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カジュアルレストランとは 概要や金額相場などを解説

シェアダイン編集部
作成日:2022/08/12
更新日:2022/11/24

目次

大切な人の誕生日や恋人との記念日は、少し特別な外食をすることもあるかと思います。イタリアンやフレンチなどのコース料理がメインで、ドレスコードが指定されており、一流といわれる高級レストランはとても素敵です。
一方、あえて価格帯を少し下げることで、全体的な固さを緩め、遊び心に満ちた隠れ家的な雰囲気を楽しむことができるのがカジュアルレストランです。

この記事では、そんなカジュアルレストランの概要と魅力について、解説させていただきます。
意外と近くに、思わぬ穴場として存在していたりするのがカジュアルレストランです。
この記事が、お気に入りのカジュアルレストランを見つけるきっかけになれば幸いです。

カジュアルレストランとは

「カジュアルレストランとはこうあるべき」という明確な定義が存在するわけではありませんが、

  • ファミリーレストランやカフェのような誰でも気軽に利用できるお店と、服装やマナーがしっかりと定められたフォーマルなレストランとの中間
  • 店内の雰囲気は落ち着いていながらも、堅苦しくはなく、高級なイメージのある料理をリーズナブルに楽しむことができることで高いコストパフォーマンスを実感できる
  • 最低限のマナーはあるものの、服装規則は緩く価格も低め、料理の内容も遊び心を用いて崩したものが多く、どちらかといえば若者向けであるといえる

などが、カジュアルレストランの大きな特徴です。

定食やコースなどをカジュアルなサービスで提供

例えば、日本において、フレンチというとどうしてもテーブルマナーや服装、飲み物にもこだわりがなくてはならないような、堅苦しいイメージがあるかと思います。

具体的に、フレンチの固いイメージがある理由として、

  • 非日常的な空間(厳かな雰囲気、真っ白なテーブルクロスなど)
  • きっちりセットされた食器(カトラリーは外から順に一つずつ、料理ごとに変える)
  • ピシッとしたサービスマン(各テーブルごとに担当がいる)
  • 聞いたことはあるものの内容の分かりにくい料理名(ポワレ、コンフィ、ビスクなど)
  • おまかせ、おすすめのコース料理のみ(メインを選べる程度)

などの例があげられます。

一方、カジュアルレストランの場合では、

  • 落ちついた隠れ家的雰囲気(木製が基調の落ち着いた雰囲気)
  • 使いやすい自由な食器で(続けて同じフォークやナイフの場合も)
  • 適度な距離感のサービス(呼ぶと来てくれる)
  • 素材はフレンチながらも、身近な料理(ムニエル、ロースト、ポタージュなど)
  • 好きな料理を一品から頼める、コースが値段ごとに何種類か設定されている(選択の幅が広い)

というように、いうなれば、誰でもとっつきやすいように作られているのが特徴です。

もちろん、フォーマルなレストランが悪いということではなく、非日常を演出するうえで一流のサービスと料理を提供しているお店はすばらしいでしょう。一方で、サービスをはじめとする全体的なランクを落ち着かせながらも、美味しく高級感のある料理をリーズナブルに提供することで、お客様側がより高いコストパフォーマンスを実感することができるのが、カジュアルレストランの最大のメリットです

カフェ・ファミレスとフォーマルレストランの中間にあるカジュアルレストラン

一杯のコーヒーの注文から気軽に利用できるカフェやファミリーレストラン、コース料理をお酒と楽しむのが前提のフォーマルなレストラン、その中間に設定されているのがカジュアルレストランです

カフェやファミリーレストランのランチタイムであれば、サンドイッチやパスタなどを単品で注文し、価格は安く提供は早く、スムーズにランチを食べることができるのがメリットといえます。対して、カジュアルレストランのランチでは、前菜、スープ、サラダ、メイン料理、パンに食後のデザートとコーヒーか紅茶がつくような、ランチ限定のミニコースが準備されていたりします。

これは、限られた休憩時間でランチを急ぐようなお客様や、安く早く、また、ボリュームを求めるようなお客様をターゲットにしているのではありません。カジュアルレストランは、ゆっくりと食事を楽しむお客様や、食後にコーヒーを飲みながら会話をして過ごすようなお客様をターゲットにし、ランチ限定のコースでお店の存在と味を知ってもらう機会を作り、夜の再来店へとつなげることも狙いとしているためです。

