薬膳コーディネーターとはなにか 資格取得と費用についての解説
目次
肌荒れ、冷え性、肩こりなど、さまざまな体の不調を抱える人が多い現代。
不調の大きな一因として考えられるのが日々の食事です。
そんな中、毎日の食生活を見直すことで体調改善を目指す「薬膳」が昨今のブームになっており、現在、薬膳に関する数多くの資格が存在しています。
この記事では、数ある薬膳に関連する資格の中から「薬膳コーディネーター」にスポットを当て、薬膳とは何か「薬膳コーディネーター」とはどのような資格か
について解説します。
この記事を通して、「薬膳コーディネーター」の全体像を知ることができます。
薬膳とは
薬膳とは、健康維持や病気の予防・治療を目的とした中国発祥の料理のことです。
食べる人の体調や季節に合わせて使う食材や献立を考えるのが、薬膳の大きな特長と言えます。
薬膳のベースには、「薬食同源」という中国古来の食に対する思想があります。
薬食同源とは、体調や季節に合わせた食事を取れば病気や不調を招くことはないとして、日々の食事を重要視する考え方です。
薬膳と聞くと、手に入りにくい食材や生薬を使った料理を想像する人も多いかもしれません。
しかし、スーパーで簡単に手に入る旬の食材を食べることも、十分に薬膳の考え方に沿うものだと言えるでしょう。
例えば、夏が旬のキュウリやスイカには熱を取る性質があり、食べることで体を冷やす効果があります。
反対に、冬に出回るネギや根菜類には、体の冷えを取り、巡りをよくする効用が期待できます。
薬膳の知識を身につけて日々の食生活に取り入れることで、健やかな体を芯からじっくりと作り上げることができるでしょう。
資格の目的・概要
資格の区分や主催団体について
「薬膳コーディネーター」は、株式会社ユーキャンが発行している民間資格です。
参考:薬膳コーディネーター資格取得講座|通信教育講座なら生涯学習のユーキャン (u-can.co.jp)
ユーキャンの「薬膳コーディネーター講座」を受講して、添削課題を提出した上で資格試験に合格することで取得することができます。
「薬膳コーディネーター講座」は2013年に開講し、「薬膳コーディネーター」の資格取得者数は、2021年12月時点で約28,000名です。
「薬膳コーディネーター講座」は、本草薬膳学院が全面的に監修しています。
本草薬膳学院は、2002年に創立された日本における薬膳の教育機構です。
薬膳の分野での最高権威機関である中国薬膳研究会から認定を受けており、全国に10の認定教室を展開しています。
参考:本草薬膳学院 - 中医学に基づく本格的な薬膳を学びながら、『薬膳の専門家』を育てるための教育機関です。 (honzou.jp)
薬膳コーディネーターはどんな資格か、得られる知識など
「薬膳コーディネーター講座」を受講することで、薬膳を基礎から学び、体調や季節に合わせた薬膳料理を作れるようになります。
「薬膳コーディネーター講座」のメインテキストは、「中医学編」と「食薬編」の2冊です。
「中医学編」では、臓器の働きや体質の診断法など、薬膳の基礎である中医学を学びます。
「食薬編」では、中医学の理論に基づいた食生活、薬膳調理の基礎などを学習します。220種類にも及ぶ生薬の効果・効能も学べる本格的な内容となっています。
テキストにはカラーイラストや写真がふんだんに使われ、専門用語もわかりやすい表現で丁寧に解説されているので、初心者でも無理なく学習できます。
また、副教材の薬膳レシピ集には、身近な食材を使った100種類の薬膳レシピが掲載されており、日々の献立にすぐに活かせます。
その他の副教材として、料理のポイントを動画で解説したDVDや、ハンディサイズの薬膳用語集もついてきます。
DVDでは、火加減や土鍋の使い方などを動画で学べるので、調理のこつがよくわかります。
手軽に専門用語を調べられる薬膳用語集も、スムーズな学習の助けとなるでしょう。
資格取得の方法
「薬膳コーディネーター」の資格を取得するには、「薬膳コーディネーター講座」を受講し、3回の添削課題の提出を経た上で、資格試験に合格する必要があります。
標準学習期間は約4カ月ですが、受講開始から1年以内に課題提出と試験合格ができれば問題ありません。
資格試験は自宅で受けることができ、1年間の受講期間内であればいつでも受験可能です。
マークシート方式で、100点満点中60点以上の点数を取れれば合格となります。
不合格だった場合でも、2回まで再受験が可能です。
働きながら資格取得を目指す場合でも、無理なく挑戦できるでしょう。
資格取得の費用
「薬膳コーディネーター講座」の受講料は、一括払いで税込み44,000円です。
分割払いの場合は、毎月2,980円の15回払いで税込み44,700円です。
「薬膳コーディネーター」の資格は「薬膳コーディネーター講座」を受講することで取得でき、受験費用なども全て「薬膳コーディネーター講座」の受講料に含まれています。
そのため、上記の費用のみで「薬膳コーディネーター」の資格取得が可能です。
参考:ユーキャンの薬膳コーディネーター資格取得講座|費用について (u-can.co.jp)
資格取得後、どのように活かせるか
「薬膳コーディネーター」の資格を取得すれば、自身の毎日の食事をより健康的なものへと改善することができるでしょう。
さらに、家族それぞれの体質や体調に合わせた薬膳レシピを日々の献立に取り入れることで、家族の健康維持にも大きく貢献できるはずです。
毎日の食生活に薬膳を取り入れることで、薬やサプリに頼りすぎない健やかな体を手に入れましょう。
また、飲食業界で働く人であれば、仕事のさまざまな場面において薬膳の知識を活かせるでしょう。
おいしいだけでなく体に優しい料理を提供することで、活躍の場は大きく広がり、キャリアアップにもつながります。
お客さまの体調や健康上の悩みを聞き、それに合わせた料理を提案できれば、お客さまからの信頼は絶大なものになるはずです。
まとめ
これまで解説したように、薬膳とは、健康維持や病気の予防を目的とした中国発祥の料理のことです。
「薬膳コーディネーター講座」を受講して「薬膳コーディネーター」の資格を取得することで、薬膳を基礎から学び、体調や季節に合わせた多彩な料理を作れるようになります。
初心者でも学びやすい講座なので、働きながらでも無理なく資格取得が可能です。
飲食業界で働く人が「薬膳コーディネーター」の資格を取得すれば、薬膳の知識を仕事のさまざまな場面で活かすことができ、活躍の場が大きく広がるでしょう。
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