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三重県を代表する農産物と郷土料理を紹介

シェアダイン編集部
作成日:2022/10/10
更新日:2022/12/20

目次

「うまし国」と呼ばれる三重県は、日本人の故郷とも呼ばれる「伊勢神宮」や「熊野古道伊勢路」などの名所が多く存在します。
そうした自然と文化、海山の幸に恵まれていることから日本各地から観光客が絶えません。

本記事では、三重県の農産物と郷土料理を三重県の食文化の特徴と合わせて、紹介いたします。

三重県の生産高が高い農産物を紹介

三重県を代表する野菜・米

三重県で多く栽培されている野菜には、トマトやなばながあります。
とくに、なばなは国内生産量1位ということで三重県を代表とする野菜といえるでしょう。

また、「かおり野」という三重ブランドが有名ないちごや、気候が温暖なことから育ちやすいミカンなど、果物の生産も盛んです。
北勢、南勢地域では茶、紀南地域では柑橘類が多く作られています。

前述した通り、水田が耕地の多くを占めるため、米が多く収穫されます。
よく作られている品種は「コシヒカリ」に、三重のブランド米である「みえのゆめ」や「結びの神」です。

米のほかにも麦や大豆も多く生産されています。

三重県の畜産業について解説

三重県では、県が創設した三重ブランド認定品である松阪牛や伊賀牛、みえ黒毛和牛、伊勢うまし豚、熊野地鶏などの様々な種類の畜産物が育てられています。

とくに肉の芸術品と称される松阪牛は世界に誇る銘柄牛です。

三重は豊かな自然と温暖な気候から、多くの種類の銘柄畜産物が育っています。

三重県の水産業は?

伊勢、志摩、熊野灘など豊かな漁場が広がる地区が多く、水産が栄える上でも恵まれた三重県では、沢山の種類の海産物を漁獲することができます。

びんながまぐろなどのまぐろ類、かつお、いわし、むろあじ、さば、いかなご、伊勢海老、さざえ、あさりなど獲れる種類は多いです。伊勢海老は全国的に有名で、三重県を代表とする水産物といえるでしょう。

また、伝統的な海女漁業も有名です。

三重県の郷土料理を紹介

自然、海山に恵まれ、新鮮な食品を使える三重県で、よく食べられる郷土料理をいくつか紹介いたします。

名産のあらめを使った「あらめ巻き」

あらめ巻きとは、魚をあらめと呼ばれる昆布の仲間で巻き、醤油、砂糖、酒などで甘辛く煮たものです。
鰯や秋刀魚、太刀魚などの旬の魚がおもに使われます。

あらめの国内生産量の大半を三重県が占めている点が、三重県であらめがよく食べられる要因でしょう。

鳥羽地域でとくに作られ、ご飯のおかずや酒の肴として好まれてきました。
また、正月にもよく食べられる郷土料理です。

もちもち食感が特徴「伊勢うどん」

伊勢うどんとは、太い麺を長時間かけて柔らかく茹でたものを溜まり醤油に鰹節やいりこ、昆布などのだしを加えた黒くて濃厚なつゆに絡めて食べるうどんです。一般的には、具は薬味の刻みねぎだけで食べます。

伊勢うどんのルーツは、江戸時代以前からこの地域で、農民が食べていた地味噌のたまりをつけたうどんを食べやすく改良したものだといわれています。小麦を粉に挽いて作ったうどんは、祭りの時に手間をかけて作るハレの食事とされていたようです。

柔らかくもちもちしているので、コシが大事といわれるうどんを好む地域の人が食べると衝撃を受けることもあるでしょう。

野菜たっぷり「盆汁」

盆汁とは7種類の旬の夏野菜を使用して作られる汁物で、野菜を適当な形に切って、湯で煮て味噌を溶き入れた料理です。
出汁を使わないのが特徴といえます。

禅宗の家庭では、お盆に殺生をしてはいけないため、肉や魚を食べることができません。
そのため、鰹節などの出汁を使わない野菜が沢山入った味噌汁を食べていました。

油揚げを入れるのが一般的で、油揚げにより、出汁の代わりに旨味を感じることができるようです。

名前の由来は諸説あり「ガラガラおろし」

ガラガラおろしとは、竹でできた専用の鬼おろし器を使って作った料理です。

まずは煮干しの頭と内臓を取り除き、細かく割ったものに、酢をつけておきます。あげやちくわ、ねぎなどの具を細かく切って、おろした大根をしぼり、すり鉢にごまを加えてすり混ぜた後、赤味噌、白味噌、砂糖などの調味料を加えて、煮干しと大根おろしを入れ、みじん切りしたゆずを振りかけて作られます。

ガラガラおろしのガラガラは「荒い」という言葉をガラガラと表現しているという説や、鬼おろし器で大根をおろす時の音からきているなど諸説あります。

大治町発祥の和菓子「ないしょ餅」

ないしょ餅とは、よもぎを入れたもち米とうるちまいを使って作られた三重県大治町を代表とする人気の和菓子です。
鍋の中でつき合わせて作るため、餅つきの音がしないことが、ないしょ餅という名前の由来とされています。

まずは、もち米とうるち米を一緒に洗って炊きます。よもぎは細かく刻んで、あんは均等に丸めておき、米が炊き上がったらよもぎをのせて蒸らし、蒸らしたもち米に塩を混ぜて鍋の中でつきます。餅のように粘り気が出てきたら、あんに包んで、きな粉をまぶしてできあがりです。

鍋の中ですりこぎのようなものでつくので、「なべ餅」ともいわれています。

まとめ

「うまし国」と呼ばれる三重県は「伊勢神宮」や「熊野古道伊勢路」などの名所が多く存在し、日本各地から観光客が絶えない県です。また、自然も多く、海の幸にも恵まれています。

三重県では、トマトやなばななどの野菜や、いちご、みかんなどのフルーツも収穫でき、米、麦、大豆も沢山獲れます。
また畜産面では、松坂牛や伊賀牛など多々な種類のブランド肉の生産も盛んです。
水産でもまぐろ、カツオ、鰯など沢山の種類の魚介類の漁獲がされていて、全国にも沢山出荷しています。

三重県の郷土料理には、あらめ巻き、伊勢うどん、盆汁など優しい味の料理も多いです。「うまし国」と呼ばれるだけに、自然や海山に恵まれた土地から生まれた郷土料理、素材をいかした味を楽しめるでしょう。

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