院で働く栄養士は、国家公務員として扱われます。
おもな仕事内容
- 病院食の献立作成
- 病気療養者への栄養指導
- チームカンファレンスへの参加
国立病院での業務は、食事管理をおこなう対象が病気療養者です。
病気療養者に対しての献立作成は通常の献立作成とは異なり、一人一人の健康状態や運動量に合わせた献立を考える必要があります。また、チームカンファレンス(会議)に参加し、医師、看護師、薬剤師などの様々な業種のメンバーと治療の方向性を考えることもあります。
病院栄養士は栄養士の花形ともいわれ、栄養士としての能力も十分に発揮できるのでやりがいを求める人には向いているといえるでしょう。
地方公務員栄養士として働く
地方公務員として働く栄養士の勤務先例には以下があります。
それぞれの仕事内容についても詳しく解説いたします。
【公立学校】
公立学校で働く栄養士は、地方公務員として扱われます。
おもな仕事内容
- 給食の献立作成、調理業務
- 生徒、保護者、教員に対しての食育活動
公立学校で働く栄養士には「学校栄養職員」と「栄養教諭」の2種類があります。
「学校栄養職員」は献立作成や調理といった給食業務が中心となり、基本的に生徒や保護者への栄養指導はできません。一方で、「栄養教諭」は免許取得の際に教職の科目を履修しているので、給食業務の他にも家庭科などの授業で生徒や保護者、教師に対しても栄養・食事指導を行うことが可能です。
【保健所・保健センター】
保健所や保健センターで働く栄養士は、地方公務員として扱われます。
おもな仕事内容
- 地域住民を対象にした栄養相談、栄養指導
- 給食センターの衛生管理
保健所や保健センターに勤める栄養士は、「行政栄養士」と呼ばれ、一般的な栄養士と仕事内容が大きく異なります。
乳児健診時の離乳食指導や、集団検診時の栄養指導などが業務の中心となるため、「管理栄養士」の資格が必須であることがほとんどです。
【公立病院】
公立病院で働く栄養士は、地方公務員として扱われます。
おもな仕事内容
- 病院食の献立作成
- 病気療養者への栄養指導
公立病院での業務は基本的に先ほど紹介した国立病院での業務と違いはありません。
病気療養者に対しての健康指導、献立作成が業務の中心となるため、「管理栄養士」の資格が必須であることがほとんどです。
国家公務員と地方公務員の違いについて解説
国が運営する機関・組織で働く栄養士が「国家公務員」、自治体などが運営する機関・組織で働く栄養士が「地方公務員」です。
国家公務員と地方公務員の大きな違いは、「収入」「転勤の有無」です。以下に解説いたします。
・収入
公務員の給与は俸給表によって定められていますが、国家公務員と地方公務員では給与の水準が異なります。
より高い給与を得られるのは国家公務員であり、給与の伸び率が良いのも国家公務員です。
・転勤の有無
地方公務員は、地方の自治体が勤務先となるので、基本的に転勤はありません。
一方、国家公務員の勤務先は全国を管轄しているため、転勤の可能性があります。
公務員栄養士になるメリットを紹介
公務員栄養士になるメリットは「安定性」があることです。
公務員は民間企業と違い倒産というリスクはありません。不祥事や違法行為を行わない限り、自分の意志があれば働き続けることができます。
給料面に関しても、公務員になれば毎月決まった額をもらうことができるメリットがあります。
民間企業のように、会社や個人の実績に応じて給料がカットされる心配はありませんし、基本的に固定給よりも低い水準で給与が支払われることもないでしょう。
また、勤続年数が長ければもらえる給料の金額も比例して高くなることも、公務員の特徴です。
民間企業でも、長く勤めるほど昇給する可能性はありますが絶対ではないですし、昇給しないケースもあります。
長く仕事を続けるのであれば、確実に昇給を目指せることも公務員栄養士になるメリットといえるでしょう。
公務員栄養士になる方法について解説
公務員栄養士として働くためには、「栄養士・管理栄養士」の資格を取得し、その後「公務員試験」に合格する必要があります。
以下に詳しく解説いたします。
「栄養士・管理栄養士」の資格を取得するには?
栄養士、管理栄養士の資格を取得するためには、以下の2通りの方法があります。
- 短期大学や栄養士養成の専門学校に2年通い「栄養士」の資格を取得する。その後、実務経験3年以上をえて管理栄養士国家試験に合格し「管理栄養士」を取得する
- 管理栄養士養成施設に4年通い管理栄養士国家試験に合格し「管理栄養士」を取得する
このように、「管理栄養士」は「栄養士」の上位資格です。
「管理栄養士」の資格を取得すれば採用の幅は広がりますが、病院以外の勤務では必須ではないですし「栄養士」の資格のみでも募集は多くあります。
公務員試験を合格するためには?
