すっかり秋めいてきました。空気が乾燥しはじめると、喉が痛くなる人が増えますね。風邪まではいかないけど咳が出る、というお子さんもいるのではないでしょうか。
乾燥した空気を吸い込むと、咽喉が乾燥してバリア機能が低下します。そのため、喉の痛みや咳がでやすくなるのは自然な事です。
喉に潤いを与える食材を積極的に選び、喉をケアしてお子さんももちろん大人も風邪予防をしましょう。
喉に潤いを与える食材
- 副菜・野菜系:アスパラガス、白きくらげ、いちご、ゆり根
- 主菜・タンパク質系:豚肉、鶏卵、牛乳
- その他:黒ごま、白ごま、松の実、枸杞子(クコの実)
喉風邪をひいてからでも役立つ食材
- 副菜・野菜系:ごぼう、白菜、バナナ、りんご
- 主菜・タンパク質系:湯葉
咳によい食材
- 副菜・野菜系:大根、春菊、柿、梨、びわ、銀杏、陳皮(乾燥させたみかんの皮)
- 主菜・タンパク質系:あさり、豆乳
- その他:はちみつ、杏仁(杏仁豆腐)
喉の調子が気になる、寒い日にもピッタリのレシピをご紹介します。(材料はすべて4人分)
☆ごぼうのポタージュ
<材料>
- ごぼう1本
- じゃがいも1個
- 大根5センチ
- 玉ねぎ1/2個
- 水4カップ
- 塩適量
- ローリエ2枚
<作り方>
- ごぼうはささがき、じゃがいも、大根は薄く切り、玉ねぎもは薄くスライスする。
- 鍋に水と①、ローリエを入れて火にかける。途中で塩を加えてごぼうが柔らかくなったら、ローリエを取り出してミキサーにかける。
喉の痛みに役立つごぼう、咳によい大根を使います。ポイントは、胡椒を入れないこと。
胡椒は身体に熱を与えるので、咽喉が赤い、腫れている、そして痛むときは控えましょう。さらに熱をこもらせて喉の赤みや腫れを悪化させる恐れがあります。
☆百合根と陳皮のおかゆ
<材料>
- 米1カップ
- 昆布5センチ
- 水6カップ
- 百合根1個
- 陳皮5g
- 塩適量
<作り方>
- 米を洗い昆布、陳皮、水とともに土鍋に入れて火にかける。沸騰したら弱火にする。
- 途中で百合根と塩を入れて30分ほど炊く。
喉に潤いを与える百合根、咳によい昆布と陳皮を使います。陳皮はみかんの皮です。無農薬のみかんが手に入れば、自分で作る事もできます。
☆陳皮
- みかんの皮をむいて、5ミリ各くらいのサイズにはさみや包丁で切ります。
- そのまま天日干しをすれば、完成です
中国医学研究家、日本薬膳師、国際中医師、国際薬膳師、管理栄養士、オールアバウトガイド、ソムリエ協会認定ワインエキスパート。
実践女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業後、漢方と食事で病気の治療をする病院の食養内科に勤務。その後老人福祉施設で管理栄養士として勤務する。
そのころ、中医学のおもしろさに魅了され、中医学、薬膳を学ぶ。
2005年4月に横浜・青葉台で「薬膳料理レストラン心味」を開店。2006年より「薬膳教室心味」として今に至る。
東京・横浜の教室を中心にカルチャーセンター、大学の生涯学習センター、各地サロンで教えるほか、各種イベント開催やレストランにおける薬膳メニューの監修などを手がける。
西洋栄養学と薬膳を融合し、体・心・医学・料理をつなげて現代人の生活スタイルや体質にぴったりあうように理論と料理の両面から指導する、独自のスタイルを持つ。
薬膳の世界を広めるため、ワイン、チーズなど多分野の食の世界に活躍の場を広げる。
- 薬膳教室 心味HP http://www.yakuzen-cocomi.com/
- 薬膳実践学院 HP http://yakuzen-jissengakuin.jp/
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