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スペイン料理とは よく使われる食材と料理について解説

シェアダイン編集部
作成日:2022/07/21
更新日:2022/11/16
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目次

日本でも気軽に立ち寄れるバルを始めスペイン料理を提供するお店が多く見られるようになった今、スペインの雰囲気を身近に味わえる環境が人気を呼んでいます。お店だけにとどまらず、ホームパーティーや普段の食事でスペイン料理を食べることも多くなりレシピサイトでも多くメニューの掲載がされています。普段から馴染みのあるスペイン料理ですが、地域によって調理法や材料もさまざま。そこでこの記事では、スペイン料理の特徴や種類をはじめ、日本と本場でのバルの違いについて解説いたします。

スペイン料理の特徴や種類

ヨーロッパの南西に位置するイベリア半島の大部分を占める国スペインは多くの地域で海に恵まれ海の幸を使用した料理が多くみられます。
山地が多いことも有名でブドウや豆・オリーブなどの栽培も盛んに行われており、食べられている料理も地域によって大きく違いはありますが、オリーブの生産量は世界一でスペインのどこに行ってもオリーブ油が使われていることは特徴の一つです。
またスペインの人の食生活は1日5食ともいわれていて食事をとても大切にしている国です。

スペイン料理とは

スペイン料理とは海の幸と山の幸の素材を生かしたスペイン独自の料理で地中海料理として2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されています。

スペイン料理の歴史

今では輸出も多いスペインですが最初から裕福な国だったわけではなく、どちらかというと貧しい国でした。多民族が行きかう場所にあったスペインではギリシア人・ローマ人・アラブ人・イスラム人など多くの知識や情報共有により今の食文化の基盤が作られました。ブドウやオリーブ、お米やサフランなど今ではスペインの代表ともいわれる食材の原点はここにありました。

地域別の伝統料理

スペインでは地域ごとにさまざまな食文化を持っていることで有名な国です。
北西部に位置するガリシアはリアス海岸で知られている地域でスペイン有数の港。貝類・エビ・カニなどの魚介類が豊富で海の幸や山の幸を詰め込んで焼き上げるパイはパーティーなどでもよく作られています。またスペイン料理で良く使用されるジャガイモの名産地で雨が多いことも特徴の一つです。
スペイン東部に位置するカタルーニャはバルセロナを中心に海岸と山々に囲まれた場所で、ワインの名産地としてもよく知られています。ナッツやトマトを使用したロメスコソースはカタルーニャ発祥といわれており魚介に合わせると最高の味わいです。
同じく東部に位置するバレンシアは豊かな農地と地中海に面したヨーロッパのリゾートエリアともいわれる場所でパエリア発祥の地です。気候にも恵まれ穀倉地帯で野菜やフルーツの栽培もしています。

よく使われる食材や特徴

スペインでの主食はパンやお米で肉は豚肉が多く食べられます。その他にトマト・干しダラ・にんにく・サフランなどが日常的に使われていてオリーブ油で調理します。とうがらしやスパイスも多く使われていてエキゾチックな味わいの料理が特徴です。豚肉の加工肉は普段の食事には欠かすことのできない食材の一つで、生ハムやソーセージなど家で食べない日がないほどスペイン人にとってポピュラーな食べ物です。

飲み物やスイーツ

スペインといえばワインと答える方が多いのではないでしょうか?赤ワイン・白ワインのみならずオレンジなどのフルーツをいれたサングリアも有名どころです。スペインはブドウの栽培面積は世界一といわれ生産量はフランス・イタリアに次ぐ世界第3位となっている世界有数のワインの産地です。普段の食事でもワインは欠かせない飲み物になっていてバルだけでなく家庭でも当たり前に飲まれています。
スイーツは日本に比べて甘みが強いことが特徴です。
日本でも馴染みのあるチュロスはスペインのお菓子でホットチョコレートにつけて食べられることもあります。その他にもお米を牛乳で煮込んでシナモンやレモンの皮を使用したおかゆのようなお菓子や、クリスマスにはナッツ類にはちみつや砂糖を加え卵白で固めたトゥロンといわれるお菓子も定番の一つです。

主なスペイン料理

世界的にも食べられているパエリアはスペインの代表料理です。もともとお米やサフランはムーア人が持ち込んだ食材でそこからパエリアが誕生し、バレンシア地方の郷土料理として広まりました。パエリアはオリーブ油を使用し肉や野菜・魚介類をお米と一緒に炊き上げる料理で、日曜日や祭りの日などあらゆる場所や場面で食べられる料理の一つです。
また、スペインでは小皿料理の意味でもあるタパスといわれるスペインのバルや家庭で欠かせない料理が存在します。ちょっとした料理のことを指し、小皿で何種類もの料理を少しづつ食べることができるためお酒のあてにぴったり。ジャガイモなどを使用したオムレツのトルティージャや日本でも人気のあるアヒージョもスペインでよく食べられるタバスの一つです。

スペイン人にとって第2の家「バル」

日本でもよく耳にするようになったバルですがスペイン人の日常にバルは欠かせません。ただ食事する環境というわけでなく社交場として、お酒を飲む以外にも時にはカフェとして、幅広いシチュエーションで利用されています。またどんなに小さな町や村にもバルはあるといわれるほどスペイン人にとってバルは当たり前の存在で第2の家なのです。また日本では夜のみ営業をしているところが多くみられますがスペインのバルでは早朝にはオープンして夜は遅くても0時頃までのお店が多いです。

まとめ

スペインでは地方によって食文化が異なり新鮮な海の幸を中心に山の幸の栽培などが盛んに行われています。
日本でも馴染みのある食材が多く使用されていて、パエリアやオムレツ・アヒージョなど今では世界各地に広まって食べられるようになりました。
本場のバルは飲み屋だけの意味ではなく社交場であり、スペイン人の心休まる場所として早朝から営業している第2の家。是非スペインに行った際は地方によって違うタパスをバルで食べてみましょう。

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