大切な方を招いてのお食事。来ていただいた方に心からくつろいでいただける場をご用意してお迎えしたいものですよね。
ここでは、おもてなし料理を振る舞うときに気をつけたいこと、配慮したいことを紹介します。
食事を提供する上で気をつけるべきこととは
大切な方にお食事を提供するとなると、豪華な食事をお出ししなければならないのではないか、沢山の料理を並べなくてはならないのではないかと気構えてしまう人も多いかと思います。
美味しい料理を心行くまで味わっていただきたいのはもちろんですが、そのためには、ホスト側が気をつけたいことがいくつかあります。
好みやアレルギーに配慮すること
まず大事なのは、お客様の好みに合わせたメニューにすることです。
どんなに豪華な料理をお出ししても、お客様の口に合わなければ台無しです。お客様の好みを事前に伺っておくのがベストです。
とはいえ、「なにがいいですか?」と聞いても相手に負担をかけてしまいますから、「お寿司はお好きですか?」「苦手な食べ物はありましたでしょうか?」のように、ソフトに質問するのが良いでしょう。
あわせて、食品に対するアレルギーがあるかも伺っておきます。
家族でいらっしゃるお客様には、お子様の年齢も聞いて、食べられそうなメニューを取り入れましょう。
調理の手間や時間に注意すること
お客様をお呼びしたときに、料理を張り切り過ぎてしまうと、ホストがお客様と話す時間がなくなってしまいます。これでは、せっかくお招きしたお客様も残念な思いをされます。
当日、ホストがキッチンに籠りきりにならないようするには、いくつかコツがあります。
- 前日までの準備をしっかりする
- 大皿料理も提供する
- オーブン料理を取り入れてみる
前日までの準備をしっかりする
大人数の食事を用意するのは思いのほか時間がかかります。当日で大丈夫と思わずに、前日までにできる準備はしっかりしておきましょう。
当日は盛り付けるだけで完成するものをメニューに組み込んでおくと手間か省けます。
大皿料理も提供する
一人ひとりにお皿を並べる、フレンチや懐石料理のような食事は高級感があります。しかし、お客様の食べる量もまちまちですし、それだけの料理を自宅で用意するのは簡単なことではありません。
よほどかしこまった席でなければ、テーブルでサーブするような大皿料理を取り入れてみるのも良いでしょう。
オーブン料理を取り入れてみる
ローストチキン、パエリアなど、オーブンを使った料理はホストの味方です。オーブンに入れてしまえばほったらかしで出来上がるうえに、見た目も豪華なメニューが手間をかけずに提供できます。
盛り付けや料理の見た目に気を配ること
食事は目で楽しむと言われるように、料理の見た目は味の感じ方にも影響するような大切な要素です。
料理そのものの盛り付けもそうですが、カトラリーやテーブルフラワーなどの小物を上手に使って空間を演出すると、ワンランク上のおもてなしができます。
季節を感じさせるもの、例えば春なら桜の枝花、秋なら栗の実をちょっとテーブルに置くだけで雰囲気が出ます。
料理も大皿でパーティ―感を演出したり、お皿の絵柄を活かして盛り付けてみたり、工夫をしてみましょう。
食事の進行を調整すること
料理を提供するときには、お客様の食事がどれくらい進んでいるのかを見て次の料理のタイミングを調整します。
せっかく作った料理だからと次々に出したくなりますが、テーブルに料理が溜まってしまうとお客様のプレッシャーになってしまいます。
また、まだ食事が終わっていないのにデザートやコーヒーを出しては、食事を急かされている気分になります。
お客様の様子を見て、「パンをもうひとついかがですか?」「そろそろコーヒーをお持ちしましょうか?」など、さりげなく声をかけながら、食事の進行を調整しまょう。
大切な方のおもてなしはくつろいでいただくことが大事
大切な方を招いての食事で一番大事なのは、相手の方にくつろいで過ごしていただくことです。
お客様の好みを考えてメニューを決め、提供するタイミングも、お客様に気を遣わせないように配慮しましょう。
さりげない配慮ができるホストは素敵です。大切なお客様に食事とお話を楽しんでいただいてください。