豆腐の保存方法と腐ってしまった場合の変化とは
目次
豆腐は、そのままの状態で食べるだけでなく、様々な料理にも使うことができ、大変便利な食品です。
しかし、適切な保存方法で保管していなかった場合は、豆腐が腐ってしまうこともあります。腐った状態の豆腐を食べると、食中毒の危険性もあるので扱いには注意が必要です。
この記事では、腐った豆腐について詳しく解説いたします。
記事を通して、豆腐が腐った際に出てくる変化や影響がわかり、豆腐を適切に扱うことができます。
豆腐の賞味期限の目安
豆腐を冷蔵保存した場合の賞味期限は、3〜4日程度です。
豆腐を冷凍保存した場合の賞味期限は、3週間~1か月程度です。
いずれにしても、賞味期限・消費期限の表示を商品ごとに、よく確認しておきましょう。
商品により、賞味期限が記載されている場合と消費期限が記載されている場合があります。賞味期限とは、適切な保存方法を守った場合、美味しく食べることができる期限です。「期限が一日でも過ぎてしまったら腐って食べられない」ということは、ありません。しかし、賞味期限を一つの目安として期限内に使い切るのが理想です。また、消費期限を過ぎた食品については、腐っている可能性もあるので、使わないようにするのが無難です。
また、水を入れずに真空状態でパッキングして販売する「充填豆腐」という種類の豆腐もあります。充填豆腐は、水や空気にも触れることがなく保存状態が良いので、水の入った豆腐より賞味期限が長いのが特徴です。ただし、充填豆腐も開封後は早めに食べ切る必要があります。
開封後の豆腐の保存方法
開封後の豆腐をすべて使い切れなかった場合等は、適切な方法で豆腐を保存しましょう。冷蔵保存の下準備は、「清潔な蓋つきの保存容器に、豆腐ときれいな水を入れる方法」が適切です。水は、豆腐全体に被るくらいの量を入れましょう。もしくは、豆腐を加熱してから水に浸して冷蔵保存する方法もあります。保存容器に沸騰したお湯を入れ、豆腐を1~2分ほど漬け込むと、菌の繁殖予防により効果的です。特に、賞味期限が迫っている豆腐においては有効です。
保存容器の中の水は、毎日入れ替えることで清潔に維持でき、菌の繁殖を抑えることができます。
水に浸して冷蔵することで豆腐のうま味が水に溶け出すデメリットはありますが、豆腐の品質を保つためには積極的に利用するのがおすすめです。 豆腐は冷凍保存も有効です。低温の環境にすることにより、菌の繁殖を最大限抑えることができます。開封した豆腐を冷凍する際の下準備は、水切りをしてから冷凍用の保存袋に入れることです。豆腐を冷凍することで、食感にも変化が見られます。木綿豆腐の場合は、高野豆腐のようなスポンジ状に変わります。
冷凍している際に豆腐の中の水分は氷になりますが、解凍すると、氷が解けた場所に空洞ができ、全体がスポンジ状に変わるのです。また、冷凍した木綿豆腐は、弾力があるので「肉のような食感」と表すこともあります。水分を切ってから細かく崩して炒めることで、そぼろの代用として使うことも可能です。
一方、絹豆腐は、冷凍すると湯葉のような食感になります。
冷凍することで食感の変化を楽しむことができますが、豆腐特有の食感を維持したい場合は冷蔵保存して賞味期限内に使い切るのが良いでしょう。また、注意点としては、一度解凍した豆腐を再び冷凍することは避ける方が良いです。解凍した豆腐はすぐに使い切ってしまいましょう。
解凍と冷凍を繰り返すと、その過程で菌が発生してしまうことがあり、食中毒のリスクも生じます。
豆腐は腐るとどうなるか
豆腐が腐ってしまった際は、見た目・匂い・触感・味に明確な変化が見られます。
見た目の変化は、「黄色っぽい色に変色すること」、「糸を引くこと」、「パックが膨張すること」、「カビが生えること」が挙げられます。見た目に変化が出ている場合は、パックを開ける前でもわかりやすいです。
匂いの変化は、「酸っぱい匂いになること」です。パックから豆腐を取り出したときは匂いを感じない場合でも、豆腐を切っているときに断面から酸っぱい匂いを感じることもあります。
触感の変化については、「ねばつきが出ていること」や「ぬるぬるとしていること」です。
また、味の変化については、「酸っぱい味」や「苦い味」として感じられ、明らかに腐る前の豆腐と異なります。
味に異常を感じてから豆腐が腐っていることに気付くのではなく、見た目・匂い・触感で判断することが望ましいです。
食べたらどうなるか
腐った豆腐を食べた場合、食中毒になってしまう可能性があります。
特に、免疫の弱いお年寄りや子供・妊婦は、食中毒になる可能性が高いです。
食中毒を発症した場合、腹痛や嘔吐、下痢の症状に苦しむことになります。
腐った豆腐は、繁殖した菌が腐敗を加速させ、さらに増殖を続けている状態です。
菌の種類としては、黄色ブドウ球菌・セレウス菌・ウェルシュ菌という名称の、食中毒の原因となる菌が挙げられます。
中でも、セレウス菌とウェルシュ菌は、耐熱性が高く、加熱しても簡単に死滅しないという特徴があります。
したがって、腐っている豆腐は使わないのが安全です。
まとめ
豆腐が腐った際は、わかりやすい変化が見られます。
明らかに腐っている豆腐は、料理に使うこともそのまま食べることも危険です。
食中毒を起こさないために、腐った際に出るサインを見逃さないようにしておきましょう。
賞味期限内に使い切るのが理想ですが、難しい場合は冷凍等の保存方法も上手く活用していくことが有効です。
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