イタリア料理とは よく使われる食材と代表的な料理について
目次
ヨーロッパの南に位置するイタリアは日本の気候と似ていて四季豊かな国です。外国の中でもイタリア料理は日本で特に馴染みのあるもので、ホテルをはじめファミリーレストランや街の洋食屋・コンビニ・普段の家庭などあらゆる場所で食べられています。
またイタリア料理と行っても地域ごとに特色があり郷土愛が強いことで知られていますが、他の地域に行くと知られていない料理があるなど驚きな事実も。そこでこの記事では、イタリア料理の特徴をはじめ地域別の伝統料理・飲み物について解説いたします。
イタリア料理の特徴や種類
主食はパンで、パスタやピザなどの小麦を使用した食べ物が多く食されていることが特徴の一つ。朝食にはカプチーノやカフェラテにクロワッサンなど甘い食事をする習慣があり、昼食や夕食時のパスタには必ずと言っていいほどパンが添えられています。海に恵まれ魚介類が豊富で特にタコやイカを使用したものは日本でも好まれている料理の一つです。料理をする際必ずと言っていいほどオリーブオイルを使って料理をすることもポイントです。そして食事と同じくらい大切なワインはイタリアの日常では必要不可欠な存在です。
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イタリア料理とは
素材を活かしながらも色鮮やかで味はもちろん見た目で楽しむことのできるイタリア料理は、オリーブオイルを使用することが多く健康に良いことも知られています。地方によって料理も異なることが知られていてオリーブオイルやトマト・唐辛子・ニンニクなどが主流の南部と、バターやチーズの味付けが主流の北部とイタリアの中でもさまざまです。同じチーズにしても北部では牛乳製で南部では羊乳製と違いがみられます。人の移動や情報・発達が進んだ現代でも伝統として引き継がれている部分が多いです。
地方によっていろんな郷土料理があるイタリアですが、数多くの料理が認められ2010年にユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
イタリア料理の歴史
イタリア料理の歴史は古いことで知られ、古代ローマ時代にさかのぼるといわれています。
1食あたり2〜3時間かけて食事していたといわれ、現代のイタリアに通じる「楽しみながら食事をする」という原点はここにありました。
その後今では馴染みのあるパスタが誕生したのは12世紀以降。15世紀頃には乾燥パスタが作られ一般家庭にも徐々に普及していきました。18世紀になるとトマトが伝来されてイタリアの食事に欠かせない存在になりました。
トマトやパスタがイタリアに広まるまでの食事は、パンや魚醬で味付けされたもの・チーズ・オリーブなどが食べられていたといわれていて、位によって肉料理を食べれるなど格差があったようです。
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地域別の伝統料理
それぞれの地方によって郷土料理も異なり、20州のそれぞれに独自の料理文化があるといわれています。南イタリアで最もおいしいと有名なナポリの定番料理は水牛のモッツァレラをふんだんに使用したマルゲリータ。ピザの生地はもっちりしていて丸いピザ以外にも半月状にオーブンで焼いたカルツォーネもナポリの伝統料理の1つです。
北イタリアに位置するトリノは世界三大珍味の白トリュフの生産地で有名ですがゴルゴンゾーラの生まれ故郷でもあります。基本的には山の幸をメインで使用する料理が多く、稲作も盛んに行われています。アンチョビやニンニク・オリーブオイルなどで作ったソースに野菜をつけて食べるバーニャカウダーや生クリームに牛乳・砂糖などをゼラチンで固めたパンナコッタはトリノの代表料理の1つです。
よく使われる食材や特徴
私たちの身近にもある食材がイタリアでは日常的に使われていますがその中でも特に多いものはオリーブオイル・トマト・ニンニク・ハーブ・チーズです。オリーブオイルはパスタなどの加熱する料理だけにとどまらずサラダのドレッシングとして、時にはお菓子にも使用されています。
飲み物やスイーツ
ワインの生産量世界一のイタリアの日常生活にワインは欠かせません。お店のみならず家での食事でも家族や友人と食事を楽しみながらワインを飲む習慣があります。イタリアはさまざまなワインを生産し輸出していますが、その中でもイタリアのワインの格付けで最上位の等級を表すD.O.C.Gに認定されているワインは76銘柄あり、こちらでは特に有名な3銘柄を紹介します。
ピエモンテ州でネッビオーロという葡萄の品種を使用しワインの王とも言われているバローロは肉料理やジビエ料理にピッタリの高級ワイン。パワフルでスパイシーでありながらベリーの香り漂う味わい深いワインです。同じくピエモンテ州で同じ品種を使用し造られるバルバレスコは同じ葡萄でも熟成期間がバローロより短いことが特徴で香りや味が異なりエレガントで気品のあるイタリアンワインの女王とも呼ばれています。
最後にトスカーナ州にて酸味と渋みが特徴でもあるサンジョヴェーゼ・クロッソという品種で造られるブルネッロ・モンタルチーノはコクのあるワインで特にジビエ料理に合うといわれておりイタリア人だけにとどまらず世界的にも有名なワインの一つです。
ワインのほかにもコーヒーはイタリア人にとって当たり前の存在で、特に飲む機会の多いエスプレッソは砂糖をたっぷりいれて甘くして飲みます。基本的にイタリアではカプチーノも含めコーヒーは甘くして飲まれることが多くみられます。
日本でも人気のあるイタリアを代表するスイーツはティラミスやパンナコッタ・ジェラートなどが多くあります。
まとめ
イタリア料理は見た目の鮮やかさと素材を生かした味付けで見て・食べて楽しめる魅力的な料理。地方によって食べられている食材が異なり、それぞれの郷土料理が引き継がれている歴史の古い国です。
パスタやピザで有名なイタリアの主食はパンですが、古くからお米の生産も盛んに行われていてリゾットは日本の雑炊やおかゆと違い芯を残したアルデンテで食べられることが主流。
北部と南部、それぞれの州によって特徴もさまざま。日本でも馴染みのあるイタリア料理ですが本場に行かれた際はその地方の郷土料理を味わってみてください。
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