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独学で取得できる栄養系の資格とは

シェアダイン編集部
作成日:2022/09/02
更新日:2022/12/07

目次

栄養士や管理栄養士などの栄養に関する資格は数多く存在します。しかし、資格の取得方法や具体的な仕事内容について、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、独学で取得できる栄養系の資格や栄養士の資格取得方法、条件などについて詳しく解説いたします。

独学で取得できる栄養系の資格とは

栄養系の資格とは「食事」に関する資格のことを指します。
代表的な資格の例では、調理師や栄養士、食品生活アドバイザー、管理栄養士などが挙げられます。栄養に関する資格を保有することで、食品の安全を考慮し、バランスの良い食事のサポートや料理を提供することができるでしょう。
中でも、調理師や栄養士、管理栄養士は、飲食店や施設などにおいて、食事の安全を守る必要があります。しかし、これらの資格は、国家資格であり、独学での取得はできません。調理師・栄養士・管理栄養士の資格は、栄養士養成課程のある学校において、2年以上学び、必要な単位を取得して卒業する必要があります。
そこで、独学でも取得可能な民間資格をいくつか紹介いたします。
フードコーディネーター
食品アドバイザー
食育アドバイザー
これらの資格は、栄養系の資格に関するキャリアだけでなく、生活に役立つ内容として人気の高い資格です。参考書やテキストなどを参考に独学で取得することが可能です。

栄養士とは

栄養士とは、栄養バランスを考慮した献立の作成や調理方法などのサポートを行う専門職です。
都道府県が認定する国家資格であり、バランスの良い健康的な食生活を支えるアドバイザーとしての役割を持つ資格です。

栄養士の資格内容

栄養士の主な資格内容は、高齢者施設や学校、病院などの施設で、一人ひとりに合わせた栄養指導や管理を行う資格です。
乳幼児から高齢者まで、食事に関する専門的な知識を用いて、食事や栄養についてのアドバイスを行います。

関連記事:
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管理栄養士とは 仕事内容と勤務先の解説

栄養士の仕事内容

栄養士の仕事内容は、食事全般に関するサポートや栄養バランスに沿った献立を作成することです。病院や学校、高齢者施設のイメージが強い資格ですが、その他にもたくさんの職場が選択肢として挙げられます。

行政機関における栄養士の役割

役所や保健所における栄養士の仕事内容は、地域市民の健康を守る役割です。食品衛生や健康増進、疫病予防など幅広い活動をしています。
学校や保育園などの、集団施設に向けた献立・栄養・衛生管理の指導や市民の栄養調査の実施なども行う仕事です。幅広い年齢の人に対しての専門的な知識が必要であり「行政栄養士」と呼ばれています。これらの行政機関で活躍する栄養士は、公務員として勤務しています。

スポーツ業界における栄養士の役割

主にスポーツ選手の栄養管理を行う仕事です。選手の競技内容やコンディションを考慮し、体づくりや体力づくりに適した献立の作成や栄養の摂り方などの管理を行います。
また、講習会を開き、栄養学に関する知識を、指導者や選手などに発信することもあります。プロ選手だけでなく、実業団やクラブチームなどの幅広いスポーツ分野で活躍できる業界です。
近年では、ダイエットブームにより、民間のフィットネスクラブやスポーツジムにおいて、利用者の栄養指導や食生活のアドバイスを行う施設もあるようです。

美容業界における栄養士の役割

健康的な身体づくりを目的とした、食事面のサポートをする仕事です。一人ひとりの食生活や生活習慣に合わせた献立の提案などを行います。エステ業界では、栄養士資格とエステ業務を兼任している場合も多いとされています。

食品関連企業における栄養士の役割

健康食品やサプリメント開発、ダイエット食品メニューの考案などを行います。
市場調査を行い、研究者や営業と連携し、計画を立てて製品の完成に導きます。
人の体に関する科学的な知識を身につけ、消費者の目的に合った食品やサプリメントを開発する仕事です。
このように、栄養士に携わる仕事は多岐に渡ります。栄養士の目的は「健康」や「栄養の指導」を行い、人々の健康づくりや生活習慣病の予防を行うことです。

