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お弁当のおかずは作り置きできる? 調理、保存の際の注意点を解説

シェアダイン編集部
作成日:2022/09/08
更新日:2022/12/13

目次

忙しい朝のお弁当作りに嫌気がさしている方も少なくないのではないでしょうか。
栄養があり、味もおいしいお弁当を毎朝簡単に作ることができるレシピは、なかなか手に入らないものです。

この記事では、毎朝のお弁当作りを楽にできる作り置きのおかずに注目。食べるまでに時間がある作り置きおかずの保存方法と注意点をはじめ、時間に余裕がある時にまとめて作り置きできるおすすめのレシピなどをくわしく解説いたします。

作り置きおかずの保存方法について解説

お弁当用に作り置きしたおかずは冷蔵庫もしくは冷凍庫で保存しましょう。常温での保存は冬場でもおすすめできません。
以下に、おかずを冷蔵庫でする「冷蔵保存」の場合と、冷凍庫で保存する「冷凍保存」の場合、それぞれの注意点について解説いたします。

冷蔵保存する際の注意点を紹介

保存期間が短いおかずは冷蔵室で保存しましょう。調理後は粗熱をしっかり取ってから保存容器に移し、早めに冷蔵庫に入れます。
おかずが熱いうちに冷蔵すると、冷えるまでに時間がかかり、雑菌が増えやすい35 度前後の温度が長びいてしまうので注意が必要です。

また、熱いおかずを容器に入れて冷蔵すると電気の無駄になるだけでなく、容器の内側が結露して水滴がつきやすくなります。食べ物の水分は雑菌の温床になりやすいので、調理後は粗熱をよく取ってから容器にふたをして冷蔵庫に入れるのがおすすめです。

保存容器には、耐熱ガラスやホーロー、耐熱プラスチック、シリコーンなどの製品があります。耐熱ガラスは料理の色や匂いがつきにくいのがメリット。デメリットは重く割れやすいこと。耐熱温度差が120度以上なら電子レンジやオーブンで加熱調理することが可能です。また、耐熱ガラス製の容器の多くはふたがABS樹脂などのプラスチックやシリコーン製です。ふたが耐熱ガラスでない場合は、ふたの耐熱温度も確認してください。

ホーロー製の容器も汚れ落ちがよく、オーブンはもちろんガスコンロの火に直接かけることも可能。ただし、内部の素材に金属が使用されているため、電子レンジには使えません。プラスチック系の容器は耐熱温度が140度以上であれば電子レンジでも使えます。

シリコーン製の保存容器はジップロックがついた袋型のシリコーンバッグが人気。洗ってくり返し使えます。シリコーンはプラスチックよりも耐熱性と耐冷性に優れるため、冷蔵・冷凍保存はもちろん、袋のまま電子レンジで加熱解凍することもできます。

作り置きのおかずが冷蔵で保存できる期間は2〜3日が目安。酢を使うマリネや塩を使うお漬物、しっかり煮込んだひじきなどは4〜5日から1週間が目安です。それ以上長く保存したい場合は冷凍しましょう。

冷凍保存する際の注意点を紹介

作り置きしたおかずを冷凍保存する際に注意したいポイントとして、こんにゃくや生野菜、果物など、水分の多い食材は避けることがあげられます。水分が多いと冷凍で繊維や細胞が壊れて色や食感が悪くなるからです。どうしても野菜類を冷凍保存する際は、軽く下茹でして水分をよく切ってから冷凍しましょう。

冷凍保存の期間はおおむね2週間が目安となります。冷蔵保存より長い期間保存したい場合には、冷凍保存がおすすめです。

作り置きおかずの注意点を紹介

おかずを作り置きする場合に注意すべきポイントとして、調理時にしっかり加熱することがあげられます。食中毒の原因となるウイルスや細菌、寄生虫などは熱に弱いので、中まで火を通すことで死滅させることができます。肉は中の赤味が消えるまで加熱しましょう。

ニンジンやジャガイモのように火が通りにくい根菜類は小さく切りましょう。調理後はよく冷ましてから清潔な保存容器に移して冷蔵庫に入れてください。温かいまま冷蔵庫に入れると冷えるまでに時間がかかり、かえって雑菌が繁殖する恐れがあります。

一方で、夏場など高温多湿の状況では、冷めるまで常温で放置することはおすすめできません。長く置くと菌やウイルスが入ったり、冷蔵庫に入れ忘れたりする原因にもなります。温かい料理は放熱性の高い金属トレーに移すか、鍋ごと水につけたりして、粗熱を素早くとって冷蔵庫に入れましょう。

