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カフェプランナーになるためのステップとカフェプランナーから転職するには

シェアダイン編集部
作成日:2022/06/30
更新日:2022/11/10

目次

コーヒー、紅茶、軽食をはじめ様々なメニューを提供しているカフェは、日本全国の街中に存在し誰もが一度は利用したことがあると思います。休日におしゃれな街へ出かけラテアートやSNS映えするフードメニューを楽しんだり、渋い喫茶店の大人な雰囲気を味わってみたり、お仕事の途中でコーヒーブレイクを楽しんだりと、コーヒーという共通のものを扱っていながらも、街の特色や住民性、ターゲット層に合わせて様々なスタイルがあります。
そんな人々の生活に根差したカフェに魅力を感じ、カフェを開業したい、カフェをプロデュースしてみたいと思っても、実際には何から手を付けていいかわからない方も多いはずです。そんな時に、相談でき、一緒に理想のカフェを創り上げていける強い味方がカフェプランナーです。

カフェプランナーの仕事内容・役割・種類

カフェプランナーとは、カフェをビジネスとして総合的にプロデュースできる人材のことです。カフェを開業しようと思った時、おいしいコーヒーやフードを作れるだけでは、開業はできません。営業許可の取得から、スタッフの人材確保、食材の仕入れなど開業準備は多岐に渡ります。メニューを考えるのは得意でも、経理は苦手等、不得意分野もあるかと思います。そこで、カフェをビジネスとして捉え、どのようなコンセプト、店舗運営、宣伝方法、経営方針が効果的か等を総合的に考えるのがカフェプランナーの役割です。

カフェプランナーになるための資格と方法

カフェプランナーという職業自体に決まった資格はございませんが、技量の指標に役立つものとして民間の取得で1級から4級まであります。この資格を取得するには日本カフェプランナー協会が主催する認定試験に合格する必要があります。
受験資格は日本カフェプランナー協会の講習会への参加、またはカフェ、レストラン等での実務経験が1年以上の方です。
4級に合格後、さらに上の急を目指す際には知識にプラスして、実際にメニューを考え作る、ドリンクアレンジをするなど実技も必要になってきます。
また、1級、2級はそれぞれ前の級に合格してから1年以上の経験が必要など、進級するにつれて、より知識と経験を求められる資格です。

カフェプランナーになるために必要な学歴・資格

実際にカフェプランナーとして経営に携わりたいけど経営学など勉強したことがない、漠然とプロデュースに興味があるけど、何をするのかわからない等不安になる方もいるかもしれませんが、カフェプランナーには特定の学歴は必要ありません。
カフェプランナー協会主催の民間資格はありますが、現在カフェプランナーとして活躍している方の多くは、既にカフェ経営に成功した実績がある方が多く、カフェプランナーの資格の有無は関係ありません。
カフェプランナーになる為には、資格よりも経験が重要で、経験者だからこそ、開業までの必要な流れや、何をどうしたら、どの時期までに何をやれば、実はこんなことも考えないといけない等、初めての方には気づきにくい点も自身の経験を踏まえてアドバイスすることができます。
また、カフェに限らず、飲食店を開業する場合、食材の仕入れから、厨房機器のレンタル、ごみの回収業者など、様々な業者と取引が発生します。業者さんや、メーカーの方を紹介できる信頼関係を築くことも大切です。
自分自身が業者さんと取引した経験や、ご縁をつないで幅広い人脈持つこともカフェプランナーにとっては、大切な仕事と言えるでしょう。

