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飲食店の志望動機を書く際のポイントとは 注意点もあわせて解説

シェアダイン編集部
作成日:2022/08/06
更新日:2022/11/29
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目次

経済センサスベースの調査によると全国にある飲食店の数は60万軒を優に超える結果となっていて世界的に見ても人口に対して飲食店が多いことも日本ならではです。
数が多いということはそれだけお店の種類も多く対応も様々。そのお店のコンセプトに合った人材の確保が求められる中で社員の採用する際、入社前に判断する要素は面接や履歴書です。限られた中で自分をアピールできるかが大事なポイントとなります。

そこでこの記事では、飲食店で就職を希望する際の志望動機の書き方から書く際に気を付けたいことなどをわかりやすく解説いたします。
参考:飲食店の数と従業員数を調べるには/日本の飲食業基礎データ/フードビジネス総合研究所 (fb-soken.com)

飲食店の志望動機の書き方

文章を実際に書く前にしておきたいことは、伝えたいことを絞り込み優先順位をつけることです。将来自分の目指していることを明確に伝えることや、その会社に自分がいることでどのようなメリットがあるのかなど明確に考えましょう。
飲食店の志望動機を書くときだけでなくどの職種の場合も、まず結論から書くことをオススメします。だらだら文章を書いて相手に何を伝えたいのだろう?と思われないためにもまず結論、その後具体的な内容を書いてみましょう。

飲食店で志望動機が重要な理由

どの業界でも志望動機は細かくチェックされていますが、特に飲食業界ではより重要視されているのには理由があります。厚生労働省の調査の結果によると飲食サービス業の離職率は15.6%ともっとも高く、人の出入りが激しい業種となっています。
時間をかけて従業員を教育し、やっと一人前というときに退職されたりそれ以前に退職する場合も少なくありません。そのためどの程度ここのお店で働く気があるのか、この人は続けてくれるだろうかなど雇う側の不安は多いのです。入社してみないとわからないことが多い中、経営者は面接や志望動機で判断するしかないため、志望動機をとても重要視しているのです。また、大手や応募人数の多い大手だと面接も個人面接ではなく集団面接のことも多いため、短い時間の中で判断する上で志望動機がとても大切なのです。
参考:厚生労働省 上半期雇用動向調査結果の概況 

業態によって志望動機は異なる

業種は何を販売するのかという元であり業態はどのように売るかの違いで飲食業界といってもその幅は広いです。飲食店といってもカフェ・ダイニング・バイキング形式・立ち飲み・ファミリーレストラン、最近ではテイクアウトやホームデリバリーも多くなりました。
それぞれに特徴があるのでテイクアウトのお店の志望動機とカフェの志望動機が同じではおかしくなってしまいます。
志望動機を考える際はは具体的にこのお店で働きたいという理由を伝えるものなので飲食店の中でも、なぜこの業態にしたのか?この会社にこだわる理由は何があるのかを明確に伝えることで、ここで働きたいという強い気持ちを伝えることができます。

自身の経験・体験談などで差をつける

これまでの経験や体験談を具体的に志望動機に書くことでほかの人と差をつけることが可能になります。たとえば学生生活の3年間アルバイトと学問の両立をした、ボランティア活動に積極的に参加した、小学校から高校卒業まで野球に打ち込んだ、留学したことがあるなど自分が今までしたことがあること、そこからなにを身につけたのか、なにを得ることができたのかを具体的に伝えることが大切です。経験談が一番説得力がありこの部分は誰にも負けないというアピールへつなげることができます。書く前に経験や体験談に基づき自己分析することも大切で、改めて自己分析することでより良い文章を書くことができます。また、家族や友人・恩師などの第三者の目線からの評価を加えることもオススメです。長所だけでなく短所の発見に繋がることや自分では気づけなかったことに気づける可能性もあります。

志望動機を書く際のポイントと注意点

志望動機を書く際にここを押さえておきたい、または注意したいところをご紹介いたします。

志望動機を書く際のポイント

冒頭で書いた通り結論から書くことが一番のポイントですが、その他にも押さえておきたいことがもう一つあります。それは応募する企業の研究を行うことです。会社の責任者がどんな方なのか、どういう理念を持っている会社なのか知っておいて損はありません。また飲食店の場合は実際にお店に足を運び、料理はもちろんそのお店の雰囲気や従業員の接客態度など観察しておくことでお店を知れるだけでなく、行った際のことを志望動機に書くことで熱心な気持ちが伝わります。また飲食店の場合、競合他社が多く他のお店とどう違うのか比較することでより具体的な志望動機を書くことができるのです。ただそのお店の料理がすきだからという誰でも書ける内容ではなく、ここがこのお店の強み、特徴ということが伝えることができたなら他の応募者と差別化を図ることが可能です。お店へ足を運ぶ以外にも、企業のホームページやSNSのチェックも忘れずに行いましょう。

志望動機を書く際の注意点

これまでにどういう風に書いたら良いかということを伝えましたが、気を付けておきたいこともあります。それは経験や体験談を書く際に自慢になりすぎないことです。自分のいいところを伝えようとするあまりに、自慢しているように伝わることがあるので注意しましょう。出来上がった自己PRは第三者にチェックしてもらいましょう。
また先ほどのポイントで記載しましたが、実際にお店を利用せず応募することは避けたいところ。お店に行ったことがないのにどうしてここで働きたいと思ったのか?他のお店でもいいのではないか?と思われる場合も。飲食店での就職活動の場合は、まずお店に足を運んでみてください。

飲食店の志望動機例文

一部ですが実際に志望動機の例文を紹介いたします。

幼いころは家族で、大きくなってからは友人とよく訪れた御社のレストランは私にとって欠かせない存在です。いつ行っても変わらないおいしさと丁寧な接客をされていて、いつか自分もこのような環境で働きたいと憧れていました。学生時代には実際に3年間飲食店でアルバイトを経験し、接客することの大変さを知るとともにお客様に喜んで頂く喜びを感じることができました。就職活動を始めた際、私にとって大切な存在の御社で是非働きたい、今まで私がしていただいたことを次はお客様に返したいと思いこの度応募させていただきました。
私は海外でも多くの店舗を展開している御社で働きたいという思いで志望しました。御社の日本の店舗には何度も食べに行かせていただいたことがあったのですが、海外へ留学の際御社の店舗を利用した際、英語での対応で難しい中フランクでありながらとても丁寧な接客をされているところを見て驚きました。日本の良さを残しつつ、海外の方に喜んでもらうことに魅力を感じ私も是非御社で働きたいと強く思いました。もともと英語が得意なこともありTOEFL iBTでのスコアは98点程あり、今まで培った英語を御社で是非活かせたらと思っております。

まとめ

まず志望動機を書く前に経験に基づいて自己分析を行い、伝えたいことの優先順位を決めましょう。書く際は結論から書くことを意識し、どうしてその企業でないとダメなのかを明確に伝えることが大切です。
自分の経験や体験談を書く際は自慢になりすぎないことを気にかけつつ、その経験をしたことでなにを得ることができたのか、それをどうやって御社で活かすことができるのかを書くことで他の応募者と差別化を図ることが可能です。
飲食店を志望する場合は、まず実際にお店に足を運び料理のみならず接客や雰囲気を知ることから始めましょう。

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