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洋菓子とは 歴史や特徴、種類も合わせて解説

シェアダイン編集部
作成日:2022/09/24
更新日:2022/11/01

目次

突然ですが、皆さんは「洋菓子」と聞くと、どんなお菓子が思い浮かぶでしょうか。
中には和菓子と洋菓子どちらなのか迷ってしまうお菓子もあるかと思います。

この記事では、洋菓子について詳しく解説します。

洋菓子とは? その歴史を解説

洋菓子とは西洋を起源としたお菓子の総称です。

洋菓子の歴史は長く、古くは紀元前10世紀ころに古代エジプトでパン生地にレーズンやハチミツを加えた菓子パンのような食べ物が作られたのが始まりです。古代ローマでも、プディングの原型とされるトリヨンという菓子やクッキーのようなものがつくられていました。

日本にわたったのは1543年の室町時代。種子島にポルトガルの船が漂着し、鉄砲やキリスト教が入ってきたのは有名ですが、そのときに洋菓子のカステラ・ボーロ・ビスケットなども入ってきました。それが日本での洋菓子の始まりとされています。日本で洋菓子が作られ始めたのは、文明開化の時代。関東や関西の主要都市で初めて作られたました。

洋菓子のおもな特徴を解説

洋菓子のおもな特徴を、和菓子と比較しながら解説いたします。

洋菓子の原材料は、卵・牛乳・バター・小麦粉・チーズ・砂糖など動物性の材料が中心です。そのため、脂質が高いのが特徴。水分を多く使う和菓子に対し、洋菓子は水をほとんど使わないことも特徴。水分の代わりにバターやクリームなどの油脂を多く使用するので、甘さもたっぷりです。
 
洋菓子の作り方の特徴は、手作業が少なくミキサーやオーブンなど家電や調理器具を使って作ること。対して、和菓子は煮たり練ったり蒸したり、手作業がほとんどを占めます。
 
洋菓子の見た目は華やかで、サイズのバリエーションが豊富です。一方、和菓子は季節を意識して作られたものが多いので、季節の植物や風景がモチーフになったものが多く、基本的にサイズが小さいです。

洋菓子の種類について解説

続いて、おもな洋菓子の種類について解説いたします。

洋菓子のおもな種類には、スポンジケーキ・バターケーキ・チョコレート・シュー菓子・パイ・ワッフル・キャンディ・ビスケットがあります。

以下に詳しく解説いたします。

ふんわり弾力のある「スポンジケーキ」

スポンジ生地とも呼ばれ、小麦粉を主原料とした弾力性のある生地が特徴です。小麦粉がベースなので、パティスリーと呼ばれるカテゴリーに属し、卵の起泡性を利用し、ふんわりと焼き上がります。おもなケーキは以下のとおりです。

・ショートケーキ
スポンジ生地と生クリームが層になり、イチゴなどの果物が乗っています。ショートケーキという名前は日本独自のもので、海外ではレイヤーケーキと呼ばれています。他国でショートケーキと呼ばれているケーキは、形や作り方がさまざまなのです。

・ロールケーキ
板状の薄いスポンジ生地にクリーム(生クリーム・チョコレートクリーム・コーヒークリーム・ストロベリークリーム)などを塗って、巻いて作ったケーキです。クリームにフルーツを混ぜたり、生地の外側にもクリームやチョコレート、フルーツなどでデコレーションしたりなど華やかにアレンジされたものもあります。

・パンケーキ
小麦粉・ベーキングパウダー・砂糖・卵・牛乳などを混ぜて焼いたケーキ。ホットケーキと呼ばれることも多くありますが、一般的に薄いものがパンケーキ、厚いものがパンケーキという違いがあります。最近はカフェで人気が高く、特にハワイ式の豪華なパンケーキが日本で大人気です。

・デコレーションケーキ
スポンジを土台に、クリームやチョコレート、フルーツなどで豪華に飾り付けたケーキ。誕生日やクリスマスによく食べられています。

・トルテ
切り分けて食べる焼き菓子のこと。生クリームやフルーツで盛り付けて、焼いたものが一般的です。トルテとタルトは同じですが、地域によって呼び名が異なりることがあり、フルーツタルトやザッハトルテがその代表でしょう。

バターの風味豊か「バターケーキ」

スポンジ生地に、バターをたっぷり混ぜ込んで焼き上げたケーキ。バターの風味が豊かなのが特徴です。

・パウンドケーキ
バターケーキといえば、代表はパウンドケーキでしょう。名前の由来は、小麦粉・バター・砂糖・卵を1ポンドずつ使って作ること。18世紀の初めごろにはイギリスで食べられていたとされ、歴史が長いケーキです。

・フルーツケーキ
パウンドケーキの生地にドライフルーツや洋酒につけたフルーツを混ぜ込み、焼き上げたケーキ。水分量が少ないので、ほかのケーキよりも長く保存できます。生地ではなくクリームとフルーツで飾り付けた者もあります。

・バームクーヘン
ドイツ発祥のお菓子。〝年輪のケーキ”という意味があり、断面が木の年輪のようになっているのが特徴。紀元前にパンを巻き付けて食べたのが原型だといわれています。

みんな大好き「チョコレート」

カカオ豆を発酵させ、焙煎したカカオマスを砂糖やココアバターと一緒に溶かし、固めて作ります。日本ではチョコと略されることも多い、人気の高いお菓子。フランス風にショコラと呼ばれることもあります。

・ガトーショコラ
チョコを練り込んで焼いた生地に、チョコレートガナッシュやコーヒーシロップを塗り、何段にも重ねて作ります。濃厚な味が日本でも高い人気を誇っています。