お弁当箱にご飯やおかずを入れるときは、直接手で触れず、清潔なトングや菜箸などを使いましょう。
おかずの水気をしっかり切って詰めるのも大切なポイント。水分が多いと菌が繁殖しやすくなるので要注意です。

冷凍したおかずを凍ったままお弁当に入れて保冷剤代わりにするという使い方もありますが、溶けると水分が出やすいおかずは避けましょう。煮物も佃煮やきんぴらのように煮詰めて水分を飛ばせる料理がおすすめ。ゆで卵も半熟ではなく固ゆでにしましょう。おかず中の水分量に注意するのも、安全に作り置きおかずを楽しむポイントです。

そのほかの対策としては、味付を濃いめにして、酢やスパイスなどを加え、菌の繁殖を抑えることがあげられます。

作り置きにおすすめのレシピを紹介

お弁当用に作り置きができるおかずとして主菜と副菜におすすめのレシピご紹介いたします。

お弁当の主役にピッタリ「鶏の照り焼き」

照り焼きはお弁当の主菜つまりメインのおかずとして人気の料理です。

生の鶏肉は臭みがありカンピロバクターなどの雑菌がついていることが多いので、調理前によく水洗いしてから水気を拭き取りましょう。肉は小さめに切って片栗粉をたっぷりまぶします。

調味料は醤油、みりん、日本酒、酢、砂糖をお好みの分量で合わせます。調理は鶏肉を軽く炒めてから調味料を加えて沸騰させるだけ。鶏肉にしっかり火を通して菌を死滅させると同時に、味を濃くすることで変質を防ぐ効果もあります。全体にとろみが付いたら完成です。

照り焼きは片栗粉のとろみが強く、作り置きしても鶏肉が固くなりにくいのがメリット。調理のポイントは鶏肉を少し小さめに切ることです。小さい方が火が通りやすいので料理の時短になるだけでなく、小さなお子様でも食べやすくなります。

作り置きして保存する際のポイントは、粗熱をしっかり取って清潔な保存容器に移し、早めに冷蔵庫に入れること。よけいな油分は酸化や変質の原因となるので、調理中に鶏肉から脂が染み出てきたら、こまめに拭き取ることで味が悪くなるのを防げます。

冷凍保存する場合は量を小分けにしてラップで包むのがおすすめ。ひとつにまとめて凍らせると、使うときに分けるのが難しくなります。冷凍保存は長くても2週間程度を目安にしましょう。

簡単おいしい「ブロッコリーのごまマヨサラダ」

ブロッコリーは電子レンジで簡単に加熱調理できるので副菜に最適な食材です。ブロッコリーの房を包丁で切り分けると先端の細かい蕾がバラバラになってしまうので、軸のほうから切れ目を入れて、食べやすいサイズに手で裂き分けるのがおすすめです。

小房にしたブロッコリーを耐熱皿に盛ってラップで包み、電子レンジで3分ほど加熱しましょう。ゆでる場合は、雑菌対策のため、調理後に水分をしっかり切ってください。

ごまマヨソースの材料は、マヨネーズとすりごま、だし醤油、砂糖。加熱したブロッコリーとソースを混ぜ合わせてできあがりです。

お弁当を前日に作る場合の注意点について解説

「お弁当のおかずを作り置きするぐらいなら、いっそのことお弁当そのものを前日に作っておけば忙しい朝の負担がなくなる」と考える方も少なくないでしょう。確かに効率的なアイデアですが、注意したいのはやはり衛生面と味が悪くならないように工夫することです。

衛生面では、生野菜や果物など菌が繁殖しやすい食材はなるべく避けることが重要です。おかずやご飯はじゅうぶん冷ます、素手で詰めないようにするなどにも注意しましょう。翌朝、お弁当を外へ持ち出す時はランチバックに保冷剤を入れることがポイントです。

また、ご飯を炊くときに酢を大さじ1杯ほど加えると傷みにくくなり、味が変わるのを防げます。
マヨネーズやタルタルソースなども変質しやすいので、当日の朝、お弁当に加えましょう。

まとめ

朝のお弁当作りを簡単にするためにおかずを作り置きする際は衛生面に気をつけましょう。

おかずを作り置きする際に注意するポイントとしては、「調理時にしっかり火を通すこと」、「調理後は余分な水気と粗熱をしっかり取ってから早めに冷蔵庫に入れること」などがあげられます。また、おかずの味は濃いめにすると傷みにくくなります。

この記事で紹介したポイントを参考にして、効率的に、安全でおいしい作り置きおかずが入ったお弁当を楽しんでいただければ幸いです。

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