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コックとは なるためのステップとコックから転職するには

シェアダイン編集部
作成日:2022/06/20
更新日:2022/11/10
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目次

コックと聞くと、白いコック帽を被った料理人のイメージを思い浮かべるでしょう。
料理に関する職業は、私たちにとって身近な「食」に関わることができ、子どもからも人気です。
本記事では下記にコックについての基礎知識を解説いたします。

コックとは

 
コックの語源は、オランダ語で料理人を意味する「kok(コック)」です。
食品を美味しく食べられるように調理し、完成した料理をお客様に提供する職業です。
 
シェフとコックは混同されやすいですが、厳密には別の職業で、現場では明確に区別されています。
 
シェフは、トップの立場として業務を仕切る、最高責任者です。業務範囲は多岐にわたり、メニューの考案や盛り付けの最終確認なども仕事です。豊富な経験と実績を積んだ人のみが、シェフになることができます。

一方、シェフのもとで働く人たちは、全員コックです。コックの仕事は、例えばソース担当、肉担当、魚担当など複数あり、技術や経験に応じて仕事を分担しています。
 
関連記事:
シェフとコックの違いの解説 役割の違いや年収の違いを紹介
 

コックになるには

 
コックになるための必須の学歴はありません。
したがって、採用されればコックとして働くことは可能ですが、実際には以下のような求められる能力があります。
 

長時間労働に耐える体力

料理の現場は、朝から長時間の立ち仕事になります。重い食材や調理器具を運ぶ作業もあるので、体力が欠かせません。フライパンを振り続けるなどの身体に負荷が掛かる作業もあります。コックになるには、体力面を鍛えておく必要があります。
 

忍耐力

下積み期間は、強い忍耐力が求められます。
料理の仕事に憧れて就職しても、下積みの期間は、調理業務に関わることすらできません。皿洗いや掃除などの仕事を担当する場合が多いです。また、シェフからの要求に上手く応えることができず、悩むこともあるでしょう。
それでも、「一人前になるため」と考えて、乗り切る必要があります。

向上心

毎日の業務をこなすだけでも精一杯になりがちですが、向上心を持ち続けることが大切です。
料理に関する情報に常日頃からアンテナを張り、仕事に活かすための学習を自主的に続けていくことも求められています。
また、現場の先輩の技術を学び積極的に取り入れていくことも、コックとしての成長に欠かせません。

発想力

お客様が外食に求めていることの一つは「楽しみながら食事をすること」です。
コックには、お客様のお腹を満たすだけではなく、盛り付けや香りの工夫も求められます。
豊かな発想力から、お客様に喜ばれる料理を考案することができます。
 

コックと調理師について


料理をつくる人=コック=調理師と思われますが、違いがございます。
調理師とは、国家資格である調理師免許を取得している人のみが名乗れる職業です。
したがって「コック=調理師」とは限りません。
調理師免許を取得するには、以下の二つの方法になります。

  1. 厚生労働大臣指定の専門学校・各種学校(修業年限1年以上)を卒業する
  2. 飲食店や給食施設などで2年以上の実務経験をし、調理師試験に合格する


関連記事:
調理師とはどんな仕事? 仕事内容や調理師資格についても解説
 

コックは資格が必要?

コックになるための必須資格はありません。
実際に無資格で料理の仕事をしている人もいます。
しかし、料理に携わる職業として、調理師免許を持っておいて損はありません。
就業先によっては、調理師免許を持っていることが採用条件である場合もあります。
将来的に転職を考えるときも有利になります。
 

コックの就業先・勤務先

 
就業先は、以下のような選択肢があります。

  • 各種料理レストラン
  • 高齢者施設や介護施設などの各種施設
  • ホテルや旅館などの宿泊施設

 
レストラン以外で働くことも候補になるので、まずは、自分がどこで働きたいかを考えてみるのが良いでしょう。料理に関わる仕事というのは共通していても、就業先によって仕事内容や料理を提供する相手も、変わってきます。


コックとして就職したばかりのときは、片付けや掃除などの下積み業務から始まり、教育を受ける毎日です。
下積みの期間は、基本的なことを身に着けていく重要な時期でもあります。
 
将来的に実力が評価されると、シェフに昇格することもあります。シェフとして認められるまでには時間もかかりますが、目標にするのも一つの方向性です。

もしくは、独立して自分のお店を開業することも、選択肢です。
将来独立を考えている人は、就業先のつらい下積み期間も「将来のため」と考えて、割り切ることも時には必要でしょう。
独立する場合は、就業先で雇われるときにはない苦労もあります。一気に業務範囲が広がり、責任も重くなりますが、長年の夢だった「自分のお店を持つこと」を叶える喜びは大きいです。
 

まとめ

 
料理に関する職業はたくさんあり、「シェフとコック」「コックと調理師」は混同されやすいですが、厳密には異なることを紹介しました。
コックになる場合は、必要な資格や学歴はありません。
ただし、調理師免許の資格は、キャリア形成において役立つので、取っておくに越したことはないです。
料理に関する職業は、お客様に美味しいものを提供するという憧れのある職業ですが、必要とされる能力は多いです。特に新人のときの下積み期間は、今後料理の仕事をするうえで避けて通れない関門であると言えるでしょう。現在活躍している人たちも、厳しい見習い期間を経験してきています。
コックとしての就業先は、レストラン以外にも、様々な施設が候補として挙げられます。コックは幅広く活躍ができる職業です。
目の前の忙しさに精一杯になりがちですが、料理への向上心や自分の夢を忘れずに仕事と向き合うことで、つらいときも乗り切る原動力となるでしょう。

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