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青森県の郷土料理について 特産品や伝統料理のレシピも合わせて紹介

シェアダイン編集部
作成日:2022/09/24
更新日:2022/12/20
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目次

青森県といえば、りんごのイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。
しかし、青森県はりんご以外の果物や野菜、米や水産物まで幅広い食材が有名です。

本記事では、青森県の農産物や郷土料理についてご紹介いたします。

青森県の生産高が高い農産物を紹介

青森県は、地域の特性を活かした産物がたくさんあります。
野菜や水産物に限らず、青森といえばりんごも有名です。

青森県の野菜や米、畜産、水産について詳しく紹介いたします。

青森県の生産高が高い野菜・果物は?

青森県は、広大な耕地と涼しい気候を利用した野菜や果物作りが有名です。
青森県で生産、収穫された野菜や果物は、予冷や貯蔵施設などを活用して関西や関東を中心に出荷されます。

また、青森県は病気や害虫の被害が少ないといわれています。
農薬を多く使用する必要がないため、消費者のニーズに応えた農作物が多いといえるでしょう。

青森県の野菜の出荷量は、東北1位です。
なかでも、にんにくやごぼうの出荷量は全国1位となっています。

青森県で生産されている野菜をランキング形式で紹介いたします。

青森県内収穫量ランキング「野菜」 ※参考1

  1. にんにく、ごぼう
  2. 山芋、ねまがりたけ
  3. 大根、かぶ
  4. にんじん、うど、食用菊
  5. うるい


青森県内収穫量ランキング「果物」 ※参考2

  1. りんご(ふじ・つがる・王林・ジョナゴールド)
  2. あんず、西洋梨
  3. プルーン
  4. ネクタリン
  5. メロン

青森県では米生産も盛ん

青森県では、平野や水を利用したお米の生産が盛んです。
耕地面積の53%が水田で、青森県全体の農家うち63%が米作りに携わっています。

青森県のお米は、白神山地や八甲田山などの豊かな山々から流れ出す水によって美味しく育ちます。
また、5月から10月ごろまでの日照時間は東北のなかでも最も長く、その期間はちょうどお米づくりの時期と重なるのです。
青森米は、太陽の光をたっぷり浴びて栄養がたくさん含まれています。

青森県で生産されるお米の品種は下記の通りです。

  • つがるロマン
  • まっしぐら
  • 青天の霹靂
  • うるち米
  • はれわたり

青森県の畜産業は?

青森県は、豚や牛、鶏の畜産も非常に有名です。
全国的に知名度の高い高品質なお肉が多く、豚肉では青森県のにんにくやりんごを飼料に使用したガーリックポークなどがあります。

また、青森県は馬肉の生産量は全国第3位を誇ります。
自然豊かで夏の涼しい気候は、畜産に非常に適しており、青森県内では各地で家畜が飼育されているのです。

また、八戸市には餌の原料となるとうもろこしが海外から入ってくる湾があります。
そのため、豚や鶏などの飼育も盛んに行われており、農家一軒あたりの飼育数は全国でも上位に位置します。

青森県の有名な畜産を種類別にみていきましょう。

豚肉

  • ガーリックポーク
  • 大自然黒豚
  • ハーブポーク
  • こだわりポーク
  • つがる愛情豚
  • やまざきポーク


牛肉

  • 八甲田牛
  • 短角牛
  • 倉石牛
  • 小川原湖牛


鶏肉

  • シャモロック
  • めぐみどり
  • 五穀味鶏


また、青森県では牛乳や乳製品の産地としても有名です。
気候や広大な自然環境だけでなく、土づくりからこだわっているため、健康な乳牛を育てることができます。

「大間のマグロ」をはじめとした青森県の水産業

青森県は、全国のなかでも特に水産業が盛んです。
全国ブランドとしても関東や関西などの店頭に並ぶことが多く、青森県のマグロやサバ、ホタテなどを目にする機会は多いのではないでしょうか。

なかでも、青森県を代表する「大間のマグロ」は明治時代から各地から注目されるようになりました。
意外にも、大間のマグロが全国ブランドになったのは、平成に入って以降といわれています。

また、青森県ではヤリイカやスルメイカなどの水揚げ量が全国1位です。
しかし、近年ではイカの不漁によりサバの水揚げ量が最多となっているようです。

青森で有名な海産物は下記の通りです。

  • ヤリイカ
  • スルメイカ
  • 赤とんぼ(イカ)
  • ホタテ
  • フジツボ
  • 新巻鮭
  • ほや
  • ウニ
  • 大間マグロ
  • しじみ
  • なまこ
  • ひらめ
  • 八戸前沖サバ


青森県の海流には、親潮と黒潮からの流れがぶつかり合っています。
それぞれの海流に乗って多種多様な生物が集まり、魚たちのエサであるプランクトンも大量発生することが青森で水産が盛んに行われている理由です。

※参考1:青森県の野菜ランキング|野菜統計 (yasainavi.com)
※参考2:青森県の果物ランキング|果物統計 (kudamononavi.com)

青森県の郷土料理

青森県の郷土料理は、緑豊かな山の幸と3つの海に囲まれた海の幸に恵まれています。
青森県の気候は、地域によって異なるため、食文化にも違いがあります。

南部地方:雑穀
下北地方:いも
津軽地方:
沿岸地方:海産物

それぞれの地域によって、メインとなる食材が異なり、地域の特性を活かした食文化が形成されているのです。
青森県の地域ごとの郷土料理をいくつか紹介いたします。

南部地方の郷土料理「せんべい汁」

南部地方では、江戸の文化が五穀中心の主食に変化したことで影響を受け、独自の麦や蕎麦文化を形成しました。そこで誕生したのが麦せんべいや蕎麦せんべいで、現在の南部せんべいといわれています。
そのまま食べるだけでなく、季節の具材を入れた汁物に割って入れる食べ方をしたことで「せんべい汁と呼ばれるようになりました。

