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カウンター席の役割は? 種類や特徴、導入の際に気をつけるポイントも合わせて解説

シェアダイン編集部
作成日:2022/09/09
更新日:2022/12/13
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目次

カウンター席のあるお店はおしゃれなイメージがあるかと思います。
最近ではおひとり様で来店しカウンター席を利用するお客様も増えています。
 
飲食店の開業を考えている方の中には、どのようなカウンター席にするか悩んでいる方もいるでしょう。
カウンターひとつでお店のイメージやお客様が食事にかける時間、売上などを左右します。

この記事では、カウンターの役割やメリットやデメリット、カウンターの種類をご紹介します。 

カウンター席の役割を解説

カウンター席には以下の役割があります。

  • お店の印象や雰囲気を決める
  • お客様の注文数や食事にかける時間を左右し、お店の売上に関わる

 
多くの飲食店の場合、お客様がお店に入った時いちばん最初に目に入るのがカウンター席です。
そのため、客様がお店の印象を決めたり評価をする要因の一つとなります。
 
また、お客様の印象に影響するだけでなく、カウンター席はお店の売上も左右します。
お客様にとって居心地が悪いと、お客様が食事にかける時間が短くなり注文数が少なくなることも多いです。
その結果、客単価が下がる、リピーターが定着しないなどの問題によりお店の売上が減少してしまうでしょう。
 
カウンター席には、お客様側とお店側、それぞれに役割があるのです。

カウンター席のメリットとデメリットとは?

カウンター席には、お客様側とお店側のそれぞれにメリットとデメリットがあります。以下にご紹介いたします。

カウンター席のメリットを紹介

カウンター席には以下のメリットがあります。

  • おひとり様や少人数のお客様が利用しやすい
  • 料理を作る様子が見えるため、お客様が楽しむことができる
  • お客様と店員がコミュニケーションをとりやすい
  • 料理の提供などを効率的に行える

 
お客様側のメリットとして、テーブル席や座敷席を使うのをためらうおひとり様や少人数のお客様がカウンター席を使用して食事を楽しめることがあげられます。また、料理を作る様子が見えることや、店員との会話を楽しめることから、おひとり様や2~3人でゆっくり楽しみたいお客様を集客できるでしょう。
 
お店側のメリットとして、料理を運ぶ手間や注文を伺いに行く手間が省けることから、業務を効率的に行うことができる点があげられます。また、調理場までの距離が近いことから片付けもスムーズに行えるため、混雑時には回転率も上がるでしょう。         

デメリット

カウンター席には以下のデメリットがあります。

  • お客様同士の距離が近くなる
  • 調理場の中が見えてしまう

 
お客様側のデメリットとして、隣の席と近いことがあげられます。人にはパーソナルスペースが存在するため、席の間隔が狭い場合、お客様の中には不快な思いをされる方もいるでしょう。また、隣のお客様の話し声が気になるなど不快な気持ちになる場合もあります。
 
お店側のデメリットとして、カウンターの内側だけでなく調理場もお客様の席から見えてしまうことがあげられます。不衛生な様子をお客様に見られる、調理場での店員同士の会話をお客様に聞かれることで、お店の印象が悪くなる可能性も否定できません。

カウンター席の種類について解説

カウンター席にはさまざまな形や種類があります。
カウンターの形や高さは、飲食店の印象や客数、業務の効率を左右します。
新しく飲食店を開業する方やお店の改装を考えている方は、どのような形や高さが最適であるかを考えてみましょう。

形(型)別カウンター席の種類を紹介

カウンター席には、おもに3つの形(型)があります。
それぞれの形状の特徴やメリットとデメリットをご紹介いたします。
 
・I字型カウンター
I字型はお客様と店員が正面で向き合うタイプのカウンター席となっています。多くの飲食店で使われている形です。
I字型には以下のメリットとデメリットがあります。
 
メリット

  • カジュアルな印象となる
  • スペースが必要ないため予算の調節がしやすい

 
デメリット

  • 正面で向き合うため、お客様が店員の視線を感じやすい

 
・L字型カウンター
L字型は正面からに加えサイドからもキッチンが見えるタイプのカウンター席となっています。お寿司屋さんや鉄板焼き屋さんなどのお店に多い形です。
L字型には以下のメリットとデメリットがあります。
 