「栄養士・管理栄養士」の資格を取得したあと、もしくは取得見込みの段階で各自治体の「公務員採用試験」を受験します。
公務員採用試験は、「筆記試験」「面接試験」が実施されます。筆記試験は「教養試験」「専門試験」「論文試験」の3部構成になっていることが一般的です。学習期間は、平均で半年〜1年程度をみるのが良いでしょう。
公務員栄養士の人気は高い一方で、募集は少ない傾向にあるので倍率は非常に高いです。ライバルと差をつけるためにも、余裕をもって学習に取り組むと良いでしょう。
市町村・県のホームページや公務員栄養士の募集まとめサイトなどもあるので、まずはどのような募集があるのか確認してみましょう。
まとめ
この記事では、公務員栄養士についての特徴やメリット、なるための方法について解説いたしました。
公務員栄養士は、民間施設で働く栄養士と違い「安定性」があるため、人気の高い就職先の一つです。
目指す人が多い分、倍率も高い傾向にあるのでできる限り早めから試験対策をとっておくのが良いでしょう。
さらに、栄養士という限られた職種のため応募はそれほど多くなく、欠員募集であることも少なくありません。また、年齢制限があることも多いので、自身が就職したい県・市町村の採用ページはもちろん、全国の公務員採用ページを日頃からチェックしておくことが大切です。
関連記事:
栄養士の公務員としての働き方となり方の解説
土日休みができる管理栄養士の仕事はあるのか 職場タイプ別に解説
管理栄養士の需要はどのくらい?必要とされる現場とやりがいについて解説
管理栄養士とは 仕事内容と勤務先の解説
シェアダイン編集部
栄養士の公務員としての働き方となり方の解説
栄養士の就職先は、多種多様に渡ります。
一般的には、委託給食会社や直営施設の栄養士として勤務することが多いですが、栄養士として公務員になることも可能です。
この記事では、公務員栄養士の働き方について解説いたします。
栄養士は公務員としても活躍できるのか
「栄養士・管理栄養士」は公務員として活躍できる機会がございます。
一般的に「栄養士・管理栄養士」の就職先は給食委託会社、直営施設、民間病院や保育園などが多いです。
しかし、都道府県や市区町村の専門職枠で採用されると公務員栄養士になることができます。
公務員栄養士と言っても、その勤務先によって業務内容や働き方も異なってきますので事前に把握しておくことでミスマッチを防ぐことができます。
公務員として働く栄養士
公務員栄養士として働く場所は様々ですが、国家公務員と地方公務員で勤務先が異なります。
そこで、この記事では国家公務員と地方公務員の2つに大きく分けて、それぞれの代表的な勤務先とその仕事内容について詳しく解説いたします。
国家公務員栄養士として働く
自衛隊駐屯地
主な仕事内容
- 献立の作成
- 食事のアドバイス
- 野外での炊事の衛生管理
- 災害時の献立作成や食材管理
自衛隊駐屯地での仕事内容は多岐に渡ります。
自衛隊員は、日々過酷な任務やトレーニングをおこなっている為、それらに耐えられるよう健康な身体を維持しなければなりません。
その為、食事はとても重要で、栄養士は欠かすことのできない存在です。
また、屋外での炊事は自衛隊員がおこないますが、それらの献立作成や食材管理、調理指導は栄養士の仕事です。
自衛隊員を直接サポートする仕事なのでやりがいも十分にあるでしょう。
国立病院
主な仕事内容
- 病院食の献立作成
- 病気療養者への栄養指導
- チームカンファレンスへの参加
国立病院での業務は、食事管理をおこなう対象が病気療養者です。
病気療養者に対しての献立作成は通常の献立作成とは異なり、一人一人の健康状態や運動量に合わせた献立を考える必要があります。
また、チームカンファレンス(会議)に参加し医師・看護師・薬剤師などの様々な業種のメンバーと治療の方向性を考えることもあります。
病院栄養士は栄養士の花形とも言われ、栄養士としての能力も十分に発揮できるのでやりがいを求める人には向いていると言えるでしょう。
地方公務員栄養士として働く
公立学校
主な仕事内容
- 給食の献立作成、調理業務
- 生徒、保護者、教員に対しての食育活動
公立学校で働く栄養士には「学校栄養職員」と「栄養教諭」の2種類があります。
「学校栄養職員」は献立作成や調理といった給食業務が中心となり、基本的に生徒や保護者への栄養指導はできません。
一方で、「栄養教諭」は免許取得の際に教職の科目を履修しているので、給食業務の他にも家庭科などの授業で生徒や保護者、教師に対しても栄養・食事指導がおこなえます。
保健所や保健センター
主な仕事内容
- 地域住民を対象にした栄養相談、栄養指導
- 給食センターの衛生管理
保健所や保健センターに勤める栄養士は行政栄養士と呼ばれ一般的な栄養士と仕事内容が大きく異なります。
乳児健診時の離乳食指導や、集団検診時の栄養指導などが業務の中心となる為「管理栄養士」の資格が必須であることがほとんどです。
公立病院
主な仕事内容
- 病院食の献立作成
- 病気療養者への栄養指導
公立病院での業務は基本的に先ほど紹介した国立病院での業務と違いはありません。
病気療養者に対しての健康指導、献立作成が業務の中心となる為「管理栄養士」の資格が必須であることがほとんどです。
国家公務員と地方公務員の違い