栄養士の資格を取得するための条件

栄養士の資格は独学での取得ができません。
栄養士の資格を取得するためには「栄養士養成施設」に通うことが義務付けられているからです。

  • 養成学校・・・2年~4年
  • 資格取得条件・・・養成学校卒業
  • 免許発行の管轄・・・都道府県知事

栄養士の資格を取得するためには、2年から4年の栄養士養成施設で必須科目を習得し、卒業、都道府県知事から免許を受ける必要があります。
必須科目

  • 社会生活と健康
  • 人体の構造と機能
  • 食品と衛生
  • 栄養と健康
  • 実験と実習
  • 栄養の指導
  • 給食の運営

また、栄養士と管理栄養士では免許の取得方法が異なります。
栄養士は養成施設を卒業し、都道府県知事から免許を受ける必要があります。しかし、管理栄養士は、栄養士の免許を取得した上でさらに国家資格に合格、厚生労働大臣から免許を受験しなくてはなりません。

独学でも取得可能な栄養や食関連の資格

栄養士は独学での取得は不可能ですが、食育や栄養系の独学で取得できる資格もあります。
民間資格として、栄養系の資格から独学で取得できる資格をいくつか紹介いたします。

  • フードコーディネーター
  • 食生活アドバイザー
  • 食育アドバイザー
  • 野菜スペシャリスト

栄養に関する資格のキャリアだけでなく、生活に役立つ資格として独学で取得できるおすすめの資格です。社会人や忙しい人でも、自分のペースで資格取得を目指すことができるでしょう。
これらの資格の中から、栄養士の資格に近いものとして人気がある資格がフードコーディネーターです。

フードコーディネーター

フードコーディネーターとは、飲食業界に携わることのできる資格です。
営業や運営の目線から、食に関する開発や企画に携わることが可能になります。
栄養学だけでなく、食品を美しく魅せる演出やトレンドになる商品の開発といった、開発や経営などの幅広い分野に携わりたい人におすすめの資格です。
フードコーディネーターの資格は、難易度ごとに1~3級に分けられます。

  • 3級:フードコーディネーターに必要な基本的な知識が必要です。「文化」「デザイン・アート」「科学」「経済経営」の項目から出題されます。
  • 2級:基本的な知識に加え、開発や企画に関する応用問題が出題されます。一次試験と二時試験に分けて行われ、用語などの暗記に加えて、企画書課題の提出が求められます。
  • 1級:基本的な知識や応用力などの知識を身につけた上で、指導力が求められます。2級と同様に一次試験と二時試験に別れ、企画審査や面接、プレゼンテーションを実施します。

資格取得方法
テキストやオンライン栄養士資格を受講するといった方法を紹介いたします。
・テキスト・・・新フードコーディネーター教本(価格:3300円前後)
1級から3級までの各級ごとに発売されている試験対応テキストです。資格取得に必要な知識やCBT方式にも対応しています。

オンライン栄養士資格を受講する
フードコーディネーターの資格取得で人気のある通信講座は「がくぶん総合教育センター」のフードコーディネーター養成講座です。最新の知識を学ぶことができ、女性に人気の講座と言われています。さらに、昨今注目の高いAGEの知識が身につけることも可能です。PCやスマートフォンからDVDを視聴することで資格の取得ができるため、自分のペースで学習できるでしょう。

通信講座の平均的な料金は、60000円から70000円前後と言われています。
フードコーディネーターの資格取得受験料
1級・・・一次試験:12000円 二時試験:16000円
2級・・・一次試験:12000円 二時試験:14000円
3級・・・12000円
※登録認定料:31000円(1級) 21000円(2・3級)
参考:日本の資格検定
独学で資格を取得できる資格はたくさんあります。家族や自身の健康管理や病気の予防のため、仕事のスキルアップにも繋がるでしょう。
栄養学は、さまざまな方法で学ぶことができます。専門的で、より深い知識や技術を身につけるために取得を検討してみてはいかがでしょうか。

関連記事:
フードコーディネーターとは なるためのステップとフードコーディネーターから転職するには

まとめ

栄養士資格は、国家資格であるため独学で取得することができません。
しかし、栄養士の資格以外にも独学で身につけることができる資格はたくさんあるでしょう。
食品関係の仕事でのキャリアアップや資格を受ける目的を明確にし、栄養学に関する資格を取得してみてはいかがでしょうか。

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