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夏場に気をつけよう!食中毒に注意しお弁当に入れてはいけないものとは

シェアダイン編集部
作成日:2022/06/17
更新日:2022/10/18
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目次

お弁当を作るときに「何を入れるか」で悩むことは、よくあるでしょう。
では、お弁当作りの注意点やお弁当に入れてはいけないものは、どういったものか、本記事では気をつけるべきことを中心にについて紹介します。
 記事を通して、お弁当作りで気を付けることがわかり、今後役立てることができるでしょう。

夏場は特に注意すべき食中毒

気温・湿度ともに高くなる夏は、食中毒の発生リスクが高まる季節です。
お弁当を作るときも、家庭内で、食中毒に十分注意しなければなりません。
 食中毒の原因となる菌は、意外と私たちの身近なところに存在していることもあります。

食中毒の原因

食中毒の原因となる菌は、特に25~37℃の環境で生育条件が良くなります。
食べ物に菌が付着したまま、口に入れてしまうと、体内に菌が侵入して食中毒を引き起こします。
特に免疫力が弱っている状態のときは、食中毒になるリスクが高まり注意が必要です。
 

食中毒の症状

 嘔吐・吐き気・下痢が見られます。発熱も伴うこともあります。

 食中毒の対処方法

基本的には、自然に治るのを待ちます。
2~3日程度で回復する事例が多いですが、重症の場合は入院加療が必要になることもあります。
 

 食中毒の予防法

 食中毒の予防法では以下の3つの方法を意識することが大切です。
 
① 食中毒の菌を食べ物に「付けない」こと
② 食べ物に付着した食中毒の菌を「増やさない」こと
③ 食べ物や調理器具に付着した食中毒の菌を「やっつける」こと
 食中毒を招く菌が食品に増殖しても、味や匂いに表れることはありません。
したがって、食べるときに気付くことが難しい特徴があり、普段からの食中毒予防が何よりも大切です。
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 食べ物の傷みの原因になるもの

 
食品が傷む原因として「菌が繁殖しやすい条件」を持つことが共通しています。
傷みの原因となる菌は、繁殖しやすい環境を持った食品を餌として、増殖していきます。
そして、増殖した菌の排出物が、人間にとって不快な見た目や匂いとなり、傷んでいる状態を作り出すのです。
傷みの原因となる「菌が繁殖しやすい環境」を作らないように気を付けましょう。

生もの、加熱不足

生ものや加熱が不十分な食品は、菌にとって繁殖するのに好条件な温度です。

水分の多いもの

水分を多く含む多湿な食品も、菌にとって繁殖するのに好条件な場所となります。

薄味

塩分には、殺菌・抗菌効果があります。薄味の食品は、塩分が少ないので菌が繁殖しやすくなります。

衛生管理の不行き届き

お弁当に詰める食品に注意を払っていても、衛生管理が不十分であれば、食品に菌が付着してしまうことがあります。

熱いまま詰める

食べ物が熱い状態のときにお弁当箱に詰めると、蒸気で多湿になり、菌が繁殖しやすい環境となります。

食品を傷みにくくするには

水分を切る

食品の水分を切る方法は、以下のような方法があります。

  • 汁気のあるおかずはキッチンペーパーなどで水分を拭き取ってから入れる
  • 水分を完全に拭き取るのが難しい食品は、鰹節やすりごまをお弁当箱に敷いて、水分を吸収させる
  • 野菜の和え物には鰹節やゴマをかけて、水分を吸収させる
  • 他の食品に菌が移らないように、お弁当を詰める際は仕切りやカップを使用する
  • 生野菜や果物を入れる場合は、水気をよく切ってから別の専用容器に入れる
  • 揚げ物や焼き物、お弁当向けの冷凍食品など、なるべく「もとから水分の少ない食品」を詰める

 