国が運営する機関・組織で働く栄養士が「国家公務員」、自治体などが運営する機関・組織で働く栄養士が「地方公務員」です。
国家公務員と地方公務員の違いは大きく分けて2つあります。
「収入」「転勤の有無」です。
収入
公務員の給与は俸給表によって定められていますが、国家公務員と地方公務員では給与の水準が異なります。
より高い給与を得られるのは国家公務員であり、給与の伸び率が良いのも国家公務員
です。
転勤の有無
地方公務員は、地方の自治体が勤務先となるので基本的に転勤はありません。
しかし、国家公務員の勤務先は全国を管轄しているので転勤の可能性があります。
公務員栄養士になるメリット
公務員栄養士になるメリットは「安定性」があることでしょう。
公務員は民間企業と違い倒産というリスクはありません。
不祥事や違法行為を行わない限り、自分の意志があれば働き続けることができます。
給料面に関しても、公務員になれば毎月決まった額をもらえます。
民間企業のように、会社や個人の実績に応じて給料がカットされる心配はありませんし、基本的に固定給よりも低い水準で給与が支払われることも無いでしょう。
また、勤続年数が長ければもらえる給料の金額も高いです。
民間企業でも、長く勤めるほど昇給する可能性はありますが絶対では無いですし、昇給しないケースもあります。
長く仕事を続けるのであれば確実に昇給を目指せることも公務員栄養士になるメリットといえるでしょう。
公務員栄養士になるには
公務員栄養士として働くためには、「栄養士・管理栄養士」の資格を取得しその後「公務員試験」に合格する必要があります。
「栄養士・管理栄養士」の資格取得
①短期大学や栄養士養成の専門学校に2年通い「栄養士」の資格を取得する。
→その後実務経験3年以上をえて管理栄養士国家試験に合格し「管理栄養士」を取得する。
②管理栄養士養成施設に4年通い管理栄養士国家試験に合格し「管理栄養士」を取得する。
このように、「管理栄養士」は「栄養士」の上位資格です。
「管理栄養士」の資格を取得すれば採用の幅は広がりますが、病院以外の勤務では必須では無いですし「栄養士」の資格のみでも募集は多くあります。
参考:管理栄養士・栄養士とは | 公益社団法人 日本栄養士会 (dietitian.or.jp)
公務員試験の合格
「栄養士・管理栄養士」の資格を取得したあと、もしくは取得見込みの段階で各自治体の「公務員採用試験」を受験します。
公務員採用試験は基本的に「筆記試験」「面接試験」が実施されます。
筆記試験は「教養試験」「専門試験」「論文試験」の3部構成になっていることがほとんどで、学習期間は、平均で半年〜1年程度となっています。
公務員栄養士の人気は高い一方で、募集は少ない傾向にあるので倍率は非常に高いです。
ライバルと差をつける為にも、余裕をもって学習に取り組むと良いでしょう。
市町村・県のホームページや公務員栄養士の募集まとめサイトなどもあるので、まずはどのような募集があるのか確認しましょう。
まとめ
この記事では、公務員栄養士についての特徴やメリット、なり方などを解説いたしました。
公務員栄養士は、民間施設で働く栄養士と違い「安定性」がある為、人気の高い就職先の一つとなっています。
目指す人が多い分、倍率も高い傾向にあるので出来る限り早めから試験対策をとっておくと良いでしょう。
さらに、栄養士という限られた職種のため応募はそれほど多くなく、欠員募集であることも少なくありません。また、年齢制限があることも多いので、自身が就職したい県・市町村の採用ページはもちろん、全国の公務員採用ページを日頃からチェックしておくと良いでしょう。
関連記事:
公務員の栄養士になるには 仕事内容やメリットも合わせて解説
土日休みができる管理栄養士の仕事はあるのか 職場タイプ別に解説
管理栄養士の需要はどのくらい?必要とされる現場とやりがいについて解説
管理栄養士とは 仕事内容と勤務先の解説
シェアダイン編集部
飲食店への志望動機とその例文を紹介 志望動機のポイントとは
2020年以降、新型コロナウイルス感染症による行動制限により、外食産業は大きな打撃を受けています。
一方で、テイクアウトの導入やデジタルツールを活用してアプローチし、顧客満足度を向上させるDX化(デジタルトランスフォーメーション)に取り組み、新しい形で再出発を図る飲食店も多いです。
飲食店と一括りにまとめても、業種は様々で多種多様の人材が求められ、経験者はもちろん他業種からの転職でも活躍できる場が増えてきていると言えるでしょう。
この記事では、飲食店へ転職するときの志望動機についての重要性や書き方のポイント、注意点について解説いたします。
志望動機の重要性:志望動機により判断することは
飲食店への転職に対する熱意
厚生労働省の公表している「産業別就職後3年以内の離職率」によると、「宿泊業、飲食サービス業」の離職率は52.6%と1位であり、人手不足は飲食店の最も重要な課題です。
長く続けられる人材かどうかは、どの飲食店でも判断材料になるといえるでしょう。
生活の為だけや興味本意の転職理由であれば、決して楽ではない飲食店での仕事が長続きしない印象を与える可能性があります。飲食店の仕事に対する熱意や情熱をしっかりと伝えましょう。
適した人材かどうか
飲食店での業務は一人作業ではありません。
