小学校入学時に買ってもらった、小さな本物の包丁

 料理に目覚めたきっかけは、小学校入学時に買ってもらった小さい包丁(本物!)。母が最初の先生でした。野菜を切ったり、毎日お米を研いでいたのを思い出します。この世界に入ったのは必然でした。  

 栄養専門学校で栄養調理コースを専攻し、栄養学と調理学の両面から勉強して、プロの技術と知識を身につけました。学校に通いながら銀座で和食の修行も重ねて、卒業後にフードサービス会社に就職。学校給食の道に進みました。

 その後、調理師免許、専門調理師免許を取得しました。 学校給食を中心に、幼稚園から福祉施設まで多種多様なジャンルの食事を作り、食育活動にも関わってきました。

 「食」に関わることにはすべてに興味があって、本業のかたわら、洋食店で修行したり、料理本やテレビドラマの撮影アシスタントなどにも参加。 出張料理人としての仕事も含めて、さまざまな形態でで働いています。料理の世界、現在も勉強中ですね。 

台湾での撮影に参加したときの様子

食の悩みを直接解決したり、料理のヒントを伝えられる

 「動き出す 無人経済」 ──。見出しにそう書かれた『日経ビジネス』(2018年4月16日号)を読んでいた時、世界で進むAI化の記事より、共働きママをサポートするシェアダインの記事に興味がわきました。これがシェアダインと私の出会いでした。すぐにネットで調べてメールさせていただきました。

 すでに出張料理の仕事をしていたので、シェアダインの仕事に対する不安はありませんでした。料理と食育を、お客様に直接提供できることへのワクワク感のほうが強かったと思います。  

 普通の出張料理ですと、作って喜んでいただいて終わりということが多いのですが、シェアダインの場合は、お客様の食の悩みを直接解決したり、料理のヒントを伝えられたり、それまでの料理人の仕事とは違うサービスが自分の手でできる点が大きなやりがいになりました

 学校給食の現場に立ち、食育活動にも力を入れてきた私にとって、何より好き嫌いを克服できたお子様の笑顔は最高の喜びです。 

子連れママ会では親子で楽しめるメニューを

食は「済ます」のではなく、「楽しむ」ものであってほしい

 「一世代先の食卓」を一緒に創っていきたいというシェアダインの想いに、私は賛同しています。核家族化が進んで、共働きが増加する日本には絶対に必要なインフラだと感じましたし、シェアダインで仕事をすればするほど、その気持ちは強くなっています。

 「食」は毎日のことだからこそ、ただ「済ます」のではなく、「楽しむ」ものであってほしい。私は料理家として、食を楽しむ方法をたくさんの人に伝えていきたいと思っています。 

 料理家という仕事に求められるレベルや要求はさまざまだと思います。でも、フリーの料理家になったり、独立していくことを考えたり、シェアダインで働くことにも興味を持っていただけたら、自分の強みや本当に好きな物にはとことんこだわって、長所にしてほしいと思います。あなただけのスペシャリテがあると、シェアダインで仕事をするうえでも最高の強みになるはずです。

 私のモットーは「食で笑顔に」。たくさんの人に知識と技術、そして食べる大切さを伝えて行けたらいいなと思います。

シェフの勉強会で講師を務めることも

Yoshiさんに作ってもらいたい逸品

季節野菜のお漬物

大人も子どももぽりぽり食べる野菜料理。素材の味に少しだけ味付けをしてさっぱりと。たとえば、くるみと紫キャベツマリネ、蛇腹きゅうり、みょうがとパプリカのピクルス、そして韓国風浅漬など。季節を感じられるように必ず作ります。

くるみと紫キャベツマリネ

蛇腹きゅうり

みょうがとパプリカのピクルス

韓国風浅漬

Yoshiさんの「記憶の料理」

タケノコの煮揚げです。小さい頃、春になると私の母はたくさんのタケノコの煮物を炊いてくれました。これも十分美味しいのですが、余ったタケノコの煮物を天ぷらにした物がとてつもなく美味しかったのを今でも忘れられません。衣はサクサクで、タケノコはかつお出汁をたっぷり染み込んでジューシー。お袋の味です。

Yoshiさんのモットーは「食で笑顔に」