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香川県の郷土料理について 作り方や特産品も合わせて紹介

シェアダイン編集部
作成日:2022/10/13
更新日:2022/12/21

目次

香川県は中国地方に位置し、全国で最も狭い面積の県です。1年を通して日照時間が長く小雨の温暖な気候で、自然災害も少ないのが特徴。「うどん県」として名高い香川ですが、うどん以外にも様々な食の楽しみ方があります。

本記事では、香川県の生産高の高い農作物、郷土料理について紹介いたします。

香川県の生産高の高い農作物を紹介

香川県で盛んに生産されている野菜を紹介

香川県のにんにくは、全国シェアの4%を占めており、全国2位の生産量を誇ります
出荷時期は4月中旬〜8月上旬。おもな生産地は琴平町、善通寺町、さぬき町などです。
肉厚で香り豊かなのが特徴。


香川県のブロッコリーは、全国シェアの9.0%を占めており、全国3位の生産量を誇ります。
ブロッコリーの生育温度が15〜20度と香川県の気候に適しており、収穫時期は10月〜翌6月。
香川県全域で生産されており、生産量も年々増加しています。ぎゅっと詰まった頂部と、やわらかい茎が特徴です。


香川県のレタスは、全国シェアの7.8%を占めており、全国5位の生産量を誇ります
「らりるレタス」という愛称で、大阪や東京にも多く出荷されています。
専用の肥料で統一されており、徹底した土作りでこだわって作られており、旬は10月中旬〜3月頃です。
糖度が高く自然の甘みで濃い味と感じる人もおり、時間が経ってもみずみずしく、シャキシャキとした食感が特徴です。


香川県のオリーブは、全国シェアの87.4%を占め、全国1位の生産量を誇ります
オリーブの木は香川県の県木に指定され、小豆島町、土庄町、三富市などで栽培されています。
日本で初めて品種登録された「香オリ3号」「香オリ5号」は香川県が開発した品種です。
オリーブにはフラボノイドのルテオリンや苦味成分のオレウロペインなど、オリーブの種子から絞られるオリーブ油には、オレイン酸が含まれています。これらの成分は、高血圧の予防やコレステロール値を下げる効果が期待されています。

香川県の米生産について解説

平成元年に宮崎県の「黄金晴」と「コシヒカリ」をかけ合わせて誕生したのが「ヒノヒカリ」です。

香川県では、平成5年より良食味米(食用作物に置いて「おいしさ」を構成するいくつかの判断指標を総合して示される「食味」が優れている品種)として栽培されています。

独特の甘みがあり、ソフトな食感のお米です。

香川県を代表する畜産物を紹介

高品質の黒毛和牛として有名な讃岐牛に、オリーブオイル搾取後の果実を肥料として与え誕生したのが「オリーブ牛」です。
味はコクがありますが、さっぱりとしています。

オリーブの種子に含まれるオレイン酸やグルタミン酸などの旨味成分や抗酸化作用が、他の和牛と比較しても多く含まれているのがオリーブ牛の特徴です。

香川県の水産業について解説

香川県のハマチは、全国シェアの4%を占めており、全国7位の収穫量を誇ります。
世界で初めてハマチの養殖に成功したことでも有名で、平成7年にも県魚に指定されています。

「オリーブハマチ」と呼ばれる、香川県の特産であるオリーブの葉を粉末にして餌に混ぜて飼育したハマチが商標登録されています。
オリーブの葉は抗酸化作用が強いため、オリーブハマチは色鮮やかな身で鮮度が落ちにくいのが特徴。旬は冬です。

香川県の郷土料理を紹介

小豆島発祥「しょうゆ豆」

炒ったそら豆を醤油や砂糖で煮た料理です。
香川県でのしょうゆ豆作りは江戸時代が初めといわれており、醤油の醸造が始まった小豆島が発祥の地とされています。

乾燥させたそら豆をフライパンで炒り、砂糖・醤油・唐辛子・水を沸かした鍋に入れて、一晩寝かせて味を染み込ませます。
ホロっとした食感が特徴です。

フナの酢味噌和え「てっぱい」

フナを酢じめにして大根と白味噌を使った酢味噌で和えたものです。
池の淡水魚であるフナは讃岐平野に点在し、鉄砲と呼ばれていることから、「てっぱい」という名前がついたといわれています。

三枚おろしにしたフナに塩をして15分ほど置き、5ミリ幅に切り酢に漬けておきます。短冊切りにした大根と人参に塩を振り、水分を出して絞り、砂糖と白味噌と酢を合わせた調味料に具材を全て入れて、和えたら完成です。

寒い時期にピッタリ「しっぽくうどん」

野菜と油揚げを煮干しの出し汁で煮込み、うどんの具材にした料理。秋、冬によく用いられる食べ方です。
煮干しの原料であるカタクチイワシの収穫量が多いこと、香川県の温暖な気候がうどんの材料に適した小麦の栽培に適していたことが、郷土料理として普及した要因でしょう。

名前の由来は、しっぽくを漢字で書くと「卓袱」と書き、食卓をおおうふろしきを意味し、大皿に盛られたコース料理の中に具沢山のうどんが含まれていたことから、しっぽくうどんの名が付いたという説があります。

作り方は、秋から冬に獲れる野菜(大根、人参、ねぎ、里芋など)と油揚げを煮干しのだし汁で煮込み、茹でうどんにかけて完成です。

サワラの押し寿司「カンカンずし」

酢じめにしたサワラを、押し寿司のようにして食べる料理です。さぬき市鴨部地域で、江戸時代から伝わる郷土料理。

すし箱に酢飯を詰め、その上に酢で締めたサワラを並べ、蓋をして木枠を楔で打ち込みます。その音がカンカンと聞こえることが、名前の由来です。

作り方として、まず、サワラを三枚おろしにし塩をつけた後、酢に漬けて締めます。木箱の中に酢飯をびっしりと詰めて固め、酢に漬けたサワラを酢飯の上に均等に並べ、上から蓋をして木枠に組み付けます。少し寝かせて木箱から取り出して食べやすい大きさに切ったら完成です。酢で締めているため、2〜3日間の保存ができます。

まとめ

本記事では、香川県の生産高の高い農作物と郷土料理について紹介いたしました。
香川県の特産品としては、香川県の県章にもなっている「オリーブ」や、オリーブを肥料に飼育された「オリーブ牛」などが有名です。
郷土料理は、名前がユニークな「てっぱい」や「しっぽくうどん」、保存がきく「カンカンずし」など、昔の人の知恵の詰まった料理が楽しめます。

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