お弁当の詰め方のコツを解説 詰める順序や色合いなどのポイントも紹介
目次
お弁当は詰め方ひとつでイメージがガラッと変わります。
また、詰める順番次第でお弁当の鮮度を保つことも可能に。ほんの少しの工夫で見た目に華やかさを加えることもできます。
本記事では、おいしさまでワンランクアップする、お弁当の詰め方のコツについて詳しくご紹介します。
お弁当の詰め方のコツを解説
お弁当の詰め方のコツは、水気を避けることです。水気があると食材が痛む原因となります。詰め方次第でお弁当の大敵である水分を取り除くことができます。お弁当に水分を付着させないためには、食材を冷ましてから詰めるのが大切です。
ごはんやおかずがアツアツのまま蓋をすると蓋に水滴がついて、細菌が繁殖しやすくなります。特に梅雨や暑い季節は食材が早く痛むので、蓋をする直前に熱が残っていないか確認するようにしましょう。
生野菜をお弁当に詰めるときにも注意が必要。水気を十分に取り除くことが大切です。特に汁気の多い煮物は、時間が経つと水分が出やすいです。ごはんやパスタを下に敷いて水気を吸わせるように盛り付けを工夫しましょう。
お弁当を詰める前段階での注意点を紹介
まずは、手をしっかりと洗いましょう。手袋をして盛り付けるときでも手洗いは欠かせません。爪の間や手首も忘れずに丁寧に洗うことが大切です。次に、調理器具の消毒をします。消毒は消毒液を使うのも効果的ですが、60℃のお湯をかけると食材を痛める原因となる細菌の大部分を死滅させることができます。
消毒はお弁当箱だけでなく、包丁やまな板、箸など、お弁当にかかわるすべての調理道具が対象となります。特に夏場は細菌の繁殖が盛んになるため、漂白剤のような殺菌効果の高い洗剤で付け置き洗いするとよいでしょう。その後は、乾いた清潔なふきんで水気をふき取ります。
お弁当を詰めるときに、くしゃみをしたり、手を怪我したりすると細菌がお弁当に入り込みお弁当が痛みやすくなることがあります。お弁当を詰めるときは手袋やマスクをするのがおすすめです。
お弁当を詰める前には、食材に完全に火が通っているかを確認しましょう。例えば、きれいに焼け目のついた食材でも、中まで火が通っていないことがあります。そんなときは電子レンジがおすすめです。フライパンで焼いたり、油で揚げたりする調理法は外側から、電子レンジは内側から火が通ります。調理器具の特性をいかせば時短もできます。
ほうれん草のおひたしのような水分が多いおかずは、傷みやすいのが特徴です。しっかりと水気を切ることが大切。そのほかに、おにぎりを作るときは素手ではなくラップを使うと細菌の繁殖を最小限に抑えられます。
お弁当の基本の詰め方を解説
お弁当の詰め方のコツは、ごはんを一番初めに盛り付けることです。おかずを入れる方向へ下がっていくように傾斜をつけてご飯を盛りつけましょう。傾斜をつけることでおかずを美しく盛り付けることができます。
ごはんの傾斜部分に水気の多いおかずを乗せると、おかずの水気がごはんに吸収されます。ごはんに水分を吸わせると、おかずが痛むのを防げます。ひじきの煮物や切り干し大根の煮つけなどをごはんの傾斜部分に乗せると、おかずの痛みを防ぎつつ、ごはんに味がしみておいしくなるのでおすすめです。
次に、ごはんの傾斜にのせたおかずの隣に、メインとなるおかずを詰めます。ハンバーグや唐揚げなど、形が決まっているものから先に詰めていきます。野菜の肉巻きのように、切った時の断面がきれいなおかずは、断面を見せるようにして盛り付けるとおいしそうな見た目に。
卵焼きやだし巻き卵なども、切り口を見せるように盛り付けるときれいに見えます。具入りの卵焼きなら、具の色味をいかした美しい盛り付けができるでしょう。メインのおかずを盛りつけたら、隙間を埋めるように形が変わるおかずを盛り付けましょう。形が変わるおかずとは、ニンジンラペ、もやしナムルなどのおかずをさします。