カジュアルレストランのディナータイムでは、好みの料理を単品で注文しながらお酒を楽しんだり、雰囲気の良いお店でおすすめのコース料理を楽しんだりと、様々な利用方法があります。ファミリーレストランほどは砕けていなく落ち着いた空間で、フォーマルなレストランほど堅苦しくなく気軽に、質の良い料理と空間を楽しむことができます

友人とのちょっとした食事に、落ち着いた雰囲気を出したいデートに、少しだけ特別な記念日に、カジュアルレストランは、幅広い用途に使用することが可能です。

カジュアルレストランにおける服装について

フォーマルなレストランとは違って、ドレスコードが存在するお店は少なく、気軽に利用できるのもカジュアルレストランの魅力のひとつです。

とはいえ、お店の雰囲気を壊してしまうような、あまりにもラフな服装は場にそぐわないとされているため、Tシャツに短パンとサンダルのような服装は避けましょう。

男性はシャツにジャケットとまでは言わないものの、襟付きのものや清潔感があるように見える服装を、女性は極端に露出が多い服装は避け、落ち着いた色合いの服装を選ぶとよいかとおもいます。

お店の雰囲気は、入っているお客様によっても左右されます。その日に訪れたすべての方が、「素敵なお店で食事ができた」と満足して帰れるよう、カジュアルレストランといえど、お客様同士にも最低限のマナーは必要です。

コンセプトについて

カジュアルレストランは、それぞれコンセプトやテーマがあるお店作りをされています。

「隠れ家的雰囲気」や「木製の落ち着いた店内」などお店の見た目に関するものから、「産地直送の野菜にこだわる」、「新鮮な魚を提供」のような食事内容についてのこだわりなど、お店のウリに関するものが多く、他店舗と差別化を図りやすい、いわばお店のストロングポイントです。

基本的に、ファミリーレストランは「誰でも入りやすい明るい雰囲気」、フォーマルなレストランは”「別感のある非日常」のようなコンセプトを掲げることが多いところ、中間であるカジュアルレストランは店舗ごとに形を変えた「遊び心」が魅力といえます。

例えば、カウンター席を用意することで、目の前で調理が行われる臨場感を感じてもらう設計や、和食とワインの思わぬ組み合わせを紹介してくれるようなペアリングサービスの提供など、店舗によってその遊び心の形は様々なので、自分の好みに合うお店を探してみるのも楽しみ方のひとつでしょう。

カジュアルレストランの金額相場

カジュアルレストランの定義同様、明確なラインが存在するわけではありませんが、通常、イタリアンやフレンチのフォーマルなレストランでコース料理とお酒を頼めば、1人当たり10000~15000円はかかるところ、カジュアルレストランでは1人当たり6000~8000円台に収まることもままあります。

ランチコースであれば2000~3000円のあたりで設定されていることもあり、入店する敷居とサービスのハードルが下がる分、はるかに安い値段で食事を楽しむことが可能です。

和食におけるカジュアルレストランも同様に、チェーン展開しているような居酒屋さんから高級料亭の間、価格帯でいえば2000円台で食べ飲みできるお店と20000円を超えてくるような料亭との間のラインをさし、寿司、天ぷら、蕎麦や焼き鳥、鉄板焼きやおでんなど、特化した一品料理を売りとするお店が数多く存在します。

店舗の位置する土地にもよりますが、価格帯も一人当たり5000円~10000円以下であることが多いため、「この料理を食べるならここ」、「あの料理ならあそこ」と自身の中でお店をストックしておくと、いざというときに役立つことでしょう。

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まとめ

カジュアルレストランとは、一杯のコーヒーの注文から気軽に利用できるカフェやファミリーレストラン、コース料理をお酒と楽しむのが前提のフォーマルなレストランの、その中間に設定されている飲食店をさします。

ドレスコードが存在するようなお店は少なく、清潔感を意識する程度の最低限のマナーは存在するものの、本格的な素材を使っての分かりやすい料理と、適度な距離感のサービスをリーズナブルな価格で受けられることから、お客様側はより高いコストパフォーマンスを実感することが可能です。

ファミリーレストランほどは砕けていなく落ち着いた空間で、フォーマルなレストランほど堅苦しくなく気軽に、質の良い料理と空間を楽しむことができることが最大のメリットであり、価格帯も一人当たり10000円を超えることはそうないため、友人との食事、異性とのデート、特別な記念日など、幅広い用途に使用できます。

お気に入りのお店を何店舗か見つけておき、料理のジャンルごとに選択肢を増やしておくことで、外食時の楽しみや特別感がさらに大きくなることでしょう。

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