魚の形が楽しい!歓声まちがいなしのイギリス料理

パイシートを4枚使って魚をかたどったサーモンパイです。バターが香るサクサクのパイの中からは、サーモンとほうれん草のクリーム仕立てシチューがとろり。登場した瞬間と切り分けた瞬間、子ども達やゲストから歓声があがること間違いなしの一品です。

普段あまり魚を食べない子でも、これなら楽しく食べられそうですね。

「イギリス料理はおいしくない」の理由

イギリス料理というと、「おいしくない」というイメージが先行しがち。その背景には、気候が厳しく野菜をはじめとする農作物が乏しかった、核家族社会と階級制度で家庭の味が継承されなかった、産業革命による都市化・商業化がその流れに更に拍車をかけた…など、様々な理由があるようです。

政治や文化の中心だったジェントルマン階級の人たちが、「暴飲暴食は上品ではない」「食事になど時間をかけなくてよい」と食に対して無関心だったのが原因という説も。食事中のおしゃべりもマナー違反と考えられていたそうです。

でも、近年のイギリス料理はかなりおいしい!

近年では、イギリスでも食への関心が高まり、世界中からおいしい食材や料理が集まってくることもあって、イギリス料理はおいしい!が新常識になっています。現在のロンドンは世界有数のグルメ都市なんだそう。

イギリス料理はもともと素材をシンプルに焼いたり煮たり揚げたりするレシピが多いので、日本人好みかも。肉を使った料理が多く、牛肉をパイ生地で包むビーフ・ウェリントンも有名ですが、今回は鮭のピンクがパーティーらしさを演出するサーモン・ウェリントンをとりあげました。

日本の食文化にも思いを馳せて

日本は豊かな気候風土に多彩な食材がとれる国。でも、核家族化、都市化、商業化が進み、家庭での食事の体験が乏しくなっている状況は、かつてのイギリスと似ているのかもしれません。

子ども達には、おいしい物をみんなで楽しく食べる文化を大切にしていってほしいですよね。魚の形が目を引くサーモン・ウェリントンなら、関心が高まること間違いなし。パイシートで形をつくるのは工作のような手作業なので、子どもと一緒に作っても楽しそう。誰がどの部分を作ったか、どんなところを工夫したか…といった会話も弾みそうです。

ご家庭の新定番として、ぜひリピートしてみてくださいね!