・トリュフチョコレート
球状に丸めて固められたガナッシュに、クーベルチュールやチョコレートでコーティングしたもの。カラーシュガーやココアパウダー、ナッツパウダーシュガーなどを振りかけて仕上げます。高級きのこのトリュフが名前の由来。

食感楽しい「シュー菓子」

シュークリームを代表とする、シュー生地がベースとなったお菓子。独特な食感が特徴で、サクッとした生地やふんわりとした生地があります。

・シュークリーム
丸形で空洞になった生地の中に、カスタードクリームや生クリームなどを入れた洋菓子の定番。〝シュー“はフランス語でキャベツという意味なので、形がキャベツに似ています。

・エクレア
シュークリームの仲間で、細長い形とチョコでコーティングされているのが特徴。キャラメルやコーヒー、抹茶などのクリームでコーティングされたタイプもあります。本場フランスでは定番のお菓子です。

・サントノーレ
シュークリームの生地をカスタードとメレンゲを合わせたクリーム飾り付けた、フランスを代表するお菓子です。バリエーション豊富で、とても華やかなイメージがあり、お祭りや特別な行事で食べられることが多いのも特徴。1840年ごろ、パリのパティシエが考案したとされる歴史のあるお菓子です。

サクッと軽い食感が特徴「パイ」

ここでは、パイ生地でバターを包んだものを伸ばし、折りたたんでバターを包むという作業を何度も繰り返して作られる、折り込みパイ生地のお菓子をご紹介します。何層にもなる生地は、サクッという軽い食感が特徴です。

・タルト
パイ生地で作ったベースに、生クリームやカスタードクリーム、フルーツなどを乗せて焼き上げます。豊富な種類があり、日本でも人気が高いお菓子です。

・ミルフィーユ
パイ生地で作った3枚のフィユタージュに、生クリームを挟んで作ったお菓子。表面にはパウダーシュガーを振りかけるのが特徴。ミルフィーユとは「千の葉」という意味があり、日本でも人気が高いおなじみのお菓子です。

・アップルパイ
パイ生地に砂糖で煮たリンゴを敷き詰めた焼いたアメリカのお菓子。日本でも昔からよく食べられている定番の洋菓子です。
 
・タルトレット
フランスでよく食べられている小型のタルトです。通常のタルトは切り分けて食べますが、タルレットは1つが1人分です。

・タルト オ シトロン
素材にレモンの果汁や果皮をたくさん使い、さわやかな風味が特徴なタルト。フランスのパティスリーには必ず置いてある定番のお菓子です。最近は日本でも見かけることが増えてきました。

・フラン
パイ生地にカスタードクリームとプリンの中間のような液を流し込み、焼き上げます。フランスでは、その洋菓子店にも置いてある伝統的なお菓子です。

・シュトルーデル
りんごやチーズ、チェリーなどのペーストを、何層にも重ねた生地で焼いて仕上げます。ドイツ発祥で、シュトルーデルという名前には渦の意味があり、何層にも巻いて焼くこと名前の由来です。

独特な形が特徴「ワッフル」

小麦粉・卵・バター・牛乳・砂糖などを混ぜて発酵させ、独特の型に流し込んで焼いたお菓子。ワッフルも日本ではおなじみです。

・ベルギーワッフル
一時期、日本で大流行したおなじみのワッフル。ふんわりとした食感のものや、モッチリしたものまで種類がいろいろあり、熱いうちに生クリームやハチミツ、シロップなあどをかけて食べることもできます。

種類豊富な「キャンディ」

味や色を付けた砂糖を煮詰めて溶かし、常温で固めて作った西洋風の飴。

・ドロップ
砂糖と水飴を8対2で煮詰め、着色料や香料を混ぜ、型で固めて作ります。日本でも昔からよく食べられています。

・キャラメル
砂糖と生クリームやバターなどを煮詰めて作るソフトキャンディ。生クリームを増量して作る生キャラメルも生まれ、一時期ブームになりました。

・マシュマロ
キャラメル同様ソフトキャンディの一種で、メレンゲをベースにして、シロップやゼラチン、水などを加えて固めたお菓子。ふんわりとした食感と優しい味が特徴で、ほかのお菓子に飾り付けることもあります。焼くと、さらにやわらかく溶けて美味しく食べられます。

・ゼリービーンズ
砂糖・水飴・でんぷん・コンスターチなどを使って作る豆型のキャンディ。カラフルな見た目と様々な味の種類があるのが特徴。

・ボンボン
フランスの砂糖菓子で、砂糖の殻でアーモンドなどを包んで作ります。カラフルでかわいらしい見た目が華やかで、贈り物によいでしょう。

・ヌガー
ソフトキャンディの一種。ナッツやドライフルーツを砂糖と水飴で煮詰めて作ります。

起源はパン「ビスケット」

おもな原料は小麦粉。牛乳や砂糖、バターで作った生地を焼いて作ります。パン作りから派生した誕生したお菓子で、名前の由来はフランス語のビスキュイ(2回焼いたパン)。

・クラッカー
砂糖を入れずに作ったビスケットがクラッカーです。上にクリームや具材を乗せて食べることが多いです。

・ウエハース
厳密にはビスケットではありませんが、近いものとしてカテゴリーしました。小麦粉・卵・砂糖などをベースにした生地を固焼きにしたお菓子。サクサクとした軽い食感が人気で、アイスクリームやパフェに添えることがよくあります。クリームを挟んだものも有名です。

その他の洋菓子の種類を紹介

そのほかにも、クレープ、プリン(カスタードプディング)、マカロン、ババロア、ガレット・デ・ロワなど、洋菓子の種類は豊富です。

まとめ

今回は洋菓子について解説いたしました。
今や日本では洋菓子人気が高く、洋菓子が中心になっています。
洋菓子は種類が豊富で、現在も進化し続けています。

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