7月末の昼下がり、コープみらいカルチャーが主催する夏の短期講座の一つで、食育×科学 れしぴ研究所が指導する小学生向けワークショップに参加してきました。食育×科学 れしぴ研究所は、食育ワークショップに「科学」を取り込むという面白い切り口をされている団体で、以前食育メディアでも「中華麺を作ろう」のワークショップをご紹介しました。
今回のお題は「びっくり!料理×科学!光るグミを作ろう」。光るグミ…気になりますね。
お邪魔させていただいたお昼の部には、小学1年生から4年生までの女の子7人、男の子5人と付き添いの親御さんの合計23名が参加。キッチンのある会場は満員御礼でした。
講師の食育×科学 れしぴ研の天野さん(この日はまゆみ先生)と鹿島さん(この日はかっしー先生)は今日もエプロン…ではなく白衣です!
さっそく光るグミを作り始める
こちらが当日のワークショップの材料と道具。
中身を確認したらさっそく実習の始まりです。
さて、上の材料だけでは光る要素はなにも見当たりませんね。ところが、一般家庭によくあるアレを使えば光るグミができるそうです。一体なんだと思いますか?
じゃん!これです!
そうですオロナミンCなんです。
みなさん、規定の量のゼラチンとオロナミンCを入れて、電子レンジで加熱。「加熱後すぐに混ぜないと固まってしまいますよ。手早く!」という先生の言葉に会場がやや緊張に包まれます。みなさん必死に混ぜて型へ流し入れる!
光るグミ。そもそもなぜ光って見えるのか。色の決まり方。
グミを冷やし固めている間に光るグミの説明があります。
まずはグミとはから始まり、(ドイツ語でゴムを意味する「Gummi」が語源だそうです。そういえば有名なハリボーもドイツ産ですね)ゼラチンと寒天の違いなどの説明があり…
どん!
光の説明に続きます。光の波長や、脳の仕組み、プリズム、なぜ色が見えるのか。けっこうハイレベルですが、会場からは「プリズムって虹だ」「光が集まるから!」と活発な意見が飛び交っていました。
その後、光るグミを演出するための必須道具、ブラックライトの説明が続きます。
次になぜオロナミンCが光るのか。オロナミンCに含まれるビタミンB2が光る要因になるそうです。みなさん興味津々。
ブラックライトを当てると…光ってます!
そして、出ましたこうぞう式。
優しくひらがなで書かれても複雑な構造式です、笑
こうぞう式を元に、エネルギーの吸収と放出をまゆみ先生とかっしー先生が実演!発光のメカニズムを説明していきます。
さぁ実際にできたグミを見てみる…果たして本当に光るのか?!
だいぶ難しくなってきたところで、グミの完成です。
型からだして、ブラックライトを当てると…
光っているのがわかりますか?
その後はみんなでゼリーパフェを作って楽しい試食会!この笑顔!
ワークショップはトータルで2時間、楽しい夏休みの自由研究の時間になったようです。
ブラックライトさえあればご自宅でも簡単にできる食育実験。ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
2016年4月設立。関心が高まる食育に、「科学」の視点を取り込んだワークショップを開催。
食に関与する科学的事象を実験という形で明確に可視化することで、ただの楽しい思い出にとどまらない、食と科学の両方に関心を持てる体験を提供する。
現在、区役所、企業、他団体とコラボレーションし、食と科学を絡めた様々なワークショップを展開中。
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