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管理栄養士は仕事ない?考えられる転職先と次のキャリアについて

シェアダイン編集部
作成日:2022/07/10
更新日:2022/10/25

目次

管理栄養士といえば、国家資格であり、手に職をつける仕事で就職に困らないというイメージがありますが、実際には希望する仕事が見つからず悩んでいる人もいます。 

この記事では、なぜ管理栄養士は仕事がないといわれるのかを解説し、管理栄養士の仕事探しのポイントを紹介いたします。 

管理栄養士の求人

管理栄養士が勤務している主な場所は、医療機関、保育園・幼稚園、学校、社会福祉施設、自治体、給食委託会社、食品メーカーなどの企業があります。 

病院やクリニック

病院やクリニックなどの医療機関では、疾患のある患者に対し、治療や病状の回復を目的とした栄養管理を行います。具体的な仕事内容は、入院患者の病状に適した食事の献立作成から調理・提供、他の医療スタッフと連携して患者の栄養状態改善へのアプローチ、患者への栄養指導など、給食業務と臨床業務があり、1名の管理栄養士が両方を担当する場合や、複数人で業務を分担する場合、給食業務は委託会社が担う場合など、施設の規模や方針により異なります。医療の現場で役に立ちたい、食事・栄養の力で患者を救いたいと考える人に向いている職場です。 

保育園・幼稚園・学校

保育園・幼稚園・学校では、子どもの成長に必要なエネルギーや栄養素が摂取できる献立の作成から調理・提供、食育活動などを行います。調理師や保育士、他の先生との関わりが多く、連携して業務を行います。1つの施設に対して管理栄養士1名であることが多く、1名で業務全体をこなすことになります。子どもと触れ合う機会もたくさんあるため、子どもが好きな人や子どもへの食育に興味のある人に適した職場です。 

社会福祉施設

社会福祉施設では、利用者に合わせた形態の食事を作成・提供します。利用者の中には体の自由がきかないため、食事だけが楽しみ、という人もいます。栄養バランスだけでなく、見た目にこだわる、行事や季節感を意識するなどの工夫が重要になります。自分が作った食事で喜んでもらいたい、楽しんでもらえるようなアイディアを考えることにやりがいを感じる、といった人に向いています。 

自治体に属する管理栄養士

自治体に属する管理栄養士は、都道府県庁や市区町村役場、保健所や保健センターに勤務しています。地域の住民に対して栄養指導や講習会の開催などを行っています。子どもから高齢者まで、住民の健康を支える身近な存在です。一人一人と向き合って仕事がしたい、健康の大切さを広めたいと考える人に向いています。 

給食委託会社

給食委託会社では、委託先の給食施設に配属され、献立作成・調理・提供などを行います。食材発注や衛生管理なども含め、調理に直接携わる業務が中心となる場合が多いです。どのような委託先に配属されるかによって業務内容に違いはありますが、大量調理の経験を積みたい人や管理栄養士としてバランスよく経験を積みたい人に適した職場です。 

食品メーカーなどの企業

食品メーカーなどの企業では、食品や栄養の知識を活かし、商品開発や研究、メニュー考案やレシピ作成などの仕事があります。物を作ることが好き、研究や開発がしたいという人に向いています。 

なぜ管理栄養士は仕事がないといわれるのか

募集案件が少ない

医療機関、保育園・幼稚園、学校、社会福祉施設などでは、欠員が出たときの補充のために求人を出すことがほとんどであるため、一般企業と比べると、なかなか募集がありません。また、長年勤めている管理栄養士は離職も少なく、欠員が出にくいです。 

また、管理栄養士の求人数は栄養士に比べて少ないです。専門性の高い管理栄養士の資格を活かしたい、栄養士ではなく管理栄養士として就職したいと考える場合、条件にこだわると希望する仕事が見つかりにくくなります。

必要人数が少ない 

大きな病院や自治体、企業などを除き、1つの施設に対して管理栄養士は1名で仕事をしていることが多いです。他の職種と比べても人員を多く必要としないため、欠員が出たとき以外にはあまり募集がありません。募集されたとしても採用人数は1名ということはよくあります。 

希望する職場や仕事内容は高倍率 

学校や保健所などの公務員、大きな病院などは仕事のやりがいや安定性から、管理栄養士に人気のある職場ですが、募集されることが少ないので、高倍率になります。 

また、管理栄養士の仕事内容は職場によって異なります。さまざまな業務の中でも、対象者一人一人に寄り添って仕事がしたいと考える管理栄養士は多いです。施設などの利用者との関わりが多い職場や栄養指導を中心に仕事ができる職場は人気が高くなり、高倍率になりやすいです。


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管理栄養士の仕事探しのポイント

業種にこだわり過ぎず、視野を広げる

昨今の国民の健康意識の高まりや予防医学の普及から、食事や栄養の重要性が広く認識されるようになり、食事・栄養の専門家である管理栄養士は既存の職場だけでなく、幅広い分野から需要が高まっています。 

スポーツの分野では、プロアスリートやスポーツチームのパフォーマンス向上のための栄養管理を始め、一般のスポーツジムやクラブに通うスポーツ愛好家に対する栄養指導も求められるようになってきました。スポーツと栄養の両方の知識を必要とする専門性の高い仕事です。 

美容の分野では、体の内側から綺麗になるための栄養面からのサポートを求められることがあります。エステサロンなどでカウンセリングを行う、講習会やイベントで講師をする、栄養の知識を活かして美容品の開発を行うなどの仕事があります。 

薬局やドラッグストアでも管理栄養士を募集している企業もあるでしょう。店の利用者が気軽に栄養や食事、健康の相談ができる場を設け、地域住民の健康増進や疾病予防を支える役割を担っています。 

食や健康に関わる場所はたくさん存在し、私たちの生活に直結しています。管理栄養士が活躍できる場はこれからもますます広がっていくでしょう。業種にこだわりすぎず、新しい分野に目を向けて仕事を探すことも大切です。 

会社の規模だけで決めない

高収入や安定を求め、大手企業や規模の大きな施設への就職を目指すことは悪いことではありませんが、会社の規模だけで就職を決めるのは注意が必要です。 

規模の大きな施設では、複数人の管理栄養士で業務を分担して仕事をしています。小さな施設では1人で業務の全体を任されることが多いです。職場によって業務内容や役割が異なるため、会社に入ってから、やりたかったことと違うといったギャップが生まれやすくなります。自分が管理栄養士としてどのような業務に携わりたいのかをよく考え、希望する仕事ができ、自分の力を発揮しやすい職場を選ぶことが重要です。 

将来像を明確にする

どのような管理栄養士になりたいのか、将来像を明確にしておくことも大切です。目標に向けて経験しておくべきことは何か、次のステップへと繋がる現場経験を積める職場はどのようなところかを考えることで、職場選びの基準が明確になります。 

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まとめ

管理栄養士が活躍する場はさまざまある中で、管理栄養士に仕事がないといわれる理由は、特有の人員配置の少なさや人気の業種の倍率の高さにあります。業種や会社の規模にこだわりすぎず、視野を広げ、やりたいことが実現できる職場か、将来の目標への一歩となれる仕事内容かに視点を置き、仕事を探すことが大切です。 

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