日本では年の瀬に忘年会や納会を開催して社員同士で互いの労をねぎらうことが、古くからの商習慣となっています。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きを取り戻しつつある中で、久しぶりに社内での宴会を計画されている方も多いのではないでしょうか。

この記事ではコロナ禍での忘年会に着目。忘年会と納会との違いをはじめ、アフターコロナを見据えた忘年会のやり方や楽しみ方、注意点などについて解説していきます。

忘年会と納会の違いとは?それぞれの目的や意味を知ろう

忘年会とは年の瀬に開催される宴会のこと。一般には事業活動を行う法人団体や組織などが、1年間の労苦を忘れる目的で主催する宴会を意味します。宗教的な意味や様式などの決まり事はありません。家族や友達同士で私的に行うことも可能です。

忘年会のスタイルは社員の慰労や得意先の接待など目的によってさまざまです。基本的には会食と飲酒を伴う場合が多く、他の宴会と同様に二次会、三次会とバーやカラオケスナックなどを移動しながら、無礼講で一年の締めくくりを楽しむのが一般的です。

忘年会と似た会合に「納会」があります。納会もまた企業などが事業活動を締めくくるために開催する行事です。忘年会との違いは開催時期が年末とは限らないこと。納会は年末だけでなく年度末や株主総会後など事業活動の節目に打ち上げとして開催されます。

また忘年会は飲食を主体とする宴会がメインの行事ですが、納会では事業報告会や例会などに続いて小宴の懇親会を催すスタイルが一般的です。納会を年の瀬に開催する場合は、事業報告会や例会の後で場所を変えて忘年会に移行するケースも少なくありません。

忘年会で気をつけるべきこととは

忘年会で第一に気をつけるべきことはお酒に酔ってもマナーを決して忘れないこと。忘年会では日頃の憂さを忘れるために無礼講で行う場合も少なくありません。たとえ社長直々に「無礼講で」と指示されても、軽はずみな言動は決して許されないのが社会の現実です。

酔いに任せて羽目をはずして上司や取引先の関係者を不快にさせたり、部下へのハラスメントになるような見苦しい行為に及んだりするのは禁物です。また社外の忘年会ではどんなに酔っていても個人情報や機密情報は決して口外しないように気をつけてください。

社外の宴席では「壁に耳あり障子に目あり」という格言を絶対に忘れないことが重要です。

忘年会で盛り上がるゲームや話題の紹介

忘年会はふだん接する機会の少ない同僚や取引先との親睦を深める良い機会です。しかしながら最近では若い方を中心に飲み会が苦手という人も増えています。せっかくの忘年会を盛り上げるには、全員で楽しめるレクリエーションゲームや楽しい話題が不可欠です。

ここではルールが簡単で多人数の宴会を効果的に盛り上げることができるゲームや、話題の選び方について紹介致します。

宴会ゲームの鉄板と言えばビンゴです。ルールが簡単で大人数の参加者にも対応できるため、全員参加で盛り上がりやすいのがメリットです。ビンゴで使うカードはWebサイトや100円ショップで入手可能。ビンゴマシンは携帯のアプリで代用できます。

ビンゴよりも簡単で道具を使わずにできるのが「じゃんけん」です。ルールは言うまでもなく、景品をかけてじゃんけんで勝ち負けを争います。途中でマンネリにならないように「2戦目は負けた方が勝ち」といった変則的なルールを加えるのもおすすめです。

忘年会では周囲を不快にさせたり退屈させたりしないように話題の吟味にも注意しましょう。特に上司や得意先などさまざまな立場の人が混在する宴席では、話し上手になる前に聞き上手になることが大切です。

周囲の会話に耳を傾けて場が盛り上がりそうな話題を探りましょう。趣味や出身地、おすすめのグルメスポットなど万人向けの話題を選び、雰囲気を和やかに盛り上げることが大切です。また宴席では自慢話よりも失敗談のほうが受け入れられやすい傾向があります。

「失敗」といっても事故で人を傷つけたり、発注ミスで会社の経営に大打撃を与えた、などの深刻な話は不適切です。たとえば「結婚式場の雅叙園と間違えて焼肉の叙々苑に礼服姿で行ってしまった」といった軽妙で笑いを得やすい失敗談がおすすめです。

忘年会で気をつけるべきマナーや注意点

忘年会を社外の会場で開催する場合は絶対に遅刻しないように心がけましょう。早めに会場に到着したら必ず下座の席につくこと。自分の席に迷ったときは幹事に指示を仰ぎましょう。基本的に入口に近い席が下座となります。

宴会中に気をつけるべきマナーとしては、常に周囲に対する心配りを忘れないこと。特にセクハラやパワハラに該当するような言動を慎しむことが重要です。お酒が飲めない人に飲酒をすすめたり、女性にお酌をさせたりするのもマナー違反ですので注意しましょう。

コロナ禍での忘年会の楽しみ方や工夫
コロナ禍での忘年会では感染リスクを減らすために感染対策がしっかりした会場を選びましょう。席の間隔をなるべく広くするといった工夫も大切です。体調が悪い人は参加を控えること。宴席での会話は控えめにして、大声で唾を飛ばすような話し方は避けましょう。

お店ではなく会社でできる忘年会のやり方

コロナ禍の外食産業で大きく需要を伸ばしたのがデリバリーやケータリングなどのサービスです。それらを利用して忘年会を社内で開催することもできます。

ケータリングを呼ぶ・メリットと特徴

ケータリングサービスとは、プロのシェフやスタッフが食材や調理器具を携えて客の指定場所に出張し、その場で料理を作って提供するサービスです。デリバリーやテイクアウトと違い出来たての料理を楽しめるのがケータリングサービスの特徴です。

ケータリングのメリットはパーティーに必要な料理を自前で提供する手間が省けること。調理場のないオフィスでもプロのシェフが携帯コンロなどを持参して本格的な料理を提供してくれます。予算の範囲内でサービス内容を設定できることもメリットです。

オードブルの注文・メリットと特徴

「オードブル」とは、フランス料理などのフルコースメニューで最初の料理としてスープの前に出される軽食のこと。食欲をそそるために塩分や酸味を利かせた「つまみ」のような料理が基本です。

日本ではパーティ用に軽食やつまみなどを大皿に盛って提供するスタイルが人気です。新型コロナウイルスの感染拡大によりレストランや居酒屋、ケータリング業者など多くの外食産業がオードブルのデリバリー事業に参入しました。

忘年会でオードブルを外注するメリットは、オーダーが簡単で料理を作る手間がかからないこと。プロのシェフが作った料理をケータリングよりも手軽に楽しめること。種類が豊富でパーティの目的や人数に合わせてメニューを選べることなどがあげられます。

まとめ

忘年会とは年の瀬に開催する宴会のこと。納会は年の瀬に限らず、事業活動を締めくくる際に開催されます。

忘年会では無礼講が基本ですが、周囲を不快にさせないようにマナーを守り、簡単に楽しめるゲームを開催したり、明るく愉快な会話によって雰囲気を盛り上げるように心がけましょう。

コロナ禍では感染対策を徹底し、安全に忘年会を楽しむ工夫が大切です。ケータリングやオードブルのデリバリーサービスを利用して忘年会を社内で開催することも可能です。