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石川県の郷土料理について レシピや特産品も合わせて紹介

シェアダイン編集部
作成日:2022/10/04
更新日:2022/12/20
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目次

石川県は、北西からの季節風で日照時間が短く、雪が降る日が多いため、保存が効く料理や、日本海で摂れる魚を素材にした料理が郷土料理として知られています。加賀百万石の城下町の金沢では、加賀料理と呼ばれる優雅な日本料理も有名です。

本記事では、石川県の代表的な食材を利用した郷土料理3品をご紹介します。

石川県で生産高が高い農産物を紹介

石川県では果物や野菜のブランド化が推進されています。高級ぶどうの「ルビーロマン」の初競の値段は毎年ニュースになっていて、今年は1房150万円という値段が付きました。高級梨の「加賀しずく」も人気ブランド商品です。

野菜部門では「加賀野菜15品(さつまいも、加賀れんこん、たけのこ、加賀太きゅうり、金時草、加賀つるまめ、ヘタ紫なす、源助だいこん、金沢せり、打木赤皮甘栗かぼちゃ、金沢一本太ねぎ、二塚からしな、赤ずいき、くわい、金沢春菊)」がブランド野菜として認定されています。

お米は従来のコシヒカリに加え、「ひゃくまん穀」ブランドのお米が石川県のオリジナル米として販売されるようになりました。

水産部門では、石川県の食材にはブリが欠かせません。石川県は人口10万人当たりのお寿司屋さんの店舗数は全国第二位となっているほど、お寿司屋さんの数が多く、魚の消費量が多いことで有名ですが、魚の中でもブリの消費量は全国3位で、特に県民に好まれている魚です。

ブリは石川県を代表する食材の一つで、大きさによって名前を変えるブリは縁起物とされ、江戸時代に加賀藩から徳川将軍に献上されていました。お正月の郷土料理で人気のかぶらずしにもブリが使われています。

石川県の郷土料理を紹介

治部煮

治部煮はお祝いの席には欠かせない石川県の郷土料理です。筑前煮と似た料理ですが、片栗粉でとろみをつけたカモ肉やすだれ麩が入っていることが特徴です。

すだれ麩は金沢の特産品で柔らかい生の麩で、だしをよく吸うのですき焼きにも使われています。すだれ麩は治部煮には欠かせない食材となっています。

材料(4人前)

  • とりもも肉 2枚
  • しいたけ 4個
  • ネギ 1本
  • 人参 1本 
  • すだれ麩 適量 
  • 小麦粉または片栗粉 少々
  • わさび お好みで
  • 【A】(だし汁と調味料)
  • 出汁 3カップ 
  • 砂糖 大さじ1と1/2
  • みりん 大さじ2
  • 酒 大さじ2
  • 醤油 大さじ3

作り方

  1. 鶏肉を一口大に切り、小麦粉(または片栗粉)をまぶしておく。
  2. 人参は花形に、しいたけは石づきを取って切込みを入れる。ネギは5cmにぶつ切りにする。鶏肉は一口大に切る。
  3. なべに【A】を全て鍋に入れ、胸肉以外の材料を中火で煮る。5分ほど煮てから取り出す。
  4. 材料を取り出しただし汁の中に、小麦粉をまぶした鶏肉を入れてさっと煮る。
  5. ④に火が通ったら、取り出した野菜を全て戻して出来上がり。
  6. お好みでわさびを添える。


調理のポイント
小麦後(または片栗粉)を軽くまぶすことによって、鶏肉がふっくらと仕上がりとろみがでる。煮過ぎないことがポイント。しいたけに切り込みを入れたり、人参を花形に切ることで、お祝いの料理にふさわしい華やかな一品になります。盛り付けの時に茹でた小松菜(またはほうれん草)を添えると彩良く仕上がります。

ブリ大根

ブリは石川県を代表する食材の一つです。大きさによって名前を変えるブリは縁起物とされ、江戸時代に加賀藩から徳川将軍に献上されていました。

「ブリ一本、米一俵」ともいわれたブリは、かつては庶民が口にすることができない高級魚でしたが、ブリ大根は、今や庶民の献立の定番メニューとなっています。

材料(4人前)

  • ぶり 切り身8切れ
  • 大根(皮をむいて3cm幅に輪切りにする)8個
  • だし昆布 少々

 【A】

  • 酒 1/3カップ 
  • みりん 1/4カップ
  • 水 4カップ
  • 砂糖 大さじ1
  • 醤油 1/3カップ
  • しょうが 1かけ(千切りにする)


作り方

  1. 皮をむいて3cmに切った大根に切り込みを入れておく。
  2. ぶりを沸騰した水が入った鍋にさっと入れて、水にさらす。
  3. 鍋に、ぶり、大根、昆布、水を入れて強火にかける。アクを取りながら弱火にしてしばらく煮てから、千切りにしたショウガの半分、酒、砂糖を入れる。
  4. ③に醤油とみりんを加えてさらに煮て、大根に味がしみ込んだらできあがり。
  5. 盛り付けの際に、残りのショウガの千切りを乗せる。


お料理のポイント
醤油とみりんは2回に分けていれると美味しく仕上がります。

べろべろ/えびす

お祭りやお正月の時に作る郷土料理です。
家庭によって好みの味に仕上げます。お好みでショウガの絞り汁をいれても美味しくいただけます。

材料(4人前)

  • だし汁1+1/4カップ
  • 粉寒天 2グラム
  • 醤油 大さじ1(お好みで増減可)
  • みりん 大さじ1(お好みで増減可)
  • 砂糖 10g(お好みで増減可)
  • 卵(Mサイズ)1~2個


作り方

  1. 鍋にだし汁と粉寒天を入れて中火にかける。煮立ったら弱火にしてまぜながら完全に寒天を溶かす。
  2. ①に醤油、みりん、砂糖を入れてまぜる。
  3. ②に溶き卵を細かく混ぜながら入れる。火を止めて粗熱をさます。
  4. 容器に流し入れて、冷蔵庫で固めてできあがり。


お料理のポイント
家庭料理なのでお好みで砂糖やしょうゆの量を増減します。卵と醤油は少ない方が見た上品で目がきれいに仕上がります。

まとめ

本記事では、石川県の代表的な食材を使ったレシピを3品ご紹介しました。
郷土料理は、地域の気候や歴史、文化と生活が反映された地元の人々のソウルフードです。石川県は加賀百万石の歴史の中で育まれた高級で雅やかな加賀料理が有名ですが、豊富な農作物や日本海で摂れる新鮮な魚を使った庶民的な郷土料理も庶民に親しまれています。

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