事前に企業の理念や特徴を理解し、それに適した働き方ができるか、現在働いている人達とうまく働けるかなど、主に対人能力を求められます。
前職での具体的なエピソードを添えてアピールすると良いです。
志望動機により影響すること
飲食店の業務は主に「接客」と「調理」に分かれます。求人情報の中にポジション別で募集されている場合は別ですが、一括りで募集されている場合には、志望動機により適したポジションへ配属される可能性があります。自分がどのポジションで働きたいのか、明確にしておくことも必要です。
志望動機の書き方とポイント
経験がある場合
最大の魅力は即戦力です。経験者を求める飲食店は、職員の退職や人員不足、将来の店長候補などで求人を募集している場合が考えられます。即戦力として発揮できる経験を具体的に書くようにしましょう。
未経験の場合
自分の持っているスキルで飲食店に有益となる部分を考えます。前職が接客業であればコミュニケーション能力や柔軟性などです。
全く別の分野でも新たなチャレンジとして飲食店で取り組めるもの、例えばIT関連で店の情報を発信し集客力に貢献するなど、今後取り入れようとしている飲食店にとっては貴重な人材となります。
他店との差別化について
日本には約14万店舗の飲食店があります。採用側は数ある中から自分の店を選んだ理由を知りたいはずです。
実際に店に足を運んでみて、その店にしかない特徴や自分に適している部分などを見つけてアピールする材料を揃えておきましょう。
企業研究を行う
企業の特徴やビジョンを理解し、自分に合っているかどうかを見極めることです。スキルや経験を転職先で発揮したいと考えていても、企業のビジョンと合わない場合は活かせない可能性もあります。事前にどのような理念や将来像を掲げているのか、リサーチすることも大切です。
飲食店の志望動機で気を付けること
意思がはっきりしない
接客や料理が好きだからというような、どの飲食店でも実現できる漠然とした理由では熱意が伝わらない場合が多いです。
採用された場合にはどのような働き方で貢献ができるか、他の人には負けないと自信を持って言えるスキルや経験を伝えるようにしましょう。
お金に関すること
厚生労働省が発表した令和3年賃金構造基本統計調査によると、産業別にみた賃金では「宿泊業・飲食業」が最も低いと報告されています。
経験を積むことにより昇給に繋がる飲食業界で、初めから給料に関する交渉などを行うことは難しい場合が多いです。採用された際にスキルや能力により、昇給などの交渉をすることが望ましいでしょう。掲載されている給料は確認をし、採用後のトラブルにならないようにしておくことが大切です。
飲食店の志望動機 例文
カフェの志望動機
私が貴店を志望する理由は二つあります。まず一つ目は、接客業をしていた経験が活かせるということです。帰る頃にはまた来たいと思っていただけるように、お客さまの表情などから気持ちを汲み取った接客を心がけています。
二つ目は貴店で味わった接客やお店の雰囲気が大好きだからです。
貴店で食事をした際、従業員の方の笑顔が素敵で細かい気配りの行き届いた接客をしていただきました。
お店の落ち着いた雰囲気、忙しい毎日を忘れさせてくれるような空間にとても癒されたのを覚えています。私も同じように、疲れている時や休日に足を運びたいと思える空間で接客がしたいと思い志望しました。
居酒屋の志望動機
私は居酒屋での経験があります。お酒を提供する場では通常の接客時とは異なり、酔ったお客さまの対処が必要です。前職では柔軟に接客の対応を行うスキルを身につけました。
また、調理の業務では効率よく時間内に料理を提供することを意識し、回転率を上げることを重視できます。チームワークを大切にし、従業員との関係性も良好に保ちながらモチベーションを上げていける働き方を目指していきたいと考えます。
日本料理店の志望動機
貴店への転職理由は二つあります。一つは貴店の料理に感銘を受けたからです。
私は中華料理の厨房で長い間、経験を積んできました。このまま中華の道を極めるつもりでいましたが、貴店の料理を食べた際、日本の伝統ある味付けの繊細さや見た目から楽しめる盛り付けに感動し、料理人として他の分野へ挑戦したいと感じました。
二つ目は根性があります。前職の下積み時代にはとても厳しい指導を受け、料理人の道を諦めたこともありましたが、業務を任されるようになった達成感や、お客さまの笑顔や美味しかったと言われる喜びは、その辛さを忘れさせてくれるものです。
そのため厳しい指導にも耐える根性と体力は人並み以上にあると思います。
テイクアウトの店
貴店の新しい挑戦として掲げている、ITを駆使した集客に大変興味があり、営業職の経験を活かせると考え志望しました。
営業職では客層や売れ筋の商品を分析し、お客さまの求めている商品を提案する仕事を主に担当しています。ツイッターやインスタグラムを通じて情報発信を行い、若い世代への客足を伸ばすことに成功しました。
その経験を新たな職種で学ぶことで、更にスキルアップを目指せると考えています。
まとめ
志望動機は、働く熱意、コミュニケーション能力や対人関係、即戦力、長く続けることができるなど、飲食店が求める人材であるということをアピールすることが大切です。
