キッチンスタッフの仕事はきつい? メリットも解説
目次
キッチンスタッフは、調理以外にも任せられる業務がたくさんあります。
皿洗いや厨房の整理整頓、調理補助に至るまでその仕事内容は多岐にわたります。
しかし、慣れるまでにはある程度の時間が必要で、想像以上に体力が必要な仕事といえるでしょう。
また、調理スタッフは、経験者か未経験者かによっても任せられる業務内容が異なります。
本記事では、キッチンスタッフのおもな業務内容やきついといわれる理由、メリットなどについて詳しく解説いたします。
キッチンスタッフのおもな仕事内容を紹介
キッチンスタッフのおもな仕事内容は、調理に関わるすべての業務を行うことです。
また、皿洗いや厨房の整理・清掃なども業務内容のひとつです。
キッチンスタッフのおもな仕事内容は下記の通りです。
- 下ごしらえ
- 食器や調理の準備
- キッチンの整理・清掃
- 調理補助
- 食器や調理器具の洗浄
業務内容は多岐にわたりますが、基本的にはそれぞれの業務を複数人で分担して行います。
小規模レストランや従業員が少ない場合は、これらの業務を数人から1人で行う場合もあるでしょう。
使用する食材や調理手順、味付けなどはマニュアル化している店舗が多いですが、先輩の働き方や調理方法を見て覚えながら、常に同じ味を提供できるように指導する店舗もあります。
ホールスタッフとの違いとは?
キッチンスタッフは厨房での業務が中心ですが、ホールスタッフは接客を中心とした業務がメインです。
お客様を席まで案内したり、注文を聞いたりする業務を行います。
また、お客さまから聞いたメニュー内容をキッチンスタッフに伝えるのもホールスタッフの役割です。
しかし、店舗によってはキッチンスタッフでもホールスタッフを任される場合もあるでしょう。
キッチンスタッフがきついといわれる理由を解説
キッチンスタッフは、調理に関する業務のほか、厨房の清掃や力仕事も多いといえます。
そのため、「仕事がきつい」という声も多く、想像以上に体力や力を必要とするため退職を考える人も多いようです。
事実、キッチンスタッフには比較的男性が多く、女性はホールスタッフとして配置する飲食店は多いです。
理由1:業務に慣れるまでに時間がかかる
キッチンスタッフは、基本的には調理に関する業務全般を任されます。
しかし、料理の経験がない場合は、包丁の使い方や調理方法から覚えていく必要があるでしょう。
慣れない人にとっては、すぐに覚えられるわけではないため、慣れるまではある程度の時間が必要です。
調理ができなければ、洗い物や厨房の清掃などの業務を任されますが、調理技術や知識が上がるわけではないため精神的にきついと感じてしまうのでしょう。
理由2:怒られたり指摘されたりすることが多い
厨房での業務は基本的に時間との勝負になります。
料理をいち早くお客様に提供するためには、手際の良さや段取りの良い調理方法で作業を行う必要があるでしょう。
また、忙しい状況から周りの従業員がイライラしたり、ミスが発生したりして怒られてしまう場合もあるようです。
1日でも早く仕事を覚え、忙しい時間帯や上司の性格を把握しておくことも重要です。
理由3:なかなか調理をさせてもらえない
新人のうちや仕事を覚えていないと調理をさせてもらえない場合があります。
特に個人店の厨房ではシビアな場合が多く、教える余裕もないことから洗い物などの雑務を任されるといったケースが多い傾向にあります。
調理に関する業務をなかなか任せてもらえず、調理技術を磨くことができないことできついと感じてしまうと考えられます。
理由4:想像以上に力作業が多い
キッチンスタッフと聞くと、一見力作業は少ないのではと思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、キッチンスタッフは想像以上に力や体力が必要となります。
大きい中華鍋を振ったり、大鍋を移動させたりする作業も多いため、力作業もともないます。
また、長時間経って作業を行う場合も多いため、腰や肩などを痛めてしまう人も多いようです。
理由5:休憩が十分取れない
キッチンスタッフは休憩する時間があまり取れないといわれています。
特に忙しい時間帯や人が不足している状態では、十分な休憩が取れない場合が多いようです。
また、規則正しい時間に食事を取りずらいことからキツさを感じてしまうことが多いと考えられます。
キッチンスタッフは未経験でも就業可能なのか解説
未経験でも就業可能?
基本的にキッチンスタッフは、未経験でも働くことが可能です。
しかし未経験の場合は、先ほどもお話ししたように包丁や火を使わないの仕事を任せられる場合が多いでしょう。
皿洗いやサイドメニューの盛り付けといった、簡単な業務から始まる場合が一般的です。
先に洗うお皿の順番やメニューによって使われる皿が違うといったことを、簡単な業務を行いながら覚えていくことが大切です。
未経験でもそれぞれのスキルに合った業務内容からスタートできる場合が多いため、安心してスタートできるでしょう。
経験の有無はどのように影響する?
キッチンスタッフは、調理アルバイトや過去にキッチンスタッフとしての経験がある場合は優遇される場合が多いといえます。
飲食店のジャンルや募集内容にによって求められる経験・スキルは異なります。
管理栄養士の資格や過去にシェフの経験があるといった場合は、そのスキルや経験に応じた業務内容が求められることでしょう。
キッチンスタッフの仕事で得られるメリットを解説
キッチンスタッフは、大変な業務や覚えることが多いですが、その分やりがいも感じられる仕事です。
お客さまに美味しいと喜んでもらえる瞬間や笑顔を見た際には大きな達成感を味わえることでしょう。
キッチンスタッフの仕事で得られる具体的なメリットについて紹介いたします。
・料理が覚えられる
キッチンスタッフは、仕事で培った調理技術をプライベートでも実現できることです。
調理方法はもちろん、プロの味を習得することもできるでしょう。
中には、キッチンスタッフとして勤務したことで自宅での料理が楽しくなったり、レシピを見なくても作れるようになったと実感する人もいるようです。
・調理技術が身につく
キッチンスタッフは、効率よく食材を調理する必要があります。
そのため、調理の手順や調理道具をうまく使いこなせるようになる場合もあるでしょう。
野菜の切り方や食材の焼き加減、炒め具合などといった作業は、経験によって身につけることができます。
キッチンスタッフと勤務することで、未経験でも調理技術を上げることが可能です。
・食材の知識
食材を調理する上で、食材に関する知識は必要不可欠です。
「この野菜はどの程度炒めるのが最適なのか」「この料理の場合は何を入れたらいいのか」「隠し味となる食材は何か」などに関する知識を得ることができるでしょう。
キッチンスタッフは、食材の知識がないと最適な料理を作ることはできません。こうした知識をを身につけることができるのも、キッチンスタッフならではといえるでしょう。
・賄いが食べられる
求人広告に「賄い付き」と書いてある店舗を見たけたことがある人もいるでしょう。
店舗によては、賄いを無料で食べられることもあります。
無料、もしくは割安でお店の味を堪能できるのもキッチンスタッフや飲食店で勤務する人ならではのメリットです。
賄いの制度はお店によって異なりますが、お店のメニューを半額で食べられたり、通常より量を多く食べられたりする場合もあるでしょう。
まとめ
キッチンスタッフは、想像以上に体力が必要な仕事です。
仕事をいち早く覚えるためには、調理以外の仕事から先輩の働く様子を観察したり、メニューよって異なるお皿の種類を覚えるといった小さな積み重ねが大切です。
大変なことも多い仕事ですが、その分やりがいも感じることができます。
仕事を覚えていくうちに任せてもらえるれる業務内容も増え、豊富な経験やスキルを身につけることができるでしょう。
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