最後に彩りを意識したおかずを詰めましょう。いんげんやスナップエンドウ、ブロッコリーなど、緑がきれいなおかずがおすすめです。プチトマトやウインナーなどの赤いおかずも美しい盛り付けのワンポイントになります。プチトマトはヘタに雑菌が多いため、詰める前に取り除きましょう。
食材別のおすすめの詰め方を紹介
お弁当に詰める主食はごはんだけでなく、麺類の場合もあります。特に麺類は、冷めるとくっついて食べにくくなるため詰め方に工夫が必要です。パスタならオリーブオイルで麺をコーティングするように和えておくと、一つに固まらずに食べられます。油を多く使いたくない場合は、味付けしたパスタを一口サイズに巻きつけたものを詰めておけばそのまま食べられるでしょう。
ラーメンは、麺にごま油をまぶしておくとよいでしょう。温かいスープジャーに麺を入れたらラーメンとして食べられます。うどんなら茹でた麺を詰めて、食べるときにつゆをかけるぶっかけうどんにすると、つるりといただけます。同じ方法でそうめんやそばなどもお弁当として美味しくいただけるでしょう。そうめんは一口サイズにして、食べるときにごまだれをかけるのもおすすめです。
焼きそばはキャベツや豚肉を多めにすると麺がくっつきにくくなり食べやすくなります。麺類を主食にするときは、栄養バランスが偏らないようにおかずや副菜を一緒に詰めるようにしましょう。
果物をお弁当に詰めるときは、水気に注意することが重要です。例えば、スイカや桃などはお弁当には不向きです。また、果物はごはんやおかずと一緒に盛り付けずに別の容器に詰めましょう。温かいものと冷たいものを一つのお弁当箱に詰めると食材が傷みやすくなるためです。ごはんと果物の味が混ざると味にも影響が出ます。
果物を入れたお弁当箱は鮮度を保つために保冷剤を使用しましょう。保冷剤がない場合は、凍らせた果物を詰めるのがおすすめです。メロンやぶどう、パイナップルなどの果物は、冷凍でもおいしく食べられます。凍らせた果物は、お弁当の時間までにはほどよく解凍されて食べやすくなるでしょう。冷凍の果物を詰めたケースをお弁当と一緒にしておけば、お弁当の保冷効果も期待できます。
そのほかに、果物を入れるケースにスープジャーを使うのもよいでしょう。スープジャーは中に入れた食材の温度を保つ効果があります。そのため、冷たいものを入れれば、その冷たさがキープされます。
お弁当箱の多様な種類を紹介
お弁当箱にはたくさんの種類があります。お弁当箱の種類に合わせたお弁当の詰め方についてご紹介します。
2段のお弁当箱は、丸や長方形、楕円など様々な形があります。その中でもスリム型の長方形のお弁当箱が人気です。その理由は、コンパクトで持ち運ぶときにかさばらず、詰めやすいから。働く世代や子育て中の人によく使われています。スリム型のお弁当箱は、おかずを並べて入れるだけできれいに詰められるので、お弁当作りの時短になるのも魅力です。
そのほかに、木製のまげわっぱ型のお弁当箱は見た目にこだわる人に人気があります。楕円型になっており、ごはんにおかずを立てかけるように詰めていくときれいにおいしそうに見えます。食材の色味が足りないときは、おかずを入れるカップをカラフルにすると、地味になりがちなお弁当でも簡単に彩りを添えられます。
まとめ
お弁当の詰め方のコツについて詳しくご紹介しました。
見た目も味のうちなので、お弁当の詰め方が美しいと味もワンランクアップします。そのため、お弁当をおいしく食べるためには美しい盛り付けが大切。プチトマトをひとつ入れるだけでもガラッとイメージを変えられます。また、詰め方次第でお弁当を細菌の繁殖から守ることもできます。
本記事で紹介したお弁当の詰め方のコツを実践していただき、見た目も華やかで味も美味しいお弁当を楽しんでいただければ幸いです。
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