11月24日は何の日がご存知ですか?“いい日本食”「和食」の日です。
その和食の日に合わせ、農林水産省が子育て世代に家庭で和食文化の継承を実践してもらうことを目的としたサイトをオープンしました。簡単に作れる和食レシピの動画や、旬の食材、献立づくり、そして子育てに関する情報などが掲載されています。
同日、「和食育のすすめ」と題した子育て世代向けの特別ワークショップが有楽町にて行われました。農林水産省のイベント、、?どんな感じか気になりますよね。
取材してきましたのでお伝えします!
参加者は主に1歳前後~3歳くらいまでのお子さん連れのママたち。小さなプレイスペースもあり、3歳前後のお子さんがおままごとなどして遊んでいる姿もありました。
スピーカーはタレント・市井紗耶香さん、和食料理人・村田明彦さん、東京家政学院大学教授の酒井治子さんと豪華な面々です。
農林水産省による食育・食文化継承の活動
はじめに農林水産省和食室長の五十嵐麻衣子氏より食文化継承のための取り組みが紹介されました。
小学生を対象に、和食や郷土料理を調べ、発表する機会を設けたり、子育て世代には、和食の良さを感じてもらい、家庭で実践してもらう取り組みを種々行なっているそうです。
料理としての和食だけではなく、子供達に自然を敬い、食べることへの感謝の気持ちや食を通じて家族や地域の絆を大切にする心を持ってもらいたいとの思いが詰まった取り組みです。
子供達も和食に興味津々
和食料理人の村田明彦氏からは和食給食応援団の活動についての紹介がありました。和食の料理人の方々が中心となり、小学校給食の献立を作ったり、高学年の児童を対象として出汁のありがたさ、白いご飯に合うおかずの作り方などの授業を行なっています。
お家でどんなだしを使っている?との問いかけに、子供達はとっても興味津々で参加するといいます。
こうした取り組みによって、お家で食べるご飯にも自然と興味が湧き、家族の会話が増えたり、日本の文化を改めて知るきっかけになる、そんなサイクルが生まれたら素敵ですよね!
自分にもできそう!
スピーカー紹介の後、村田氏によるデモンストレーションが行われました。
この日の献立は
*けんちん汁
*小松菜と桜海老のお浸し
*大根の皮と人参のきんぴら
*生鮭の味噌漬け
の、一汁三菜。これをわずか1時間ほどで作っていきます。
お米をお洗うときのポイントは、出汁をとるときの注意点は、などのティップスや、里芋・ごぼうなどの剥き方、切り方のポイントを聞くことができました。
大根は皮を厚めにむいて、それをきんぴらに。筆者はいつも捨てていたので、無駄がないなと感じました。
実際に調理過程を見ることで、自然と自分でもやってみようと思えるから不思議です。
料理を美味しくさせるのは、思い
そして、村田氏から、味付けも重要だけれども、お子さんがこれ好きかな?旦那さんの健康を考えてこんなの作ろうかな、などと思いながら料理することが美味しさになる、とお話がありました。
料理が日々のやらなくちゃいけない「仕事」のようになっている筆者は、この言葉にはっとしました。
日々の食事を楽しむために
最後に東京家政学院大学教授の酒井氏より、和食は難しく考える必要はなく、汁と白いご飯、それにハンバーグなど好きなものを用意してあげることで十分、というお話がありました。
野菜たっぷりお味噌汁が並ぶことが多く、副菜が少なめの我が家ですが、たまにはそれでも良いんだ!と前向きになった1日となりました。
農林水産省による食文化継承の取り組み事例