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栄養士に向いてる・向いてない人の特徴を解説

シェアダイン編集部
作成日:2022/09/15
更新日:2022/12/19

目次

どのような職種でも、その人の性格や考え方などによって、向き不向きはあるでしょう。
せっかく栄養士になるための勉強や学校を卒業したのに、いざ働いてみると「自分は栄養士に向いていないのでは…」と不安や悩みよ抱えている人も少なくないのではないでしょうか。

本記事では、栄養士に向いていない人と向いている人の特徴やおもな仕事内容、退職理由などについて詳しく解説いたします。

栄養士に向いていない人の特徴を紹介

栄養士に向いていない人の特徴として、以下があげられます。

・コミュニケーションが苦手
栄養士は、厨房で調理をするだけの仕事ではありません。
例えば、病院で勤務する際、栄養士は相手に信頼感や安心感を与える必要があります。栄養指導を行なったからといって、その効果がすぐに得られるわけではありません。患者さんの毎日の健康をサポートするためには、日々のコミュニケーションが必要となります。
その他にも、給食センターや高齢者施設、食堂などでも取引先や従業員とのコミュニケーションを取りながら食事提供を行う必要があるでしょう。

・指示や指摘するのが苦手
栄養士の仕事は、1人で全ての作業を行うわけではありません。
他の従業員たちと協力し、連携を取りながら業務を行う必要があります。
職場や状況によっては、自分よりも年上のパートさんや経験のある調理師さん、看護師さんに指示する必要がある場合もあるでしょう。そんな時、的確な指示や指摘ができなければ、チームワークでの連携作業がうまくいきません。
指示や指摘が億劫になってしまうと、栄養士の仕事そのものにネガティブな感情を抱いてしまう結果につながるでしょう。

・勉強をするのが苦手
栄養士の仕事は、栄養に関する正確な知識をたくさん覚える必要があります。
栄養学は、研究により日々進化します。そのため、栄養士は、資格取得後も常に勉強し続けなければいけません。
仕事の内容や職場によっては、栄養学以外にも病気に関する知識や介護職についてなど、学校で学んだこと以外の知識も身につける必要があるでしょう。
そのため、自ら進んで新しいことを学んでいく取り組みが必要です。勉強が苦手な場合、それが大きなストレスとなってしまいます。

栄養士の仕事は、ただ食材を調理するだけの仕事ではありません。
従業員や患者さんとの円滑なコミュニケーションや日々進化する栄養学に関する知識に前向きに取り組んでいく必要があります。

栄養士に向いている人の特徴

栄養士に向いている人の特徴として、以下があげられます。

・食に関して興味がある
栄養士は、食について正確なアドバイスをするのが仕事です。
そのため、栄養士自身に食への関心や興味がなければ、対象者に対してのアドバイスが伝わりにくくなってしまいます。
「食べることが好き」「食について詳しく学びたい」という人は、栄養士に向いているでしょう。

・料理が好き
栄養士は献立の考案や食事に関するアドバイスを行うだけでなく、実際に現場で調理をすることもあります。
対象者に美味しく食べてもらえるように工夫や一手間加えた料理を提供するためにも、料理が好きな人は栄養士に向いているといえるでしょう。

・人と接することが好きで思いやりがある
栄養士は、食に関するアドバイスを通して、さまざまな人と接する機会が多い仕事です。
乳幼児から高齢者まで、幅広い年代の人とコミュニケーションを取る必要があります。
また、一般的に栄養士が栄養指導を行う対象者は、健康状態が悪い人や高齢者などの介護が必要な人、これから成長する子供たちです。1回のアドバイスですぐに結果が出るものではなく、長い目で見守る必要があるでしょう。
栄養士は、それぞれの対象者の目線から物事を考え、思いやりを持って対応することが大切です。

栄養士の仕事に向いている人は、人との関わりや料理をすることが好きという気持ちをもった人といえるでしょう。
相手の立場に立って耳を傾け、意見を取り入れるなど、思いやりと想像力が大切です。

