ただでさえ余裕がない夜の時間。急いでご飯を作ったら、今度は子供が思うように食べてくれずいつまでも食事の時間がかかる・・・。子供が集中してご飯を食べるために、どのような工夫をしたら良いのか悩んでいるママも多いのでは? 出張料理家として数々のご家庭で料理を提供してきた筆者が、子供が食事に集中するために抑えておきたいポイントについて解説します。

子供が集中して食べてくれずイライラ…


「せっかく子供の料理を作っても、途中から全く食べ進まないということが多いんです。おやつもそんなに沢山あげていないのに…。夜は私も余裕がなく、ついイライラして子供に対しても強い口調になってしまいます。」(東京都・20代・2歳児ママ)

そんなママのお悩みを何度か聞いたことがあります。特に一日の疲れがたまってきた夕方には感情的になってしまうのも仕方ないですよね。ただ、イライラした感情を子供にぶつけると悪循環かもしれません。まずはいつもの食事スタイルを見直し、次に紹介する方法を試してみると、子供が食事に集中することができるかも。

子供を食事に集中させるためのポイント

① 食事の時間を決める

食事の始まりの時間、終わりの時間を決めてみましょう。だらだらと長い食事は、子供にとってもママにとってもストレスになります。子供が見えるところに時計を置き、「長い針がここまで来たらご飯だよ。ここまで来たらご馳走様しよう。」と約束をします。

② 気が散るものは片づける

食事中、おもちゃやテレビが目に入ると気が散ってしまいます。ご飯の前にはおもちゃを片づける習慣を付けましょう。ご飯に集中させるためにはテレビも消し、遊びの時間と食事の時間に区切りをつけることが大切です。

③ 切り方や盛り付けで興味を引く

野菜を花やハートの形に型抜きする、海苔でおにぎりに顔をつける、といった工夫で料理の見た目を子供にとって魅力的なものにしてみましょう。単純ですが、意外と効果があるので試してみる価値はあります。また、食器やカトラリーを子供が好きなキャラクターのものにしてあげると、食事に対して前向きになりやすいです。食器などは何種類か用意しておき、食事前に「今日はどれにする?」と子供に選んでもらうと更に効果的。

④ 食べられる量だけ盛り付ける

「どれくらい食べられる?」と子供に聞いてみて、食べる量を子供自身に決めさせてみましょう。「この分は食べようね。」と約束し、完食できたらしっかり褒めてあげます。「もう少し食べられそう?」と、おかわりにもつなげていけられると良いですね。

⑤ 準備、片付けを手伝ってもらう

食事に対して子供に主体性をもってもらう上で、準備(調理)を手伝ってもらうことはとても効果的です。筆者はこれまで、子供に調理を手伝ってもらうと子供たちが進んで料理を食べてくれるシーンを何度も見てきています。準備に携わることで、食べようという意識や、食べ物に対する興味が湧きやすいようです。同様に片付けを手伝ってもらうことで、食事に対する子供の主体性が増していきます。

今日から実践してみよう!集中して食べてもらうために

子供が思うように食べてくれない日々が続くと、ママも気分が落ち込んでしまいます。子供が食事をする際には、集中して食べやすい環境をつくる、時間や食べる量を約束する、準備や片付けを手伝ってもらい主体性をもたせるといった工夫が効果的です。これらの工夫が、子供の「食べよう」という気持ちを引き出すことにつながります。

ライター紹介 廣野沙織(管理栄養士)
お茶の水女子大学大学院にて食品科学を専攻し、調理を科学的に扱い美味しさを追求する研究を行った。研究の傍ら、レシピ開発や執筆活動に従事し、在学中にフリーランス管理栄養士として開業。出張・作り置きサービス「シェアダイン」の料理家として、主に子育て世帯の食事に向き合い、献立の提案・調理・レシピ提供等を行っている。