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管理栄養士の男性ってどのくらい少ない?給与相場もあわせて解説

シェアダイン編集部
作成日:2022/08/24
更新日:2022/12/07
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目次

栄養士・管理栄養士は男性よりも女性のイメージの方が高いと思います。しかし、決して女性しかなれない職業ではありません。全体の人数は少ないようですが、男性の管理栄養士も活躍しており、従事者も増加傾向であるようです。
この記事では、管理栄養士の男性の活躍状況や需要、どういう面で向いているのかを、わかりやすく解説いたします。

男性の管理栄養士の活躍状況とは

栄養士・管理栄養士の従事者は男性よりも女性の方が圧倒的に多いです。
しかし、男性の管理栄養士が活躍できる場面は多々あります。
例えば力仕事(重たい調理器を使用したり、食材を運ぶときなど)が必要な場合や、女性には相談しにくい悩みを持つ患者の栄養相談が必要な場面など、男性ならではの活躍の場面もあるでしょう。
女性の場合、結婚や子育てのタイミングで退職する人も多いので、長期的に働ける可能性が高い男性の管理栄養士を必要としている求人もあります。
男性が全体をマネジメントすることで、円滑に業務を進められる場合もあります。
統括力に期待して、管理職候補で採用する求人もあるようで、出世の機会も期待できるでしょう。
男性管理栄養士は年々増加傾向なので、今後は更に男性管理栄養士の活躍できる場面が増えることが予想されます。

管理栄養士の仕事

管理栄養士は食と栄養のスペシャリストで、厚生労働大臣から免許を交付してもらい取得することができる国家資格です。
健康な人はもちろん、病気を患っている人や高齢の人など、さまざまな人を対象にし、専門的な知識と技術を使って栄養指導や給食管理を行うことができます。
医療施設、老人福祉施設、介護保険施設、児童福祉施設、学校、行政機関など、企業、試験施設など勤務先は多岐にわたり、勤務先により仕事内容は異なるようです。

管理栄養士の男女比

一般的に栄養士・管理栄養士の男女比率は1:9と言われ、圧倒的に女性が多いです。
女性が多くなる理由の1つとして、現状、女性の方が喜ばれる職場が多いことがあります。例えば美容クリニックや産婦人科の栄養指導などは、女性が重宝されます。
また、もともと栄養士養成学校に通うのが女性が多いことが理由の1つです。
栄養士養成学校は女子校・女子校だったという学校が多いようです。
近日、男性栄養士・管理栄養士の需要に伴い、男性生徒の増加、女子校が共学になったという学校も増えてきました。しかし、学校に通う人数自体が女性が多く、環境的に女性の方が栄養士・管理栄養士を目指しやすいようです。
学校も職場も女性社会であることが多いため、男性が栄養士・管理栄養士を目指そうとする場合、女性とのコミュニケーション能力が必要となります。
いくら食や栄養の分野が好きであっても目指す前に躊躇してしまう男性もいるでしょう。

男性管理栄養士の給与相場

栄養士の給与相場(年間)は、男性約369万円、女性約356万円です。管理栄養士の給与相場は約350万円〜450万円ですが、栄養士同様、男性の方が女性よりも少し高いようです。
女性よりも男性の方が給料の相場が高い理由としては、管理職など責任の強い役職を任せられることも多いためでしょう。
また、栄養士と管理栄養士についても、より専門的で、責任のある仕事を任せられる管理栄養士の方が給料相場が高くなっています。
参考:賃金構造基本統計調査令和元年以前 職種DB第1表 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)

男性管理栄養士が活躍できる職場

男性管理栄養士が特に活躍できる職場、必要とされる能力について解説いたします。

病院

病院は男性の栄養士・管理栄養士が活躍しやすい職場と言えます。
大きな理由は体力面です。緊急事態にも備えた24時間体制での稼働である病院もあり、勤務体系も早番や遅番など働く時間がバラバラであることが多く、体力面に自信がないと、栄養士や管理栄養士本人が体調を崩してしまうでしょう。
個人差はありますが、体力のある男性は特に重宝されます。