栄養士のおもな仕事内容を解説

栄養士のおもな仕事内容は、栄養学に基づき、献立の作成や調理、調理方法の改善などを行う仕事です。
また、栄養士は、栄養面や健康な食生活のアドバイザーとしても活躍しています。

栄養士の具体的な仕事内容について、職場別に詳しく解説いたします。

・病院
病院での栄養士のおもな仕事内容は、患者さんの食事の管理です。
調理から食事の提供までを行い、患者さんの栄養状態や健康状態に沿った食事提供を行います。
食事を通して、患者さんの体と心を元気にすることを考える必要があるでしょう。

・学校
学校でのおもな仕事内容は、学校給食に関する業務です。
生徒の栄養を考えた献立の作成や、食材調達、調理指導、衛生管理、栄養士自ら調理を行うこともあるでしょう。
また、子供たちに向けて食や栄養に関する知識を教えたり、給食だよりを作ったりすることも栄養士が行う仕事です。
学校の給食施設で働く栄養士は、「学校栄養職員」と呼ばれます。

・食品メーカー
食品メーカーにおける栄養士の仕事内容は、健康食品の考案やサプリメント開発、介護職、ダイエット食などの商品開発や衛生管理を行うことです。
研究者や営業などと連携し、市場調査や意見交換を行いながら商品の開発に携わります。

・飲食店・レストラン
飲食店やレストラン、カフェなどの栄養士は、店長と栄養士を兼任している場合が多い傾向にあります。
栄養士の知識を活かして、メニューの開発や食材発注、カロリー栄養計算などを行うことがおもな仕事内容です。

・介護施設
高齢者への安全な食事や食材発注、献立作成、栄養指導などの仕事を中心に行います。
対象者に「楽しく」食事していただくことを考え、季節に応じた食材を取り入れたり、郷土料理を提供したり、ちょっとした遊び心も必要となるでしょう。
また、介護施設では栄養学に加え、食欲を引き出すことや、嚥下障害、低栄養などに関すす知識が必要となる現場でもあります。

・スポーツ関連
スポーツ選手の栄養管理やスポーツ栄養学の講習会など、スポーツ関連で働く栄養士の業務内容は多岐にわたります。
特に、スポーツ選手の栄養管理は、選手の競技内容やコンディションなどによっても異なります。私生活に介入して栄養のサポートを行い、怪我についての専門知識や治療食についての知識も求められるでしょう。プロ選手だけでなく、実業団や小学生・中学生などのクラブチームの栄養管理など、幅広い場面での活躍が期待されます。

栄養士のおもな退職理由を解説

栄養士として働く人の中には、さまざまな理由から退職を選ぶ人がいることも事実です。
栄養士の退職理由について詳しく解説いたします。

・待遇面
栄養士の待遇は、職場によって異なります。
しかし、一般的に栄養士の労働時間は長時間になる場合が多く、給料と労働時間とのバランスに悩み、退職を選ぶ人も少なくありません。

・人間関係
栄養士の仕事は、人との関わりが多い仕事です。
同じ場所で、従業員たちと長時間一緒に過ごす場合が多く、心苦しく感じてしまうという悩みもあるでしょう。特に、相談相手がいない場合や信頼できる人がいない状況では、精神的に追い込まれていまい、退職を選ぶ人もいるようです。

・想像以上に責任が重い
栄養士の仕事は、対象者の命に関わることもある仕事です。
アレルギーがある患者へ、間違った献立や料理を提供してしまえば、重大な事故につながってしまいます。また、食品を扱う現場では、食中毒などの衛生管理も念入りに行わなくてはなりません。職場によっては、研修を終えてすぐに責任者を任されてしまう場合もあります。
想像以上の責任や、プレッシャーから疲弊してしまい、退職に陥るケースもあるでしょう。

まとめ

栄養士の仕事は、栄養学などの専門的な知識だけでなく、勤務する職場によってさまざまな知識を身につける必要があります。
また、職場や対象者とのコミュニケーションも重要です。これらを踏まえた上で、改めて栄養士の仕事が向いていないと感じる人や職場で悩んでいる人は、無理せず転職も視野に入れて検討してみるのもよいかと思います。

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