メリット

  • 落ち着いた印象となる
  • 調理の様子を見てもらうことでお客様に楽しんでもらえる

 
デメリット

  • I字型より広いスペースが必要となる

 
・コの字型カウンター
コの字型は調理場などを挟んでお客様同士が対面するタイプのカウンター席となっています。居酒屋などのお店に多い形です。
コの字型には以下のメリットとデメリットがあります。
 
メリット

  • にぎやかで元気な印象となる
  • 店員が店全体を見渡せるため効率的に業務ができる


デメリット

  • 設置に広いスペースが必要となる
  • テーブル席などが少なくなる

 
これらのメリットとデメリットから、店舗内の形や広さ、お店の印象からカウンターをどのような形にするかを考えましょう。

高さ別カウンター席の種類を紹介

カウンター席には、おもに3つの高さのタイプがあります。
それぞれの高さの特徴やメリットとデメリットをご紹介いたします。
 
・ローカウンター
ローカウンターはカウンターの高さ約73cm、いすの高さ約40cmです。一般的な家庭にあるダイニングテーブルセットの高さとほぼ同じ高さとなっています。多くの飲食店で使用されている高さです。
ローカウンターには以下のメリットとデメリットがあります。

 メリット

  • 床に足が接地するため、座り心地が良い
  • 座りやすいためお酒や料理をゆっくり楽しんでもらえる

 
デメリット

  • 店員の目線が高くなるため、見下ろした状態となる
  • 間口を広くとる必要がある
  • テーブルの奥がキッチンの場合、衛生面ややけど等防止のため付け台を高くする必要がある

 
・ハイカウンター
ハイカウンターはカウンターの高さ約105cm、いすの高さ約75cmです。バーなどで多く使用されている高さなっています。
ハイカウンターには以下のメリットとデメリットがあります。
 
メリット

  • 店員の目線とほぼ同じ高さのため、コミュニケーションがとりやすい
  • 間口が狭い店舗に向いている

 
デメリット

  • 床に足つかない高さのため、長時間座ると疲れる

 
・ミドルカウンター
ミドルカウンターはカウンターの高さ約95cm、いすの高さ約65cmです。飲食店ではあまり使用頻度は高くないでしょう。
ミドルカウンターには以下のメリットとデメリットがあります。
 
メリット

  • 床にぎりぎり足が接する高さのため、ハイカウンターより座りやすさがある


デメリット

  • 理想とする高さのいすが見つからない可能性がある

カウンター席を導入する際に気をつけるポイントを解説

カウンター席を導入する際に気をつけるポイントを4つご紹介いたします。

隣の席との間隔を充分にとる

人間のパーソナルスペースは45cm以上といわれていますが、食事をすることを考慮すると、最低でも1席あたり60cmを確保するのが良いでしょう。例えば、カウンター席を7席確保したい場合、最低でも420cmのテーブルの長さが必要です。

隣の席との間隔が狭い場合、お客様同士の体の接触や隣のお客様のお皿がはみ出すことで、お客様同士が不快な思いをする恐れがあります。

テーブルの奥行とお皿の大きさを考慮する

テーブルの奥行はお皿の大きさと同じ、または長めに取りましょう。
テーブルに対してお皿が大きかったりお皿を置くスペースが確保できないと、追加注文などが入りづらく売上にも影響します。
カウンター席が備え付けの店舗の場合はテーブルの大きさにお皿を合わせる必要があります。

新たにカウンター席を設置する場合、一般的なカウンターの奥行である45cm~50cmを参考にしましょう。

売上目標から席数を考える

飲食店を経営するためには売上も重要となります。
席数や回転率などにより売上は変わってくるため、カウンター席を設置する場合は売上も見据えて設計することが必要です。

お客様の求める雰囲気と売上の両方の視点からカウンター席を考えましょう。

荷物置き場の有無を考える

荷物置き場の有無もお客様の居心地の良さに関わります。
荷物置き場がない場合、膝に荷物を置いたまま食事をすることになるため、落ち着いて食事ができません。

広さに余裕がある場合は荷物をかけるフックやかごを用意すると良いでしょう。

まとめ

カウンターは形や高さにより飲食店の印象やお客様が食事にかける時間、売上を左右します。
それぞれのカウンターのメリットとデメリットを踏まえ、お客様側と飲食店側の視点からどのようなカウンター席にするか考えることが大切です。

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