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飲食店での派遣スタッフの役割とは仕事内容も合わせて解説

シェアダイン編集部
作成日:2022/08/08
更新日:2022/11/29

目次

飲食店で働いているスタッフの雇用形態は、正社員、派遣スタッフ、アルバイト、パートなど様々です。飲食店によって、業務内容も多岐に渡ります。
今回の記事では飲食店で働く派遣スタッフにスポットを当てて、派遣の仕組みから仕事内容、働く環境などについて解説いたします。

派遣の飲食店スタッフの仕事とは

飲食店の仕事というと多くの人が思い浮かべるのはホールスタッフ(給仕)と調理スタッフかもしれません。この2つは主な仕事で、飲食店には欠かせない業務です。派遣スタッフとして働く場合も多くの求人はホール、調理ですが、他にはどのような仕事があるのでしょうか。
派遣の飲食店スタッフの種類

  • ホテルや料亭での給仕(ブライダルや宴会専門、レストラン)
  • 洗い場
  • 販売(飲食店と併設で商品を売っている場合など)
  • 販売促進(ビラ配りなど)
  • ケータリングサービス

また、働く場所もレストランだけではなく、ホテルや料亭、ケータリング会社、惣菜店などがあります。

派遣の仕事の仕組み

雇用形態には正社員、契約社員、派遣、アルバイト、パート、業務委託などの種類があります。派遣は正社員ではないため、アルバイトやパートと似ていると思う方もいるでしょう。
派遣は「派遣会社(派遣元企業)」「派遣先企業(就業場所)」「派遣社員」の3方向で成り立っています。派遣社員は派遣元企業に登録をします。派遣元企業と派遣先企業間で契約が結ばれた場合、派遣社員は派遣先企業で働くことができる仕組みです。派遣社員は就業場所である派遣先企業の担当者の指示に従って業務を行います。給与をはじめ、福利厚生や社会保険なども派遣元企業がサポートします。
契約社員も名前は似ていますが、派遣社員と大きく異なる点は会社と直接雇用の関係にあることです。正社員とは異なり、社会保険は完備されている場合とされていない場合があります。また、福利厚生も正社員と同様には利用できない場合があります。また、契約という言葉がついているように、最初の契約で働く期限が決まっています。会社によっては契約満期後、延長したり、正社員に登用したりする場合もありますが、契約期間終了と共に新たな就職先を見つけなければならないことも多々あります。

飲食店での派遣スタッフの主な仕事内容

飲食店での派遣スタッフの仕事は求人内容にもよりますが、多くの場合、ホールや調理場ではないでしょうか。それぞれの仕事内容を詳しくみていきます。

ホール

ホールスタッフはお店の顔です。飲食店で主に接客するのが仕事です。来店したお客さんに「いらっしゃいませ」と声をかけ、席へ誘導し、おしぼり、食器、フォーク、ナイ、スプーンなどを用意します。その後、少しして注文を受け、その注文を厨房に伝え、料理ができたら、お客さんのテーブルに運びます。
お客さんが食べ終わったら、追加の注文がないか確認し、食器を下げて、テーブルを片付けます。お客さんがお店を出る際はレジを行う場合もあります。
ホールスタッフは接客経験がなくても素質で採用されることがあります。基本的には、体力、元気さ、明るさ、素直さなどが主なポイントです。ホールでは立ち仕事が多く、夜の勤務もあるため、体力勝負といっても過言ではありません。また、お客さんと接する仕事なので、元気で明るい朗らかな人柄の方が選ばれやすいです。
基本的な素質以外にも、ビジネスマナー(基本的な立ち振る舞い、敬語の使い方など)を身に付けているかどうかは重要なポイントです。そして、一流の料亭やホテルでは外国からのお客さんもいるため、語学力があると有利になることがあります。
また、ホールスタッフの経験を積めば、接客スキル、ビジネスマナー、協調性、チームワークを構築する力などを身に付けられます。これらは、他の仕事に就くときにもアピールできるスキルなので、ホールスタッフ業務を行う際はスキル向上を意識して行うと良いでしょう。

キッチン

キッチンスタッフは裏方です。オープン前の場合は材料の下ごしらえを行います。開店すると、お客さんからの注文を受けて調理、盛り付けを行います。お客さんが食べ終わった食器を洗うのもキッチンの仕事です。
基本的にはお客さんと直接やりとりすることはなく、裏方に徹する業務です。キッチンスタッフに求められるのは、安定した味付けはもちろん、注文を受けてスピーディーに調理をすることです。
キッチンスタッフもアルバイトの場合は未経験から採用されることもありますが、派遣の場合はアルバイトに比べると時給が高い分、経験値は問われるかもしれません。キッチンを担当するなら、調理師免許を持っていると有利に働くことがあります。
キッチンスタッフを志望する人は元々料理が好きな方が多いでしょう。しかし、お店で出す料理を定期的に調理することで、さらに腕が磨かれます。手際よく、スピーディーに安定した味を提供することができれば、他のレストランでも経験としてアピールできます。
他の仕事でも役立つスキルとしては、優先順位や効率を考えた動きができる点です。キッチンでは色々なお客さんからの料理を次々と手早く提供しなければなりません。その際にどの料理をどの工程で作れば、全ての料理をうまくさばいて早めに盛り付けられるかを考えます。この経験こそ、仕事で優先順位をつけたり、効率化を考えたりするときに役に立つに違いありません。

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派遣スタッフの平均時給

派遣の場合、アルバイトより時給が高い場合もあり、平均で900〜1,400円程度と言われています。高級料亭や一流ホテルの場合は、語学やビジネスマナーなどの経験や資格、スキルが必要ですが、その分時給は高めに設定されています。一方、ファミレスや居酒屋、カフェなどへの派遣の場合はアルバイトとあまり変わらない時給という場合が多いでしょう。
また、基本的には時間を区切ってのシフト制になっていますが、派遣先によってはランチやディナータイム、宴会時などはお客さんが多く、残業が発生することがあります。アルバイトと同様、派遣も残業対応で残業代が出ます。ただ、単発でお店が忙しいときだけ派遣される場合は残業がない場合が多いです。

就業時間や残業に関して

就業日数は求人によって様々です。週2〜3日の出勤で良いところもあれば、週5日の出勤をお願いされることもあります。また、就業時間も3〜4時間から働けるところもあれば、6〜8時間でお願いされる場合もあります。
定期的な派遣スタッフの場合は上記のように固定になりますが、スポットでお店が忙しいときだけ手伝う派遣スタッフもいます。その場合はある1日のうちのランチタイムだけ、ディナータイムだけ、という風に単発で入ることもできます。

まとめ

飲食店での働き方にはアルバイト、派遣スタッフなどが選べますが、派遣スタッフの方が時給が高く、派遣会社に登録していれば、仕事を紹介してくれる、というメリットがあります。一方、仕事内容によっては語学力や接客マナー、調理師免許などが必要でスキルや経験が問われる求人もあります。
一言で飲食店と言っても、仕事内容や働き方は様々なので、自分がどのようなお店でどんなふうに働きたいかを事前にイメージしておくと、派遣先での仕事とのズレが生じにくくなるでしょう。

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