企業研究や実際に店舗に足を運び、他店との差別化を図った内容を記載することで、その店で働きたいという思いが伝わります。
あやふやな理由は採用側への不安要素となるため、漠然とした理由ではなく、他の人には負けないスキルや経験を書くようにしましょう。
お金に関することは事前にきちんと確認を行い、納得した形で応募するのが望ましいです。
経験者の場合は即戦力を、未経験者の場合は今までのスキルを飲食店でどのように貢献できるかを考え、記入例を参考に志望動機を書いてみましょう。
シェアダイン編集部
飲食店転職サイトの紹介 各種転職サイトの特徴とは
飲食店への転職活動を行う際、転職サイトを利用される人は多いでしょう。
しかし、飲食業界の転職に特化した求人サイトと言っても、サイトによって特徴はそれぞれです。
正社員に特化した求人サイトや資格を活かした転職に力を入れているサイトなど、自分の目的に合った求人サイトを利用する必要があります。
近年、飲食業界は、新型コロナウイルスの影響を受け、苦しい状態が続いている状況です。
さらに、飲食業界は慢性的な人手不足が年々深刻化しています。人手不足による労働環境の悪化により、転職を考える人も多い傾向です。しかし、一部の飲食店では、これらの問題を改善し、従業員が定着しやすい環境を整えている企業やお店もあります。現在の職場で働き続けることが難しい場合や未経験・異業種からの転職を目指している人も、求人サイトを活用してみてはいかがでしょうか。
本記事では「クックビズ」「グルメキャリー」「フーズラボ」「求人@飲食店」「itk inc,」これらの求人サイトに関する特徴やメリットにについて詳しく解説いたします。
クックビズとは
クックビズは、飲食業界に特化した求人サイト、人材紹介サービスを行うサイトです。
転職先の環境や身につくスキル・知識などの細かい条件の中から検索できるため、自分の希望に合った求人をスムーズに探すことができるでしょう。
2007年・・・飲食店に特化した人材サービスの会社として誕生
2010年・・・飲食業界専門の求人サイトとしてWEBサイトを開設
クックビズの特徴
クックビズは、飲食業界に関連した求人を扱う転職サイトです。
全国から飲食業に関する求人を探すことができ、さまざまな職種の中から厳選して転職先を探すことができます。
店長やマネージャー、ソムリエ、バリスタなど、幅広い選択肢の中から飲食業界への転職に関する情報が豊富に記載されているのが特徴です。
・無料の転職支援サービス
クックビズでは転職者は転職支援サービスを無料で受けることができます。
飲食業界の転職に詳しいプロの力を借りて転職活動を行うことが可能です。表には出ないリアルな情報や転職情報を伝授することもできるため、内定率が高まる傾向にあります。
・日程を調整してくれる
面接日などの日程調整、スケジュール管理も行ってくれるため、転職活動にかかる手間や負担の軽減になります。
・スカウト機能がある
クックビズには、「クックビズスカウト」と呼ばれるスカウト機能が無料で利用できます。
WEB履歴書を登録し、経歴に興味を持った飲食業界から直接声がかかる仕組みです。
企業探しを効率的に進めたい人におすすめのサービスです。
クックビズの年齢層
20代・・・40%
30代・・・20%
40代・・・20%
その他・・・17%
クックビズをおすすめできる人
・飲食業界に関する希望条件が多い人
・飲食業界で転職や就職したい20代~40代の人
・飲食業界でのキャリアアップを目指す人
【公式】クックビズ|飲食店の求人・転職サイト (cookbiz.jp)
グルメキャリーとは
・参考リンクhttps://www.gourmetcaree.jp/index.html
グルメキャリーは、飲食業界の最初の就職から転職までをサポートしてくれるサイトです。
多くの人が利用するサイトでもあり、職種だけでも25種類に細かく分けられて検索できます。転職が初めてという人でも安心して求人を探すことができるでしょう。
1992年・・・会社創業
2004年・・・「グルメ&キャリー」から「グルメキャリー」に名称を変更
グルメキャリーの特徴
グルメキャリーは、「フレンチ特集」や「イタリアン特集」「カフェ特集」と、それぞれの業種ごとの基本や仕事内容などがわかりやすくまとめてあります。
就職や転職したい飲食業界を選択することで、業界についての詳しい概要について学ぶことができます。
また、転職で聞きづらいことを気軽に聞ける「ぶっちゃけダイヤル」を利用することで、応募人数やスタッフの年齢層などの情報を聞くことも可能です。
合同企業説明会に参加できる
グルメキャリーでは、飲食業界の就職・転職イベントとして合同企業説明会を主催しています。
グルメキャリーの公式サイトから事前に来場予約をすることで参加できます。
就職お祝い金がもらえる
グルメキャリーで就職が決まった人限定で、毎月抽選5人に20000円の就職お祝い金がもらえるのも嬉しいサービスです。
幅広い業種・業態・雇用形態から求人を探せる
グルメキャリーの求人検索は、指定したエリアで、細か詳細の中から求人を絞り込むことができます。個人店やオープニングスタッフなどの中から指定することも可能です。
年齢層
30代・・・38%
40代・・・30%
●グルメキャリーをおすすめできる人
- 飲食業界の中心核となるポジションを目指す人