エリア:十和田・三沢・八戸など

<材料>(約4人分)

  • 地鶏もも肉 200g
  • にんじん 1/2本
  • ごぼう 1本
  • 舞茸 150g
  • しらたき 150g
  • キャベツ 4枚
  • 長ネギ 1本
  • せんべい汁のせんべい 4~6枚
  • 水 800cc
  • 菜種油(サラダ油でも可) 大さじ1
  • 調理酒 100cc
  • 煮干し出汁(カツオ出汁でも可) 200cc
  • 醤油 大さじ1~2
  • 塩 大さじ1


<作り方>

  1. にんじんとごぼうを笹切りにし、しらたきを3cm幅に切る。舞茸はじくを落として手で裂き、地鶏もも肉は1.5cm幅に切る
  2. 菜種油を引いた鍋に、にんじんとごぼう、しらたき、舞茸、地鶏もも肉を入れて強火で炒める。火が通ったことを確認し、水を入れて再び強火で煮込む。アクを取り、煮干し出汁を入れ、煮立ってから調理酒を入れる
  3. 醤油と塩を入れ、キャベツとせんべいを入れて中火で煮る
  4. 沸騰したら火を止め、斜め切りにした長ネギを入れ、長ネギに火が通ったら完成


参考:(選定料理)せんべい汁のレシピ(八戸郷土料理 いちい)|青森県の郷土料理|家庭で味わう郷土料理 (location-research.co.jp)

下北地方の郷土料理「いももち」

下北地域は、気象条件が激しく、いも料理が多く作られています。
寒冷な気候にも耐えられるじゃがいもは昔から重宝されており、粉食や雑穀に加えて主食とされていました。
いももちは、味噌やごまで和えたり、おしるこに入れたりして古くから食べられている郷土料理です。

エリア:むつ・大間・東北町など

<材料>

  • じゃがいも 5個
  • 小麦粉(すいとん粉、片栗粉でも可) 少々
  • 塩 ひとつまみ
  • 醤油・砂糖 お好みで


<作り方>

  1. じゃがいもの皮を剥き、食べやすい大きさに切って茹でる
  2. じゃがいもが柔らかくなったら鍋からあげ、じゃがいもに塩を少々振り潰す
  3. じゃがいもがなめらかになったら小麦粉を少し混ぜ、いももちの形に形成する
  4. 形成したじゃがいもを油で揚げる(もしくは油を引いたフライパンで焼く)
  5. できあがったいももちにお好みで醤油や砂糖で味付けをしたら完成


参考:青森県「いももち」ゆうき青森農協女性部|旬を味わう(お手軽レシピ)|JAグループ (ja-group.jp)

津軽地方の郷土料理「しとぎもち」

津軽地方では、五穀富穣などを願う行事が多く、それに伴った行事食が有名です。
その行事食の1つがしとぎもちで、神様に供えるお餅として作られてきました。
神様に供えた後は、いろりなどで焼いて食べられてきたのがしとぎもちの始まりといわれています。

エリア:津軽・今別町・鶴田町など

<材料>(約36個分)

  • もち米 800g
  • 小麦粉 50g
  • 熱湯 600cc
  • 塩 小さじ1
  • あんこ 750g
  • こめ油 適量


<作り方>

  1. もち米と小麦粉を一緒にふるいにかける
  2. ボウルに古いにかけたもち米と小麦粉、熱湯を注ぎかき混ぜながら耳たぶくらいの柔らかさにし、まとまるまでよく練り込む
  3. 生地を40g、あんこ20gに分けておく
  4. 生地を広げ、あんこを入れて丸く包む
  5. フライパンに米油を薄くしひき、焼き目がつくまでゆっくりと両面焼いたら完成


参考:青森県「しとぎもち」つがる弘前|旬を味わう(お手軽レシピ)|JAグループ (ja-group.jp)

沿岸地域の郷土料理「あんこうのともあえ」

沿岸地域では、日本海、津軽海峡、太平洋、陸奥湾に面しています。
多くの海産物が水揚げされ、なかでもあんこうのともあえは昔から食べられている郷土料理です。
あんこうのきもあえは、身と肝を使用した和物で、味噌を一緒にあえることでさらに上品な味わいとなります。

エリア:蓮田村・今別町など

<材料>(約4人分)

  • あんこう(身・アラ) 300g
  • あん肝 100g
  • 長ネギ 少々
  • 赤味噌 50g
  • 酒 大さじ2


<作り方>

  1. あんこうのヌメリをよく取り、肝以外の部分を霜降りする
  2. あんこうの身とアラに酒を少々ふり、強火で15分ほど蒸す
  3. 蒸し終わったら少し冷まして骨を取りながらほぐす。蒸した出汁は取っておく
  4. 肝を鍋で煎り、味噌を入れ酒と蒸した出汁で伸ばす
  5. 身を入れて味を整え、長ネギを入れてよく和えたら完成


参考:あんこうのともあえ | 料理道場レシピ集 | 八戸のうまいもんがみんな揃う!The市場!八食センター (849net.com)

まとめ

青森県の郷土料理は、地域ごとに異なります。
それぞれの地域ごとに違った食文化を楽しむことができます。
青森県に旅行した際は、是非今回ご紹介した郷土料理や産物を味わってみてはいかがでしょうか。

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