クッキングアドバイザーなるためのステップとクッキングアドバイザーから転職するには
目次
昨今では新型コロナウイルスの影響で、声を出しての実演販売や、スーパーなどでの試食も少なくなりましたが、以前はスーパーでおいしそうに焼けたステーキやソーセージ、切れ味の鋭い包丁や一台何役にもなる調理器具を巧みに操って見ている人をあっと驚かせるようなスキルを持った方たちがトークを交えながら実演しているのはお馴染みの光景でした。
今回は、実演をしながら端的に的確に商品をPRし売上を上げる重要な役割を担うクッキングアドバイザーについてご紹介します。
クッキングアドバイザーの仕事内容・役割・種類
クッキングアドバイザーの仕事とはデパートやスーパーなどで調理実演をし、商品の良さを宣伝することで販売促進を図ることです。
お客様の目の前で使い方や食べ方のポイントを説明することで、家電メーカーや食品メーカーは商品を有効的にPRしたいと考えています。
その際に企業の代表として実際に顧客と接し、お客様の感触や感想から販売促進、商品PR、を効果的に行い売上につなげることも大事な役割です。
クッキングアドバイザーは実演販売している人というイメージがつい良いですが、働く場所も様々です。
実際の小売店で実演販売をする人、メーカーのショールームなどが勤務地となる人もいます。
また、地域のカルチャースクールで「○○を使ったヘルシークッキング」などの催し物の案内を見たことがある人もいるかと思います。
そういった催し物の際に講師として立つのもクッキングアドバイザーの仕事の一つです。
クッキングアドバイザーになるための資格と方法
クッキングアドバイザーになるには食材や調理法の知識に加え、栄養面での知識があると有利です。
その為、調理師や栄養士・管理栄養士の資格があると有利ですが、必須ではありません。
特定の資格がなくてもクッキングアドバイザーとして活躍することはできます。
クッキングアドバイザーになるには大きく3つの方法があります。
1つ目はメーカーやスーパーに就職する方法、2つ目はフリーランスとして活動し企業から委託を受ける方法、
最後の3つ目は派遣会社に登録し、派遣会社から契約先の企業の案件を紹介してもらう方法です。
クッキングアドバイザーの必須資格はありませんが、メーカーやスーパーなどの企業に就職する場合、企業側が必須資格として設定している場合があります。
またフリーランスで活動する場合には、資格が必須ではありませんが、企業から委託されるには、やはり資格を持っていた方が有利なようです。
クッキングアドバイザーになるために必要な学歴・資格
前述したとおりクッキングアドバイザーになる為の必須資格はありませんが、企業に就職する場合は企業側が必須資格として調理師、栄養士、管理栄養士などの資格を設けている場合は必要です。
また、各企業の募集要項には最終学歴について記載があるかと思いますので、資格の他に企業が指定する学歴が必要になります。
調理師、栄養士、管理栄養士の資格を得るには厚生労働大臣から養成施設とし指定されている学校期間で学び、免許を申請するのが近道です。
さらに栄養士の上級資格の管理栄養士になるには国家試験に合格することが必要です。
その外にも民間資格で料理にかかわる様々な資格がありますので、興味があれば、こちらも取得していると調理法の説明を求められたとき有利になる可能性があります。
クッキングアドバイザーの年収
クッキングアドバイザーの年収は雇用形態や経験、能力により異なります。
更に企業に就職した場合、業界によっても異なり、家電メーカーに就職した場合の平均年収は524万円、食品/飲料メーカーに就職した場合の平均年収は412万円、スーパーやホームセンターに就職すると平均年収は352~356万円となっています。(平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】)
企業に就職した場合と比べて、フリーランスとして委託を受ける場合は、資格の有無、経験、能力によって単価が異なる上、件数をこなせばその分収入も上がるでしょう。
参考:【96の業種別】平均年収ランキング 最新版 |転職ならdoda(デューダ)
クッキングアドバイザーの勤務体系と休日
クッキングアドバイザーの仕事は商品をPRし販売促進行い売上を上げることです。
売上を上げる為には、より多くの消費者へPRすることが大切です。
消費者が集まりやすいのは休日の為、必然的にクッキングアドバイザーの仕事も、休日に合わせることが多くなります。
派遣会社からの紹介で勤務する場合は多少なり、勤務日や勤務時間帯を希望することは可能かもしれませんが、上記の通り、より多くの消費者へのPRと販売促進が業務の目的である以上、平日のみの案件は少ないでしょう。
また、クッキングアドバイザーは活躍の場が広がりつつあり将来性もある仕事です。
今まではレシピを紹介する場といえば、新聞やテレビ、レシピ本、付録本、スーパーに置いてあるレシピなどが主流でした。
最近では、企業のSNSアカウントで、簡単な調理法やアレンジ方法を紹介すると話題に上ることが多くあります。
それだけ消費者が食への関心が高まり、且つ、容易に情報を得やすくなったということですが、その状況を活かし、豆知識や調理法、アレンジ法を紹介するといったこともこれからはクッキングアドバイザーの仕事の一環になるかもしれません。
クッキングアドバイザーを採用する企業
クッキングアドバイザー枠を募集している企業は少なく、就職後、配属される流れになります。
また、現在、クッキングアドバイザーとしての求人はアルバイト・パートなどが主流となっていますが、企業のショールームは商品をPRするには重要な場ですので、そういった場所での求人を根気強く探していけば、めぐり合う可能性も高いでしょう。
ショールームと言っても様々で、家庭用の調理家電メーカーだけではなく、キッチン、水回りをトータルコーディネートしている企業、システムキッチンを販売している企業、業務用の厨房機器メーカーが企業向けに展開している等、各社ショールームを設置しています。
そういった場所で調理などを行っている場合もあり求人が出ていたりします。
まとめ
今回は誰でも一度は見たことがある職業のクッキングアドバイザーについて7点ご説明しました。
・クッキングアドバイザーの仕事とはデパートやスーパーなどで調理実演をし、商品の良さを宣伝することで販売促進を図ること
・クッキングアドバイザーは小売店での実演販売の他、メーカーのショールームなどが勤務地やカルチャースクールなどで教える場合もある
・クッキングアドバイザーになるには家電メーカー、食品メーカー、スーパー等企業への就職、派遣会社へ登録し紹介してもらう、フリーランスとして委託されるパターンがある
・特定の資格がなくてもクッキングアドバイザーになれるが、食材や調理法の知識に加え、栄養面での知識必要な為、調理師や栄養士・管理栄養士の資格があると有利
・年収は雇用形態や経験、能力により異なる
・商品を多くの方にPRするという業務上、人が集客しやすい土日に勤務することが多い
・クッキングアドバイザーとしての求人は少ないが、根気強く探すとショールーム等で募集がある場合がある
クッキングアドバイザーは商品をPRし、販売促進につなげるという重要な役割を担って
います。
料理、栄養面に加え、接客の要素もあることから明るくハキハキと受け答えができる方、
販売員としての側面もあることから、製品機能の知識やトーク力も必要です。
アルバイトやパートでの求人は資格も不要なことから、調理が好き、接客業が好き、クッキングアドバイザーの仕事に興味がある方には始めやすい仕事ではないでしょか。
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