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大阪府の郷土料理について 特産品やレシピも合わせて紹介

シェアダイン編集部
作成日:2022/10/13
更新日:2022/12/20
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目次

「食いだおれ」や「天下の台所」といわれる大阪には、たくさんの美味しい食べ物があります。
大阪は、観光庁の発表した訪日外国人の観光・レジャー目的の訪問率(2019年)で1位となっており、国内外から人気の高い観光地です。

大阪の料理の代表格はお好み焼きやたこ焼きなど、知らない人はいないほど有名ですが、その他の郷土料理や特産品のイメージが思い浮かぶ人は少ないのではないでしょうか。

本記事では、大阪府の生産高が高い農作物や大阪府のさまざまな郷土料理についてご紹介します。

大阪府の生産高が高い農作物を紹介

大阪府で盛んに生産されている野菜を紹介

大阪府で盛んに生産されている農産物には、春菊、ふき、水なす、たでなどがあります。
以下にご紹介いたします。

・春菊
全国の生産量の約11%の生産量を占めています。11月頃から出回る冬野菜の一つで、鍋で使用されることも多いです。

・ふき
旬は3〜5月の春野菜。府内では主に泉州地域で生産されています。春の香りと苦味を楽しむ野菜で、数少ない日本原産の野菜です。

・水なす
旬は夏、水分が多く柔らかいのが特徴です。又、あくが少なく生でも食べられますので、漬物などに使用されます。
泉州の水なすは有名で知っている人も多いでしょう。

・たで
名前を聞いただけでは、姿を想像できる人は少ないのではないでしょうか。
刺身のツマに使われることが多く、貝割れの先のような姿をしており、ピリッとした辛みがあるのが特徴です。
たでは日本全国で福岡と大阪の2県でしか生産されていません。全国生産量のほとんどを福岡が占めますが、約3%は大阪での生産です。

大阪府の米生産について解説

平坦部では「ひのひかり」の生産が盛んで、10月中旬頃より収穫されます。艶があり、もちもち感や粘りがあり香りに優れた品種です。

山間部では「このひかり」の生産が盛んで、9月中旬頃より収穫されます。炊き上がりの白さや輝きが「絹」のように美しいことが名前の由来です。パラッとしたソフトな粘り気が特徴で、寿司などにも使用されます。

大阪府を代表する畜産物を紹介

「なにわ黒牛」は、大阪で一つの農場しか飼育していない、市場には出回らない希少価値の高いブランド牛です。
雄牛100%、通常出荷まで25ヶ月のところを30ヶ月以上肥育しているのが特徴です。
通販でも販売されていますが、その値段は高級肉の値段といえるでしょう。

大阪府の水産業について解説

大阪府で捕れる水産品としては、くろだいやしらすが有名です。
以下にご紹介いたします。

・くろだい
関西ではチヌとも呼ばれています。旬は12月〜3月です。
刺身や塩焼きとして調理されることが多いですが、白身で淡白な味わいですので、どんな調理法にも合うでしょう。

・しらす
大阪湾で漁業されるしらすは、4〜5月が旬です。
本来の旨味が味わえる生しらすや、獲れたてのしらすを釜で茹であげた釜揚げしらすとして食べられることが多いです。

大阪府の郷土料理を紹介

土手焼き

牛すじ肉を味噌やみりんで長時間煮込む、甘辛い味付けの料理です。
鍋の内側に土手状に味噌を盛り、中央で牛すじと野菜を焼き、溶けてきた味噌を煮込むことから「土手焼き」と名前が付いたといわれています。

作り方は、牛すじを下茹でしアクを抜き、串に刺した牛すじと味噌やみりん、出汁で煮込みます。食べる際に山椒や練り辛子を添えても美味しくいただけます。

紅生姜天

紅生姜の薄切りを天ぷらにしたものです。
梅をつける酢を捨てるのがもったいないと、再利用するために生姜をつけたことが紅生姜の始まり。それが天ぷらになったのはどういった経緯かは不明ですが、天ぷら自体は室町時代にポルトガルから室町時代に日本に伝わったとされています。

作り方は、紅生姜の水気を切り、小麦粉と冷水を混ぜたボウルに紅生姜を入れかき混ぜます。170度くらいに温めた油で揚げて完成です。玉ねぎを一緒に入れても美味しくなります。

お好み焼き

小麦粉の生地に、豚肉やイカ、キャベツなどを入れ鉄板で焼いたものです。
安土桃山時代に千利休がお茶菓子として好んだ「麩の焼」がルーツ。麩の焼は、水で溶いた小麦粉を焼き、味噌などを塗り食されていました。

お好み焼きの作り方は、だしで溶いた小麦粉に細かく切ったキャベツを入れて生地を作ります。鉄板で豚肉やえび、いかをのせて、その上に生地を丸く乗せて焼きます。仕上げに甘めのソースと鰹節、青のりやマヨネーズをかけていただきます。

チーズや明太子など、好みに合わせて様々な具材と楽しめるのも特徴です。

バッテラ

しめ鯖で作られた寿司のことをさします。
明治24年に誕生し、当時は大阪湾で大量に獲れた「コノシロ」を日持ちさせるために、酢で〆て寿司にしたのがきっかけのようです。
「バッテラ」という名は、「コノシロ」の形が小舟に似ており、貿易が盛んに行われていたポルトガルの言葉で小舟を意味する「バッテーラ」から変化していったと言われています。

簡単に作る方法は、しめ鯖を購入し、白板昆布を甘酢で煮ます。炊いたご飯に酢飯の酢を混ぜ込み、木箱にしめ鯖、白板昆布、酢飯の順番に詰め、ひっくり返して完成です。木箱がない場合には、お弁当箱などで代用すると良いでしょう。

かやくご飯

野菜や鶏肉などを混ぜた炊き込みご飯を大阪では「かやくご飯」といいます。
室町時代に、僧侶や上流階級の間で流行った、ご飯に野菜やすまし汁をかけて食べる「法飯」が、時代と共に形を変えて広がりました。

漢方で主成分に効能を加えて効能を上げることを「加薬」といい、かやくご飯についても、米に野菜や肉を混ぜて栄養価を上げて食されるため、この名前がついたとの説があります。

作り方は簡単で、洗ったお米に肉や野菜、調味料を入れて炊飯器で炊くだけです。

まとめ

今回は、大阪の郷土料理について紹介いたしました。
大阪の生産高の高い農畜産物には、春菊やなす、大阪梅ビーフやなにわ黒牛、しらすなどがあります。
郷土料理は、メジャーなたこ焼きやお好み焼き以外にも、土手焼きやかやくご飯などの料理があるため、大阪にお出かけの際には様々な郷土料理を楽しむのも良いかと思います。

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