ニューヨークの高級ホテルで生まれたリッチなサラダ
リンゴやナッツ、セロリを使い、マヨネーズをベースに味付けするサラダ。ニューヨークの高級ホテル、ウォルドーフ・アストリア・ホテルで生まれたと言われています。
ウォルドーフ・アストリアは、歴代のアメリカ大統領や各国元首の御用達として知られ、日本の昭和天皇や歴代首相も宿泊した世界屈指のホテル。そこで生まれたサラダだと思うと、ちょっと洗練された気分を味わえそうですね。
今回はクリスマスのリースをイメージして、丸く並べたベビーリーフに、リンゴやナッツ、ドライフルーツを盛りつけます。
アメリカ料理はハンバーガーだけじゃない!
アメリカ料理というと、まず浮かぶのはハンバーガーやホットドックなどのファーストフードではないでしょうか?
たしかに、科学的・合理的なものが好まれ、ファーストフードや加工食品がさかんに食べられてきたのはアメリカの特徴のひとつ。でもそれだけではありません。
実はアメリカでは、広大な国土で様々な食材がとれることや、世界各国からの移民がそれぞれの料理を持ち込み融合させたことから、独自の食文化が生まれていたのです。
移民たちの料理が、やがて独自の食文化に
今ではアメリカンファーストフードの代表格ともいえるピザやタコスも、元々はイタリアやメキシコの移民が持ち込んだもの。ニューヨークのおしゃれなベーグルも元はユダヤ人の食べ物ですし、日本の寿司にアボカドを入れたカリフォルニアロールといった物もありますよね。
さまざまな人種や民族からもたらされた料理がアレンジされ定着したのがアメリカ料理といえそう。近年でも新しい料理は次々に生まれていて、例えばニューヨークの一流レストランで豆腐やわさびを使った品が提供されるなど、多様性に満ちた食が楽しまれています。
クリスマス料理だって、いろいろあっていい
日本のクリスマスの定番といえばフライドチキンやいちごのショートケーキですが、それも元々は海外の文化が日本風にアレンジされて独自に進化したもの。定番にこだわらず、「わが家のクリスマスメニュー」があってもよさそうです。
ウォルドーフサラダも、好きな材料を加えたり、ちょっと苦手なものは他の材料に変えたりして、「わが家流」にアレンジして楽しんでみてください。そんな「わが家流」こそ、子ども達が大きくなった時に心に残るメニューになるのかもしれませんよ。