いよいよホリデーシーズン到来! クリスマス会や忘年会に誰と集まろう、どこのお店を予約しようとパーティのプランを練るのも楽しい時期ですね。

でも今年はちょっと心配が。消費増税で、レストランも居酒屋も外食は昨年より割高になってしまったのです。そこで今、新たな形態として「出張シェフ」によるホームパーティに注目が集まっています。

これまでは、出張シェフと聞くと「1人2万円とか3万円とか、ものすごく高くつくのでは」と躊躇してしまうことが多かったのではないかと思います。でも最近、レストランで個室を予約するよりも安い価格で、自宅に出張シェフを呼ぶことができるサービスがいくつも登場しています。

「デパ地下でお惣菜を買ってくるより安い」

仲良しのママ友と子どもたちと、ちょっと早めのクリスマスパーティに出張シェフを利用した40代の女性は「デパ地下でお惣菜を買ってくるよりリーズナブルでした」。その日のメニューを見てみましょう。

【Party Menu】

・ローストビーフ
・手羽元とカブ、レモングラスのボーリット
・トウモロコシとバジリコ、豚肉のイタリアンちぢみ
・パパイヤと海老、インゲン、コリアンダーのサラダ
・新鮮カツオとズッキーニの竜田揚げ
・柿とクリームチーズのブルスケッタ
・トマトのマリネ、胡瓜とセロリのヴィネグレット
・アンチョビブロッコリー

このパーティにかかった費用は、出張シェフ代1万円と食材費1万円の合計2万円でした。参加した人数は、大人6人と子ども4人。1世帯約3,500円とリーズナブルな価格で、レストランのような食事を楽しめたそうです。

味付けも食材もリクエストに応じてくれる

出張シェフの魅力は、それだけではありません。最大のポイントは、個別のリクエストに対応してくれること。先のパーティを企画した女性は、次のように話しています。

「小さな子どもがいるので、一緒に食べれるものが数品あると嬉しいこと。それから、子どものためだけではないのですが、自分自身の生活習慣病予防のためにも、塩や砂糖をなるべく使わないようにシェフにお願いしました」

さらに野菜をたくさん取れるようなメニューにとの希望から、サラダ以外の料理にもたくさんの野菜が使われていました。「このようなことを頼めるのが、出張ならではだと思いました」と大満足の様子です。

また、事前にチャットなどで詳しい打ち合わせができることから、好みの味付けや食材だけでなく、より細かなニーズに応じてくれるのも人気の秘密です。

「パーティに参加したお子さんのひとりが、乳製品のアレルギーで。デザートも一緒に楽しみたかったので、事前にシェフに相談して、ゼリーを準備していただくことにしました」と、出張シェフを利用した40代の女性。

レストランの場合、乳製品が入っているデザートがほとんどで、一緒に同じものを食べられない場合が多いそう。「お友だちと一緒に、同じデザートを食べられて、本人もとても嬉しかったようです」

「筋トレ」や「美肌」などのテーマにも!?多様なニーズに専門家が対応

こうした個別のニーズに対応できるシェフの出張サービスを手がけるのが「シェアダイン」。レストラン勤務経験のある調理師からアレルギーの専門家、保育園勤務や病院での指導経験のある管理栄養士まで、多様なニーズに答えることができるシェフが登録しています。

「子どもの七五三のお祝いを兼ねて、祖父母、義祖父母が集まるので、和食中心で大人も子どもも楽しめる料理を作ってほしい」
「ランニング仲間と忘年会。せっかくなので、『素敵な筋肉を作る』をテーマにアスリート向けの料理を囲んで、楽しみたい」
「クリスマスは会社の同期で女子会。美肌とダイエットがテーマのメニューで盛り上がりたい」

外食気分をお家で楽しみたいときはレストラン勤務経験のあるシェフに、その方面で経験のある管理栄養士さんにパーティプランを頼む、といったことも可能。気の置けない仲間と何かテーマを決めたパーティを企画するのも楽しいですね。

「義母の快気祝いをしたいのだけど、退院直後でも同じメニューで食事を楽しみたい」
「生活習慣病で食事指導を受けている。周囲も病気が気になるシニア世代。ヘルシーなパーティメニューをお願いしたい」

最近では、アレルギーだけでなく、生活習慣病などで食事に制限のある方が増えていらっしゃいます。食事に制限があっても味付けや食材、調理の工夫で、食事を楽しめるのは、出張シェフだからこそではないでしょうか。

個別のニーズに合わせてくれて、なおかつ費用はリーズナブル。増税を機に、出張シェフによるパーティが増えていくかもしれませんね。

シェアダイン
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