しっかり加熱し、しっかり冷ます

 食品を傷める菌は、高い温度で加熱することで死滅させることができます。
卵料理はお弁当に入れることが多いですが、半熟の状態ではなく、固まるまで火を通す必要があります。
普段は生で食べることが多い練り物や、生で食べることができる加工肉も、お弁当に入れる場合は加熱するのが安心です。
火の通りが不安な場合は、クッキング用温度計を用いて、どのくらいの温度で加熱ができているか確認することも可能です。
食品を加熱した後は、よく冷ますことも重要です。
お弁当箱に食品を詰めた後、すぐに蓋をすると温度が高くなってしまいます。
しかし、時間がない中でのお弁当作りで、冷めるのを待っていられない場合もあるでしょう。
効率的に冷ます方法としては、金属トレイの上に熱い食品を並べ金属トレイの下に保冷剤を置くことです。
金属トレイは熱伝導性が高く、短時間で食品を冷ますことができます。さらに、うちわなどで風を当てると時間短縮が可能です。
もしくは、冷蔵庫の急速冷凍を使って冷ます方法もあります。
 
 

保冷剤、保冷バッグ

気温が高い時期は、保冷剤や保冷バッグも使用するのが安全です。
比較的手軽にできる対策なので、積極的に取り入れましょう。
お弁当は時間が経ってから食べることが多いので、食べるまでの間に、温度上昇しないような対策も必要になるのです。
お弁当を持ち歩いている間の時間が長ければ長いほど、菌が繁殖してしまいます。
後にエアコンの効いている空間や冷蔵庫の中でお弁当を保管しても、一度増殖した菌が死滅することはありません。

抗菌効果のある味付け

お弁当に入れる食品は濃い味付けにしましょう。
塩分を濃くしておくことで抗菌効果があるだけでなく、お弁当が冷めた時でも味が維持でき、美味しく食べることができます。
酢酸やクエン酸などの「酸」は、殺菌効果のある食品です。
酸を含む食品の中でも、特に酢はお弁当作りに役に立ちます。お米に少量の酢を混ぜる、野菜は酢の物にするといった工夫によって、食品が傷みにくくなります。

弁当箱を清潔にし、菌を増やさない工夫

お弁当を作る環境を清潔に保つには、以下のような方法があります。
菌を増やさないように心掛けておきましょう。

  • お弁当を作る前には必ず石鹸で丁寧に手洗いをし、清潔なタオルで手を拭く
  • 調理中に生の肉・魚介類・卵を触ったときも、丁寧に手を洗い直す
  • 食品は直接手で触らず、清潔な箸か使い捨て手袋を使う
  • おむすびを作るときはラップを使う
  • お弁当箱にパッキンが付いている場合は、パッキンも3日に一度ほどは洗う
  • シリコンカップは便利だが、食中毒の危険が高い季節は使い捨てカップを使うようにする
  • お弁当箱を洗った後は、よく乾かしてから収納する
  • お弁当箱の水気を拭き取るときは、清潔なふきんを使用する
  • お弁当箱を殺菌効果のある酢で拭く
  • お弁当箱の中に抗菌シートを入れる

 

まとめ 

お弁当は、時間が経ってから食べること、狭い空間の中に食品を詰め込むことといった特徴があります。
そのため、出来上がってすぐに食べる食事以上に気を付けないといけません。
 
 食中毒・食品の傷みは、菌の繁殖が原因となります。
 食中毒の原因となる菌は、姿が目に見えない分、気付かない間に食中毒になってしまう恐ろしさがあります。
 万が一、家庭の環境が原因で食中毒になってしまった場合は一度、菌が繁殖しやすい環境にないか見直し、改善することが必要です。
 
お弁当作りは時間に余裕がないときもありますが、普段から食中毒予防できる環境を整えることで、身を守ることができます。
お弁当に入れてはいけない食品は入れないこと・お弁当作りの環境を衛生的に保つことが、安全なお弁当作りの前提となります。

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