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和菓子職人になるためのステップと 和菓子職人から転職するには

シェアダイン編集部
作成日:2022/06/27
更新日:2022/11/10

目次

和菓子は洋菓子と違った魅力があり、年配の方から子供まで幅広い年代に人気のお菓子です。見た目も美しいものが多く、お菓子の中でも季節感を味わえるものです。和菓子職人と聞いても和菓子を作る人なんだなという曖昧なイメージしか湧かない人も多いのではないでしょうか?この記事では和菓子職人について、どういう仕事でどうやったらなれるのかを解説します。

和菓子職人とは

和菓子職人とは和菓子を専門とした菓子職人です。
焼いたり、蒸したり、練ったりすることで、日本の伝統的なお菓子を作り提供します。製造はもちろん、季節に合わせた創作菓子などを考案したり、材料の仕入れにも携わります。接客なども行うため、業務内容は多岐にわたるでしょう。
できたてを提供するために、朝の7時頃から働く人も多く、体力を使う仕事だといえるでしょう。
製造の機械化は進んでいますが、基本的には手作りなので、長い修行が必要となります。その点からも和菓子が好きな人、手先が器用な人なだけではなく、努力家の人が向いているでしょう。
苦労も多いのですが、自分自身で作った和菓子を沢山の人に提供して喜んでもらえることができます。創作和菓子を作り、新たなブームを作れるなど、色々な可能性も広がっています。

和菓子職人になるには

和菓子職人になるには大きく分けて2つの手段があります。和菓子製造の学校で勉強する手段と直接和菓子職人に弟子入りする手段です。
和菓子製造の学校に行く場合、基礎的な技術や知識を幅広い観点から学べます。学校によっては、「製菓衛生師」の資格も取得可能です。その後就職活動をして和菓子職人として働きます。
もう1つの手段は直接和菓子職人に弟子入りする方法。
少しでも早く就職したいならこの手段がいいでしょう。学びながら勤続経験を積むことができるので、「製菓衛生師」の国家資格受験資格を得ることができます。しかしながら忙しくても自主的に勉強する必要があるので、努力できて体力がある人におすすめです。昼は和菓子店で働き、夜に専門学校に通う人もいるでしょう。

和菓子職人の資格は資格が必要?

和菓子職人になるために必ず取得しないといけない資格はありません。
しかし国家資格である「製菓衛生師」や、「製菓製造技能士」などを取得することで就職活動に有利になったり、就職先によっては技能手当てがもらえるかもしれません。
菓子製造業の営業許可には「食品衛生責任者」の資格が必要なため、将来自分のお店を出したいのであれば、持っていた方が良いでしょう。その他にも和菓子に関する資格で「和菓子ソムリエ」や「和菓子コーディネーター」、「和菓子パティシエ」があるようです。

和菓子職人になるためにプラスになる資格を紹介

製菓衛生師

国家資格で、菓子作りの技術や知識以外にも、公衆衛生学や食品衛生学など安全性についての知識も必要とされる資格です。試験は年に1回あり、指定された製菓衛生養成施設で、1年以上「製菓衛生師」としての知識や技術を修得した人か、菓子製造業の許可を受けた施設で、2年以上の菓子製造業務に従事していた経験のある人が受けられる試験です。

製菓製造技能士

和菓子作りの技能を認定する国家資格です。試験は年に2回あります。
1級と2級があり、2級は2年以上の実務経験者か養成学校のカリキュラムを修了していることが条件です。1級は7年以上の実務経験者のみ受けられる資格で試験自体は和菓子と洋菓子の2部門に分かれています。まんじゅうの製造など実務がメインとなる資格です。

食品衛生責任者

食品を扱う施設において、製造や調理などが衛生的に行われるよう管理を行う責任者の資格です。
食品を扱う施設には、最低1人の食品衛生責任者の設置が必要です。自分自身で和菓子屋を始めたい人には必要な資格です。受験者を制限している自治体もありますが、基本的に誰でも受験できます。

和菓子職人の就業先・勤務先

和菓子職人の就業先は和菓子店が多いようです。その他に和菓子を取り扱う食品メーカーや和カフェなどに就業する人もいます。
なり手自体が少ないので、働く先は見つけやすい傾向があります。なり手が少ない要因としては、下積み期間が長いので、一人前になる前に挫折する人も多いためです。厳しい立ち仕事や力仕事も多いので、女性の和菓子職人は少ないようです。
気になる年収は勤務先によって違いますが、和菓子店は月給14万円から、和菓子メーカー月給は20万円前後からで1人前になるまでは、金銭的には少し我慢の時期が必要なのかもしれません。
ただし安定すれば長く働くことができます。またオリジナルの創作和菓子を作ったり、日本食レストランに出店したり、和菓子カフェをオープンするなど、日本に留まらず海外で活躍する人もいます。
和菓子づくりのワークショップやイベントなど、和菓子が好きで軌道にのれば、好きなことを仕事にするという意味で満足感は大きい仕事だと言えるでしょう。

まとめ

和菓子職人とは和菓子専門の菓子職人で、製作から企画、販売などに携わる職種です。和菓子職人になるには専門の学校へ行くか、和菓子職人に弟子入りして働きながら和菓子職人になるという2つの手段があります。
必ず必要な資格はありませんが、「製菓衛生師」と「製菓製造技能士」、「食品衛生責任者」の資格を持っていると優位に働くことができます。
和菓子職人の働く上でのメリットは生涯使えるスキルが身につくことや新しい和菓子を作り出すことでやりがいを感じやすい点です。デメリットは、下積み期間が長いことや力仕事が多いことがあげられます。
デメリットもありますが、和菓子は幅広い世代に人気があり、季節感を味わえるしカロリーが控えめでヘルシー。そんな和菓子を提供できて、沢山の人に喜んでもらえる仕事です。

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