カフェプランナーの年収

カフェプランナーとして仕事をスタートした場合の年収について明確なデータはありません。
前述したとおり、カフェプランナーとして活躍している方の多くは、既に自分がカフェ経営を成功させており、自身がカフェオーナーという方や現在はカフェオーナーではなくても、カフェを成功させたという実績持っている方が多いでしょう。
そういった方たちが自分の経験やノウハウを伝えることによって発生する対価がカフェプランナーの収入となります。
ちなみに、カフェプランナーと同様カフェ経営をビジネスと捉え、経営戦略やターゲット層の設定、ブランディングなどのアドバイスをしてくれる職業に、飲食店コンサルタントがありますが、コンサルタント会社の社員の年収は400万円~のスタートと考えられるでしょう。
参考:飲食 コンサルタントの転職・求人情報 - 東京都|求人ボックス
個人の場合、もちろん人それぞれではありますが一例として、基本料金にプラスして開業サポートなどを請け負うと120万~程の方で依頼を受ける方もいらっしゃいます。
参考:飲食店コンサルタント 河野祐治オフィシャルサイト
この金額は1件ごとのため、コンサルタントを担当する飲食店が複数あれば、収入もその分増えていきます。カフェプランナーの方によってはもう少し低価格で請け負ってくれる方もいるかもしれませんが、何かを教えてもらうには当然対価が発生します。無償で経験をシェアしてもらえたり、アドバイスをもらえることは無いと思っておいた方がいいでしょう。

カフェプランナーの勤務体系と休日

カフェプランナーの勤務体系や休日は、仕事内容によって異なります。
チェーン店や既存店舗のコンサルタントスタッフとして従事する場合は、企業やお店が設定している定休日、勤務時間に合わせた勤務体系になりますが、カフェの開業を目指す方にコンサルタント、アドバイザーとしてかかわる場合は、決まった休日や勤務時間はありません。なぜなら、カフェを開業する場合、カフェ自体には定休日を設定しますが、経費精算や、新メニューの開発、広告を出すために打合せをしたり、他のカフェをリサーチしたりと定休日にもやることは沢山あります。
当然カフェプランナーとして、カフェオーナーさんに同行したり、打合せをしたりするにはスケジュールを柔軟に調整する必要があります。その為、カフェプランナーには定休日なるものは存在しないと考えた方がいいでしょう。
また、勤務体系も同様に柔軟性を求められます。早朝からオープンする店舗、カフェバーとして深夜まで営業する店舗など、一口にカフェと言っても、様々です。オープン当初は状況を確認するために、店舗に出向いたり、業務を手伝うこともあるかもしれません。プロデュースするお店がどのような営業するタイルをとるのかによっても、勤務体系も変わってきます。

カフェプランナーを採用する有名な企業

カフェプランナーは比較的新しい職業の為、カフェプランナーとしての採用を行っている企業はまだまだ少ないものの、資格取得の中で学んだ知識や技術、自分がカフェに従事することで会得したスキルなどを活かせる職場は沢山あります。
カフェチェーンや大型店舗のコンサルティングスタッフとして活躍したり、食材メーカーや商社の従業員として営業活動や商品企画に携わる中でカフェプランナーの知識を活かし、飲食店の方へのプラスαの価値を提供することもできます。
また、カフェプランナーには接客技術も求められることから、ホテルや観光業のスタッフとしても実力を発揮できるでしょう。

まとめ

今回はカフェの開業にとても頼れる存在であるカフェプランナーについて6点ご説明しました。

  • カフェプランナーとは、カフェ経営に必要な知識とスキル、人脈を持ち合わせ、カフェをビジネスとして総合的にプロデュースできる人材。
  • 資格取得には特定の講習会とテストへの合格が必要。
  • カフェプランナーと名乗るのに特定の資格はないが、多くの場合、既にカフェ経営を成功させている経験者が活躍している場合が多い。
  • 年収は様々で決まりや相場はない。
  • 携わる店舗により勤務体系やスケジュールに柔軟な対応を求められる。
  • カフェの開業、運営のサポート以外にも、ホテルや観光スタッフ、カフェチェーンのコンサルティングスタッフとしても活躍の場がある。

カフェは街中のありとあらゆる所に存在していますが、利用するお客様の目的は多種多様で、立地、住民性、ターゲット層によっても様々な展開ができるカフェは飲食店の中でも比較的、自由度は高い営業形態です。
理想のカフェを創り上げるのには、自分の力だけではなく、カフェ経営の経験者やカフェプランナーの知識を持っている方の力を借りるとより理想に近づくかもしれません。

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