- 正社員を目指している人
- さまざまな職種や業態の中から理想の転職先を見つけたい人
飲食業界の就職・転職・アルバイト求人探し グルメキャリー|総合トップページ (gourmetcaree.jp)
フーズラボとは
・参考リンクhttps://foods-labo.com/
フーズラボは、50000件をこえる業界最大の求人数を誇るサイトです。
求人の紹介だけでなく、履歴書の書き方や面接対策では、よく聞かれる質問を事前に教えてくれると言ったサポートを徹底しています。
2017年・・・株式会社クオレガ 設立
2019年・・・フードビジネスに特化したコンサルティングを開始
フーズラボの特徴
フーズラボの特徴は、豊富な実績のもとで転職活動を行うことができ、さまざまな受賞実績があります。
- 飲食業界転職エージェント 信頼度1位
- 飲食業界転職エージェント 満足度1位
- 非公開求人求・限定求人紹介数1位
また、フーズラボでは、履歴書や職務経歴書の添削と面接対策をまとめて受けられるのも特徴の1つです。
月給35万円以上の求人が多い
フーズラボでは、月収35万円以上の求人が多く、料理のステップアップを目指す人に向いている転職サイトです。
飲食業界では、月給35万円以上の求人を見つけるのは難しいと言われています。
現在の職場で昇給やキャリアアップが望めない場合、フーズラボで転職先を見つけて給料アップを目指すのも良いでしょう。
オンラインで面談できる
遠方の方や忙しくてなかなか時間が取れない人でも、オンライン面談で気軽に相談することが可能です。
専任キャリアアドバイザーに相談できる
飲食店や調理経験アドバイザー、人材業界10年のベテランアドバイザーが、一人ひとりに合った最適な求人を紹介してくれます。
年間20000名を超える転職相談実績から、初めての転職からキャリアアップまでまとめてサポートしてくれます。
●フーズラボの年齢層
20代・・・35%
30代・・・32%
40代・・・21%
その他・・・12%
●フーズラボをおすすめできる人
・飲食業界の経験を活かして転職したい人
・将来自分のお店を持つためにキャリアを積みたい人
・今後について誰かに相談しながら転職活動を行いたい人
飲食店の求人・正社員転職なら業界NO.1のフーズラボエージェント (foods-labo.com)
求人@飲食店とは
・参考リンクhttps://job.inshokuten.com/
求人@飲食店では、飲食企業の特徴や身に付くスキルから求人を探すことができます。
20代から30代を中心に飲食業界への転職に意欲的な人におすすめのサイトです。自分に身につくスキルを選択して求人を選べるシステムもあります。
2003年・・・株式会社シンクロ・フードを創業
求人@飲食店の特徴
求人@飲食店では、さまざまな検査項目の中から理想の求人を探すことができます。
[飲食企業の特徴から探す]
・海外展開中
・設立10年以上
・産休・育休取得実績あり
・学歴不問
そのほか10項目
[身に付くスキルから探す]
・日本酒の知識
・英会話
・テーブルマナー
・食器の知識
そのほか27項目
自分のペースで転職先を探せる
求人@飲食店は、束縛を受けることなく自由に仕事を探すことができます。
検索結果には、スタッフの写真やお店の様子がはっきりとわかる写真が表示されています。
お店の雰囲気もわかりやすいため、安心して求人を見つけることができるでしょう。
幅広い絞り込みで求人を選べる
1万件を超える求人の中から、自分に合った求人先を比較的簡単に絞り込むことができます。
地域だけでの絞り込みに限らず、飲食店の業態によっても検索可能です。また、和食やイタリアンなどの形でも分類されており、自分の働きたいお店を身につけやすいでしょう。
身に付くスキルの中から検索できる
求人@飲食店では、さまざまなスキルの中から飲食店に関わる求人を見つけることができます。
例えば、英会話が身につく求人を探す場合、雇用形態や職種、こだわりなどの項目を選択した上で、英会話が身につく求人を探すことが可能です。
年齢層
10代・・・4.5%
20代・・・49.8%
30代・・・22.5%
40代・・・7.8%
その他・・・15.8%
求人@飲食店をおすすめできる人
- 自分のペースで求人を探したい人
- 転職のノウハウをすでに知っている人
- 他の転職サイトと併用しながら求人を探したい人
飲食店の転職・バイト探し 求人@飲食店.COM (inshokuten.com)
itk inc,とは
itk inc,は、専任のキャイアプランナーが転職先を支援してくれます。
飲食業界に関する幅広い求人を扱っており、料理人クラスの求人からソムリエ、バーテンダーなどの幅広い業種を取り扱うサイトです。採用後のアフターフォローが充実していて、採用後も安心して職場に馴染めるようサポートしてくれます。
2006年・・・株式会社itk(アイティーケー) 設立
tk inc,の特徴
充実したシステムと豊富な情報量の中から専任のキャリアプランナーが転職先をサポートしてくれます。
- 業界求人数 1位
- 履歴書・職務経歴書制作サービス
- 内定後のアフターフォロー
- 経験豊富なキャリアプランナー
- 面接付き添い
また、itk inc,には年収600万円以上の求人もあり、労働環境が良い求人を多数取り扱っています。
