食べ物に何かちょっと「かける」と味がぐっと引き立ち、美味しくなります。

例えば、ごはんに、卵を……。
ラーメンに、コショウを……。
お好み焼きに、カツオブシや青のりを……。
かけるシーンを想像するだけで、食べたくなりますね。

美味しさの「魔法のワザ」
食べ物に「かける」絵本ばかりを紹介します。

なかよしな組み合わせがたくさん『なかよしぱっくん』

         おすすめ年齢:1歳~
    定価:¥ 924(税込み) 
         著: 新井洋行
         出版社: 白泉社

 

 

正直、この絵本は「かける」だけの絵本ではありません。
でも、小さい子でも理解できる
「かける」と美味しくなるが見つかります。

表紙では、「白ごはん」に「ふりかけ」。
裏表紙では、ハンバーグやオムレツ、サラダに
ソース、ケチャップ、マヨネーズをかけています。

もしかしたら、子どもの食が進まないときに、
「かけようか?」なんて一言で、気分が変わるかもしれませんね。

ユニークな擬態語が楽しい食べもの絵本『かける

    おすすめ年齢:2歳~  
      定価:¥1,430(税込み)
      作: はらぺこめがね
      出版社: 佼成出版社

 

 

 

丸ごと一冊、画面いっぱいに、
かける音と、かける様子が広がります。

「ちょろちょろ ぴゃっぴゃっ」とかけるは、おしょうゆ。
「しゃららんら~ん」は、かき氷のシロップ。
「しゃかしゃか しゃんしゃん」と、粉チーズ。

遊びじゃないってわかってるけど、かけるって楽しい。
「かける」というカンタン調理法は、楽しいおまけもついてきます。

ただし、くれぐれも夢中になって、
かけ過ぎないようご注意を。

子どもだけでも簡単に作れる!『ひも ほうちょうも つかわない 平野レミの おりょうりブック』    

  おすすめ年齢:4歳~
      定価:¥990(税込み)
      さく:平野レミ
      え:和田唱 和田率
      出版社: 福音館書店

 

 

テレビなどでおなじみの平野レミさんの絵本です。

ごはんに、卵やのり、バターや醤油、ナッツをかける。
バナナやいちごに、手作りホイップクリームをかける。
簡単にできる方法ばかりが、イラスト付きで丁寧に紹介されています。

子どもが料理したい!と言ったら
「かける」からスタートするといいかもしれませんね。

熱々のお好み焼きの上の鰹節おどるカツオブシ  

  おすすめ年齢:5歳~
      定価:¥1,430(税込み)
      作: 森絵都
      絵: 竹内通雅
      出版社: 金の星社

 

 

 

どうです、パンチのある絵からして、おもしろそうでしょう。

鉄板の上には、大きなお好み焼き。
お父さんが「みろ、カツオブシがおどりだすぞ」というので
よくよく見ていると、「うわ!」なんと本当に踊りだしました。

読んだら、ホンモノの踊るカツオブシが見たくなるはず!
お好み焼きがメジャーでない地域でも
ぜひご家族で作ってみてくださいね。

 

かけるって、食べ物を美味しくする「最後のしあげ」。
しかも、子どもにもできる、心躍る作業です。
「かける」をちょっと意識して、より楽しい食卓を。


大久保 徳久子(おおくぼ とくこ)
絵本編集者/読書アドバイザー/絵本de子育てコーチ

出版社にて絵本·児童書の編集に携わり、現在はフリーランス。手掛けた絵本·児童書は300冊にのぼる。編集者としての経験を活かし、図書館や教育委員会委託講座、親子サロンなどで、妊娠期~小学生の親に向けて絵本講座を開催。その他、多岐にわたって絵本の魅力を広める活動を行っている。
読み聞かせだけではなく、絵本の可能性をもっと広げる活動「絵本×コーチング」「絵本×性教育」「絵本×哲学対話」「絵本×食育」なども展開している。

公式ブログ http://ameblo.jp/ehonde

保育士の専門雑誌「POT」にて絵本紹介記事を連載中
シェアダインで食育絵本コラムを連載中


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