こんにちは。食育メディア編集部Yです。
突然ですが「食育」という言葉を聞いたことがありますか?
2016年に内閣府が行った「食育に関する意識調査」によると「食育に関心がある」と答えた人は79.6%。2015年調査では関心を持ったきっかけも聞いており、きっかけ第1位は「親になったこと」でした。
子供ができて食に対する考えが変化
各言う私も、元々食べることやお料理自体も好きでしたが「食育」という言葉に関心を持ったのは子供を授かってからでした。それまで夫婦二人の時は時間も食べ方も良く言えば自由型、その実態は…めちゃくちゃでした。ところが子供ができたらそういうわけにはいきません。できるだけ規則正しく、バランスの良い食事を心がけ、できれば季節感あふれる食卓にして、かなうなら子供自身にも料理に関心を持って欲しい…そんな気持ちが膨れ上がります。
職場復帰と二人目のアレルギー発覚でふと立ち止まる
ところが産育休が明け職場復帰すると、毎日のやりくりで精いっぱい。とてもこだわった食事の用意なんてできる状況ではなくなりました。そんな時、二人目の子の食べ物アレルギーが発覚して、ふと立ち止まりました(というより壁にぶち当たり前に進めなくなりました)。
普段の生活からアレルギー源の入ってない食材を探す必要があります。すると、驚くほど選択肢のある食材の世界と、驚くほど選択肢のない食材の世界が見えてきました。食に関する情報はたくさんあり、流行り廃りもある。その中から自分に合ったものを納得して選択していきたい。そんな想いがわきあがりました。
「食育」とは食を選択する力
そもそも「食育」って何でしょう?
頭に浮かぶのは、農業体験とか地産地消とか調理実習とか…?なんとなく「食」に関することを知ること、教えることかな、という気はしますが、よくわかりませんね…
実は平成17年に食育基本法というものができました。それによると食育は、
- ?生きる上での基本であって、知育、徳育、体育の基礎となるべきものと位置付けられる
- ?様々な経験を通じて、「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの
とのこと。
日本の食習慣の欧米化が進み、それに伴う肥満や過度な痩身志向などの問題、食の安全の問題などが発生してきたことを危惧して作られた法律です。
食育メディアでは食育基本法における「選択する力」こそが肝だと考えます。
忙しい中でも納得して選択するための足がかりに
世の中には色々な食の問題、考え方、方法論が溢れています。今日の夕飯の献立を考えるだけでも、食材をどこから買うか(近所のスーパーかネット通販か宅配か)、何を買うか(国産か輸入物か、有機野菜、冷凍食材、お惣菜)、どう調理するか(焼く、蒸す、炒める)、味付けは? 選択肢は無限に広がっていきます。その無限にある選択肢から私たちは自分のスタイルに合ったものを選ぶ必要が…いいえ、選ぶことができるのです!
食事は毎日3回、人によってはそれ以上の回数発生します。毎日のことなのでもちろん面倒になることもしばしば…いえしょっちゅう。日によっては一日中ご飯を作っている、なんてこともありますよね。忘れてほしくないのは、食はなんといっても楽しい!ということ。毎日の食事を面白く、おかしく、賢く、そして何より美味しく取り組めれば、これほど幸せなことはありません。
私たちは「食」に関する様々なテーマを面白く、楽しく、美味しく取り上げることで、少しでも「食の選択」のきっかけになればと願います。
これまでFacebook上でお届けしていましたが、新たにメディアサイトを立ち上げました。どうぞご期待ください。