お米マイスターとは 資格概要や取得方法、いかせる場についても合わせて解説
目次
本記事では、お米マイスターの資格について、その特徴や取得方法、取得するメリットなどについて解説いたします。
資格の目的・概要を解説
「お米マイスター」とは、お米に関して幅広い知識を持ち、米の特性(品質特性・精米特性)、ブレンド特性、炊飯特性を見極めることができる人をさします。また、お米マイスターにとって、それぞれのお米の特長を最大限にいかした「商品づくり」を行い、お米の良さを消費者との対話を通じて伝えることができることも重要な能力です。
言葉の由来として「マイ=米、スター=星」の意味を持ち、「米に明るい人」ということを表しています。
また、マイスター(MEISTER)は、ドイツ語で「巨匠・師匠」を意味することから、「お米の博士号」ともいえる資格です。
資格を取得することによって以下の3つの力が身につきます。
- 全国の田んぼからおいしいお米を探す力
- おいしいお米の特長をいかす力
- お米のおいしい食べ方と食文化を他者に伝える力
資格の区分や主催団体について解説
お米マイスターの資格区分
お米マイスターの資格区分は「三ツ星お米マイスター」「五ツ星お米マイスター」の2つに分けられます。
「三ツ星お米マイスター」の合格条件は、認定講座を受講し、同日に実施される知識試験に合格することです。
「五ツ星お米マイスター」は、より上位の資格で、技能試験に合格することで資格取得が可能です。
お米に関する最新情報や技術は経過に伴って更新していく必要があるため、資格取得後も3年に1度、更新講習を受講するということが義務づけられています。資格を取得してからも、日々、向上心は忘れずに勉強と研究は続けていく必要があるということです。
主催団体
お米マイスターの資格は、一般財団法人日本米殻商連合会(日米連)が主催、発行している資格です。
公式サイト:一般財団法人 日本米穀商連合会(日米連) (jrra.or.jp)
資格取得の方法を紹介
お米マイスターの資格を受験するには、下記の条件を満たす必要があります。
- 米殻の届出事業者のうち小売業を営む者、及びその家族、従業員
- 米殻小売業に5年以上従事されている方
- 本会団体会館(米殻小売組合等)に加入されている方、または本会一般会員の方
※その他、日米連理事長がとくに必要と認めた方
以上の条件を満たした場合、実施回によって異なりますが、全国の指定された地域で受験することが可能です。
資格取得の費用
資格取得には以下の費用がかかります。
三ツ星お米マイスター認定講座の受講料相場:13,200円(税込)
試験対策用の書籍も出ており、試験対策にも多少の費用がかかるでしょう。
お米マイスターの資格をいかす
資格を取得することで、お米に関する小学校の出前授業(登録制)なども請け合うことが可能になります。
また、お米の食べ比べを行うなど、メディア取材などにも対応できるようになるでしょう。
例として、資格取得者のレビュー内容がインターネット記事に掲載されることも少なくありません。
まとめ
お米マイスターとは「米に明るい、つまり詳しい人」ということ。資格には「三ツ星」と「五ツ星」の2種類が存在し、認定講座を受け、知識試験に合格すれば「三ツ星お米マイスター」、技能試験に合格すれば「五ツ星お米マイスター」の資格を取得できます。資格取得後もお米に対する勉強、研究は継続させていくことが必要です。
資格を持っていることで学校での講座やテレビ取材にも応じることが可能になり、自身の社会貢献につなげることもできるでしょう。
本記事を参考に、お米マイスターの資格取得について検討していただければ幸いです。
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