現在の日本では、生活習慣病がとても問題視されています。「まだ若いから平気…」と思っている方も多いかと思いますが、40代男性の約30%、つまり3人に1人は高血圧なのです。そして50代になると約63%に急増します。
一度高血圧と診断されていますと治すのは大変…。薬を飲み続けなくてはいけなくなってしまいます。
高血圧は無症状の場合も多く、知らないうちに進行していることもあります。高血圧になる前に血圧が上がらない生活習慣を身につけたいもの。生活習慣を急に変えるのはなかなか難しいことです。
管理栄養士が高血圧の主な原因と対策を解説します!
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高血圧とは?血圧が高いとどうなるの?
血圧とは、血管の中を流れる血液が血管壁に与える圧力のことをいいます。高血圧になると血管に負担がかかるため、血管の内壁が傷つく、柔軟性がなくなる、固くなるなどして、動脈硬化を起こしやすくなります。
高血圧の状態を長期間放置していると…脳卒中や心疾患、慢性腎臓病などの重大な病気につながることも。日頃から血圧を正常に保つ工夫が必要です。
40代パパの正常な血圧はいくつ?
血圧は収縮時血圧と拡張期血圧の2種類あり、120/80mmHg(収縮期血圧/拡張期血圧)などと表されます。年齢ごとの基準値は特になく、140/90mmHg以上は高血圧といわれています。
40代の血圧が高くなる原因は?
1.食生活の乱れ・食塩の摂りすぎ
塩分に含まれるナトリウムを摂りすぎると、体がナトリウムを薄めようとして水分を取り込みます。すると、体液の量が増え、心臓の負担が増し、血圧が上がります。このため、高血圧の食事で中心になるのは減塩なのです。
2.肥満
心臓から送られる血液の量は体重に比例して増加するため、肥満は心臓にも負担がかかります。減量すると血圧が下がるという報告があります。
3.ストレス
ストレスが続くと、神経の緊張状態が続き血管は収縮し、血圧は高い状態を持続するようになります。50代になって高血圧の人が急増するのは、社会的責任からストレスが急増するから、とも言われています。
4.喫煙
タバコに含まれるニコチンには、血圧を上げるホルモンを分泌し血圧を上昇させます。さらに、神経も興奮させるため、たばこを吸うと血圧は上がります。
40代パパの高血圧を予防するには
原因がはっきりしているので、予防するにはそれらの原因を取り除けばいいということになります。つまり
- 正しい食生活と減塩
- 適度な運動。運動はストレス発散にも効果的です。
- 適度な喫煙。もちろん禁煙できればベストですが、逆にストレスにならないペースで減らしていけるといいですね。
正しい食生活と減塩方法については、次の記事「40代パパの高血圧予防。知っておきたい血圧を下げる食事ポイント」もお読みください。
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本田愛希