・労働環境が良い求人を多数取り扱っている
飲食業界では、労働環境がきついというイメージを持っている方が多いでしょう。
しかし、itk inc,では、労働環境や条件の良い求人を豊富に取り扱っっています。
- 福利厚生
- 昇給・賞与
- 週休2日制
資格やスキルを活かして働ける求人が豊富
栄養士や管理栄養士、寿司職人などのさまざまな業種を取り扱っています。特に管理栄養士などの国家資格の保有や経験を活かしてキャリアアップを目指せる転職先が見つけられる可能性が高いのもメリットとして挙げられます。
面接対策や入社後のサポートが充実している
面接の日程調整など、間に入って日程を調整してくれるため、在職中でもスムーズに転職活動を行うことができるでしょう。
また、面接に同行してアドバイスや企業の採用ポイントについてのサポート、入社後の人間関係やコミュニケーションについてフォローしてくるのも特徴です。
itk inc,の年齢層
20代から30代
itk inc,をおすすめできる人
- 高収入・好条件で求人を見つけたい人
- 非公開求人など、豊富な求人数から選びたい人
- 飲食業界に詳しい担当者からアドバイスを貰いたい人
- 関東エリアで求人を探している人
飲食店の求人・無料転職支援は外食業界実績NO.1の株式会社itk (i-t-k.co.jp)
関連記事:
管理 栄養士転職事情 退職理由と理想的な職場を探すには
栄養士を辞めたい その原因と転職の選択肢
管理栄養士は給料安い?職種や職場による違いとは
調理師の求人について 仕事内容や求人を選ぶポイントの解説
シェアダイン編集部
主婦が管理栄養士になるには 資格取得への道筋を解説
近年、「食」に関する知識や技術は、高い注目を集めています。特に、栄養士や管理栄養士は、食に関する高い専門知識を身につけることができる資格です。
主婦の方であれば、家族の健康管理から職場まで、広範囲で活躍することができるでしょう。
本記事では、主婦が管理栄養士になるまでの流れや栄養士の資格について、資格取得のメリットや方法いついて詳しく解説いたします。
主婦が管理栄養士になるには?
主婦に限らず、管理栄養士になるには、まず、栄養士の資格を取得しなくてはなりません。
管理栄養士とは、栄養士よりさらに高い知識を必要とする資格です。栄養士は、おもに健康な人に向けた栄養管理しか行うことができません。しかし、管理栄養士は高齢者や病気などで食事がづらい人にも栄養指導や管理を行うことが可能な資格です。
栄養士や管理栄養士の資格は、国家資格とされており、指定された養成施設を卒業する必要があります。そのため「通信講座」や「通信教育」などの独学での取得はできません。
すでに栄養士の資格を取得している場合であれば、国家資格に合格することで取得することができますが、国家資格の受験資格は、修業年限や卒業施設によって異なります。試験を受ける前に、自分に当てはまる条件を確認しておくことが大切です。
栄養士の資格について解説
栄養士の資格は、おもに「健康な人」に向けた食事献立作成や調理などを行うことができる資格です。
しかし、病院や福祉施設などに在籍する栄養士は、管理栄養士が考案した献立に沿った調理サポートや食材の発注などの業務も行います。
栄養士が活躍できる職場と、おもな仕事内容は下記の通りです。
1.学校などの給食施設
- 子供たちの成長に必要な栄養計算を用いた献立作成
- 食品の選定や購入
- 調理場の衛生管理や栄養管理
関連記事:
委託給食会社とは 働くメリットも合わせて解説
2.病院・福祉施設
- 入院患者一人ひとりに合った栄養管理
- 管理栄養士の献立に沿った調理サポート
- 食材の発注
関連記事:
病院勤務の管理栄養士についての解説 配置人数と仕事内容とは
3.研究・教育機関・食品関連企業
- 養成施設において、教員として栄養士の育成を行う
- 保健・医療・介護・福祉・スポーツなどに関する研究を行い、新商品の開発などを行う
栄養士の資格を取得することで「食に関する仕事」での活躍の場が大きく広がるでしょう。
また、栄養士の中には、組織に属さず、フリーで活動を行う人もいます。例えば、国家資格である栄養士の資格を取得した上で、民間資格である「フードコーディネーター」の資格を取得する人もいます。見栄えの良い料理のレシピの考案や飲食店や食品メーカーなどの新商品の開発、レシピ本を出版するなど、活動の場をさらに広げることもできるでしょう。
特に、主婦や出産を経た人でや働き方に制限がある人の選択肢として、フリーでの活動がおすすめされています。
主婦が栄養士の資格を取得するには
栄養士の役目は、健康的な食生活をサポートすることです。
このことから、栄養士の資格は、主婦の方々にとって、普段の食事から家族の栄養面のサポートを行うことができるという点において、役立つ資格といえるでしょう。
栄養士の資格取得の流れは以下のようになります。
1.栄養士養成施設を卒業する
栄養士養成施設には大学・短期大学・専門学校(2年以上の修業年限)があります。
2.受験資格に該当する施設での実務経験を修了する
求められる実務経験の期間は、卒業した栄養士養成施設によって異なり、以下のようになります。
- 2年制の栄養士養成施設の場合:3年以上の実務経験が求められる
