さわやか風味のリゾットで、南イタリアの太陽と海を感じて
カプリ、アマルフィ、シチリアなど、南イタリアで親しまれているお料理です。チーズを使ったクリーム仕立てのリゾットに、レモンのさわやかな香りと酸味が映える一品。白身魚やホタテなどとの相性も抜群です。
クリスマスにはちょっと珍しいメニューですが、一度食べたらやみつきになるかも。真冬の日本にいながら、南イタリアの太陽と海を想像するのも楽しいですね。
地理的、歴史的に恵まれたグルメ大国
三方を海に囲まれ、比較的温暖な地中海性気候に恵まれるイタリア。多彩な野菜や穀類が育ち、酪農、漁業も盛んで、豊富な食材に恵まれています。それらの素材の味を上手に活かし、季節にあわせて彩りも美しく仕上げるのがイタリア料理の特徴といえそう。
歴史的にも、ローマ帝国を起源に持ち、当時他の国の追随を許さなかったローマ帝国の素晴らしい食文化を受け継いでいます。現代では美食の代表格ともいえるフランス料理も、実はイタリア料理の影響を受けて洗練されてきたのです。
地域によって多彩な食材と料理が楽しめる
南北に細長いイタリアは、地域によって気候や特産物が違い、地域色豊かな食文化が育ってきました。大きく分けると北部と南部でスタイルが異なります。
北部イタリアの料理は、隣接しているフランスと似たおもむき。アルプス山麓の酪農による乳製品が多く、バターがふんだんに使われます。米がさかんに使われるのも北部の特徴です。
南部の料理は、オリーブオイルとトマトがたっぷり。日本でイメージされるイタリア料理は南イタリアのものが多いようで、スパゲティとピッツァも南イタリア・ナポリの代表的な料理です。地中海の気候の中で、レモンがたくさん栽培されています。
日本では意外な組み合わせが楽しい
お米もレモンも日本で気軽に手に入る食材ですが、その二つを組み合わせようという発想は、日本人にはなかなか思い浮かびませんよね。でもイタリアの多彩な風土や食文化の中では、生まれるべくして生まれたメニューなのかもしれません。
いつもの食材も、自由な発想で楽しむと違った味わいが楽しめるもの。冬だから、クリスマスだから、という発想にとらわれず、おいしい料理を自由に楽しんでみてください。