関連記事:
病院勤務の管理栄養士についての解説 配置人数と仕事内容とは

メーカー

食品メーカーで働く場合も、男性管理栄養士の活躍のチャンスがあります。
食品メーカーでの管理栄養士の役割は、主に健康食品やサプリメントなどの開発などです。
実は、開発と言ってもお客様と関わる機会が多いため、営業、ビジネスやマーケティングのスキルが必要です。
企画や販売などのスキルも求められる場面が多いので、人にはよりますが、ビジネス力を高く培った男性の活躍が期待されます。

研究機関

食品会社でも男性管理栄養士の働きが期待されます。
食品会社の研究機関の管理栄養士の仕事は、主に食品や栄養に関する研究を行い、新製品や機能性食品などの企画、開発、生産に携わるなどの業務です。
原材料の分析や品質管理、衛生管理、栄養成分表示の作成、発表する機会の中で、論理的に物事を考え、それを表現する必要があります。
これも個人差はありますが、理系の男性に多いとされる論理的思考を整理してまとめる能力が役に立つでしょう。

キャリアアップの可能性

管理栄養士の給料相場は、栄養士と比べて少し高い相場だったり、働く職場によって異なりますが、他の業種と比べて給料相場が高い方ではありません。
家族を養いたい、沢山の財産を築きたいと考える男性であれば、キャリアアップを期待したいところです。キャリアアップの方法について紹介いたします。

技術を磨くためには

栄養学を学び続けるのは管理栄養士の仕事をしていく上で大切です。
情報や学問は常に更新されるものなので、最新情報を常に更新して勉強し続ける姿勢は必要で、本やネット、セミナーの参加など常にアンテナを張り続けることが大事です。
その他にも管理栄養士の技術を磨くために、料理についての研究も続けて、料理の腕のアップを目指すのも良いでしょう。
調理もできる管理栄養士として信頼度が高くなります。
栄養の知識や料理の腕、自分の能力を磨くことで、管理栄養士としての価値が上がり、職場での出世や、よりキャリアが磨ける職場への転職のチャンスにもつながりますね。

他の資格を取得する

他の資格をとって、管理栄養士の仕事に活かすことができれば、働く幅や専門性ができ、キャリアアップが期待できます。
大事なのは、自分のこうしたい方向性を決めた上で、資格取得を目指すことです。
例えば、ストレスの軽減に役立ちたいのであれば、職場でのカウンセリングを行える産業カウンセラー、介護方面で活躍したいのであれば介護支援専門員。病院などで薬品についても学びたいのであればサプリメントアドバイザー、リハビリなどでも活躍したいのであれば健康運動指導士など、目標によって活かせる資格は違うはずです。
まずは、管理栄養士の資格と合わせて使える場面を想像した上で取得すると、キャリアアップにつながること間違いないでしょう。

管理栄養士として独立する方法

管理栄養士がフリーランスとして活躍する場面も多々あります。
管理栄養士が個人として栄養指導を行う仕事に「特定保険指導」という仕事があります。時期により収入が変わりやすい傾向はありますが、対面や画面を通して栄養指導をすることでお金を稼ぐことができます。
責任は多い仕事ですが、貢献度が高いのと、フリーランスとして自分で仕事を調整することができるのが嬉しい働き方です。

まとめ

管理栄養士は食と栄養のスペシャリストで、専門的な知識と技術を使って栄養指導や給食管理を行います。
男性の管理栄養士は女性と比べて少ないですが、年々増加傾向にあります。
年間の給与相場は約350万円〜450万円くらいで、男性の方が女性よりも少し多い傾向があるようです。
体力、営業、ビジネス力、論理的な思考を求められる可能性が高い病院やメーカー、研究機関では特に男性管理栄養士は活躍しやすいみたいです。
また、キャリアアップを目指すには、栄養学について学び続けたり、他の資格を取り管理栄養士の仕事に役立てたり、フリーランスとして活動するなど、常に努力が必要とされます。
これからの時代、個々の強みを活かしつつ、人々の生活を栄養の観点から助けることにより、さらに男性管理栄養士が活躍するでしょう。

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