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クラフトの意味とは? クラフトビールについて解説

シェアダイン編集部
作成日:2022/09/22
更新日:2022/12/13
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目次

最近「クラフトビール」というビールを目にすることが増えてきました。
そもそも「クラフト」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。

この記事では、クラフトの意味やクラフトビールの定義について解説いたします。

そもそも「クラフト」の意味とは?

カタカナで「クラフト」と表記していますが、英語では「craft」と表され、手工芸品や民芸品を意味します。
クラフトのもともとの意味は「技術」「手工業」で、その技術を使って生み出される工芸品や民芸品を意味するように変化していきました。

クラフト〇〇の例を紹介

「クラフト」と名のつく製品には様々なものがあります。
以下にその例をご紹介いたします。

・クラフトビール
英語で「職人技のビール」「手作りのビール」などを意味し、日本では2000年代以降に注目を集めているビールです。
1994年の酒税法改正をきっかけに、ビールの製造免許を取得するのに必要な最低の製造量が大幅に引き下げられ、小さな醸造所でもビールを作れるようになったことで、様々なクラフトビールが作られるようになりました。
ビールの原料とクラフトビールのおもな原料は変わらず、「モルト」「ホップ」「酵母」「水」の4つです。
クラフトビールについての詳細は、後述します。

・ペーパークラフト
紙を素材として作成する、立体的な模型の総称です。
建物や乗り物、果物など、様々なモチーフがあり、一般的には、紙に絵柄と切り取り線や折り方などの指示が印刷されていて、指示どおりに切り貼りをして組み立てます。

・クラフトチョコレート
ビーントゥバーと混同されがちなクラフトチョコレートは、明確な定義はありませんが、原料のカカオにこだわり、最終的な加工までを職人が手がけた、小規模製造のチョコレートです。
指定の国や指定農園のカカオ豆を使用したり、豆に合わせた作り方を考え、個性をいかしたチョコレートです。

・エコクラフト
100%再生紙を使って作られたエコな紙バンド(クラフトテープ)を使う工芸品です。
バッグ、かご、インテリア雑貨など、様々なアイテムが作成できます。

クラフトビールと地ビールの違いを解説

クラフトビールと地ビールは同様に小規模なビール醸造所で作られており、全国地ビール醸造者協議会が定める定義も以下のように同じです。

  1. 酒税法改正(1994年4月)以前から造られている大資本の大量生産のビールからは独立したビール造りを行っている。
  2. 1回の仕込み単位(麦汁の製造量)が20キロリットル以下の小規模な仕込みで行い、ブルワー(醸造者)が目の届く製造を行っている。
  3. 伝統的な製法で製造しているか、あるいは地域の特産品などを原料とした個性あふれるビールを製造している。そして地域に根付いている。


引用:「クラフトビール」(地ビール)とは « 全国地ビール醸造者協議会 (beer.gr.jp)

このように、定義上は明確な違いが無いクラフトビールと地ビールですが、地ビールはその土地のお土産要素が強く、クラフトビールは職人技の詰まったビールといえます。地ビールは「地酒」と同じように、地域性のアピールの為に日本で生み出された名称で、アメリカ発祥の「クラフトビール」という単語を和訳したものです。つまり「地ビール」を英訳すると「クラフトビール」になります。

もともと、地ビールが生まれた当初、普通のビールに比べると味が良いとはいえず、売り上げも芳しくなく、地ビールの文化が一旦なくなりかけた時もありました。しかし、一部のビール醸造所が美味しく作れるように試行錯誤を続けていくうちに、2000年代にアメリカでクラフトビールの人気が上がってきたのです。そこから「おいしくない地ビール」のイメージを一新できるクラフトビールという名称のビール作りが進んでいきました。日本のクラフトビールの醸造所は、年々増加傾向にあります。

クラフトビールを扱うお店は?

クラフトビールを扱うお店は増加傾向にあります。
最近では、百貨店はもちろん、コンビニエンスストアでもクラフトビールのラインナップに力を入れているところもあるほどです。

・コンビニエンスストア
ローソンでは「ヤッホーブルーイング」の「よなよなエール」「水曜日のネコ」などが販売されています。コンビニエンスストアはある程度オーナーの好みでラインナップを変えられるため、セブンイレブンやファミリーマートでもクラフトビールが並んでいる店舗もあります。

・百貨店
リカーショップのビールコーナーでもクラフトビールの展開があります。独自ルートで仕入れているものも多いため、コンビニエンスストアやスーパーでは見かけないメーカーの取り扱いがあることも多いです。

・醸造所
日本全国に約600件のマイクロブルワリー(小規模醸造所)が存在していますが、醸造所の中にはレストランやバーが併設されていて、できたてのビールが味わえるという所もあります。北海道の「小樽ビール小樽倉庫No.1」や山梨県の「八ヶ岳ブルワリータッチダウン」、鹿児島県の「霧島高原ビール株式会社バレルバレー」などは人気のスポットです。

公式サイト:小樽倉庫No.1 – Otaru Beer
公式サイト:清里高原のクラフトビール「八ヶ岳ビール タッチダウン」公式ショップ (yatsugatake-beer.com)
公式サイト:Barrel Valley Praha&Gen(バレル・バレー プラハ&GEN)バレルバレー(チェコ村)[ 公式ホームページ (praha-gen.com)

・クラフトビール専門店
全国にクラフトビールの専門店も増えており、瓶や缶に入ったビールだけではなく、生ビールの提供をしているお店もあります。

まとめ

「クラフト」のもともとの意味は「技術」「手工業」で、その技術を使って生み出される工芸品や民芸品を意味するように変化し、今ではビールやチョコレートにも使われる名称となっています。
職人技の詰まったビールや、様々な国のカカオ豆の個性を生かしたチョコレートなどが続々と生み出され、販売しているお店も増えました。
特にクラフトビールは近年人気が出てきており、コンビニエンスストアや百貨店、醸造所で購入するだけでなく、レストランで料理と一緒に楽しむこともできるようになっています。

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