- 3年制の栄養士養成施設の場合:2年以上の実務経験が求められる
- 4年制の栄養士養成施設の場合:1年以上の実務経験が求められる
栄養士資格は、高校卒業後に指定の養成施設を卒業することで取得することができます。
また、養成施設には以下の2種類あります。
- 管理栄養士養成施設・・・4年制大学・4年制専門学校
- 栄養士養成施設・・・大学・短期大学・専門学校
管理栄養士養成施設を卒業した場合は、1年から3年の実務経験を行わず国家資格を受験することが可能です。
明確に管理栄養士を目指している場合であれば、管理栄養士養成施設への入学検討してみると良いでしょう。
また、栄養士の資格は在宅で取得することができません。厚生労働大臣の認定指定された施設でのみと定められています。栄養士の資格取得には、実習なども多く行われることから、通信講座や夜間学校、通信学校といった取得方法はありません。
先ほどご紹介したように、栄養士養成施設には4年制・3年制・2年制の大学または、専門学校があります。忙しい主婦の場合、できるだけ最短で資格の取得を目指す方がいいかもしれません。
しかし、それぞれの学校によって、特色やカリキュラムも様々です。自分が目的としている職業に合った学校選びをすると良いでしょう。
主な学習内容
- 給食管理
- 栄養指導論
- 食品加工学
- 調理学実習
- 臨床栄養学
栄養士に必要な知識はたくさんあります。学習内容について事前にしっかり調べておくと良いでしょう。
主婦が栄養士の資格を取得するメリット
栄養士の仕事は、栄養バランスに沿った献立の作成や栄養指導などを行うことです。
家族の健康をサポートする面でいえば、栄養士は主婦の仕事内容の延長線上にあるといえるでしょう。主婦が栄養士の資格を取得するメリットを大きく3つ紹介いたします。
アルバイトやパートなど、活躍の場が多い
栄養士がサポートする対象者は、乳幼児から高齢者まで広範囲です。
そのため、給食センターや介護福祉施設、病院、社員食堂、食品工場、飲食店など、幅広く活躍できるでしょう。特に、病院や介護施設などの職場では安定した需要があります。社員での募集もありますが、アルバイトやパートなどの求人もお多く、主婦に人気のある職場です。
専門職であるため、安定した収入を得られる
栄養士の資格は、有資格者のみが名乗れる専門職です。活躍の場が広く、高い重要から正社員としても採用されやすい傾向にあります。社員として採用されることで、長期的に、安定した収入が期待できるでしょう。主婦からの再就職も比較的望みやすく、栄養士としての職場が見つからない場合でも、調理部門などで優先的に採用してもらえる場合が多いといわれています。
実務経験を積むことで管理栄養士を目指すことができる
管理栄養士は、健康な人だけではなく、病気を患った人への栄養指導を行うことが可能です。
栄養士の資格を保有していることで、管理栄養士の受験資格を得ることができます。栄養士の資格を取得し、実務経験を重ねることで、より専門性の高い管理栄養士を目指すのも良いでしょう。
主婦がオンラインで取得可能な資格
栄養士の資格をオンラインで取得することはできませんが、似たような資格を在宅で取得することは可能です。
在宅でも取得可能な資格をいくつか紹介いたします。
フードコーディネーター
フードコーディネーターは栄養士に近い資格として知られています。1級から3級までの資格があり、食に関する基本的なことから、経緯などの目線から応用的な知識まで見に受けることができる資格です。
主な内容は、食品メーカーなどでの商品開発や食を美しく魅せる演出などを行います。
イベントや、空間のコーディネート、写真撮影を行う仕事から、料理教室を開催するなど、様々な場面での活躍が期待できるでしょう。
フードコーディネーターの資格取得は、通信や学校で取得することが可能です。
通信講座での平均的な受講料は60000円から70000円前後が一般的です。
関連記事:
フードコーディネーターとは なるためのステップとフードコーディネーターから転職するには
食生活アドバイザー
健康な生活を送るための総合的なアドバイスができる資格です。
栄養素の働きや運動、休養まで幅広い知識を身につけます。食生活の安全や健康を守るための衛生管理、食品表示、食に関する経済・法律・社会問題の知識について理解を深めます。食に関する職業において、食生活アドバイザーの知識は大きなアドバンテージとなるでしょう。
通信講座での相場は、40000円前後が一般的とされています。
関連記事:
食生活アドバイザーとはなにか 資格取得と費用についての解説
まとめ
栄養士や管理栄養士は、主婦も目指すことができる資格です。
資格の取得方法は、大学や専門学校など、様々な形式があります。しかし、オンラインや在宅での取得ができないため、計画を持って取り組んでいくことがおすすめです。
専門的な知識を身につけることで、家族への健康面でのサポートやキャリアアップなど、様々な場面で資格を活かしてみてはいかがでしょうか。
関連記事:
栄養士になるには資格は必要? 取得方法や仕事内容、おすすめの職場も合わせて紹介
働きながら管理栄養士になるには 資格取得への年月を解説
公務員の栄養士になるには 仕事内容やメリットも合わせて解説
独学で取得できる栄養系の資格とは
シェアダイン編集部