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オーガニックカフェでの試行錯誤が大きな糧に
小さい頃から、食べることが大好きでした。食に対しての関心は高く、初めてのバイトも飲食店。次第に食べるだけでなく、栄養成分や作り方にも興味を持つようになり、進路を考えるにあたっては、栄養にも料理にも詳しくなれる管理栄養士を目指します。
最初に就職して働いたのは、社員食堂。ついに憧れの料理の世界に入ったわけですが、初めは包丁すらまともに使えませんでした。栄養管理士の資格は取っていましたが、実際に「料理を学んだ」と言えるのは、社会人になってから。この社員食堂時代に包丁の使い方を始め、料理の基礎となる部分を学びました。
そんな私が本格的に料理に目覚めたのは、友人のイベントでケータリングを初めて依頼されたときのこと。イベントに参加した人たちから「美味しい」「作り方を教えて欲しい」と言われて、とても嬉しくなったのを覚えています。
次の仕事に選んだのは、オーガニックカフェ。店長を務めながら、毎日のランチやコース料理を自分で考え、作り、試行錯誤しながら独学でオーガニック料理を学んでいきました。
また、カフェ営業とは別に、お弁当事業も行っていた時期もありました。毎日違うメニューのお弁当を作っていたのですが、ジャンルに縛りはなく、家庭的なメニューに一工夫加えた創作料理。そこで得られた経験はとっても大きいです。
出張料理だからこそ、毎回新しい発見や刺激がある
調べてみると、シェアダインと似たサービスは他にもありましたが、どちらかというとイタリアンのシェフや、ホテルで経験を積んだコックを募集し、作るのも特別な日のパーティーでの出張料理といった感じでした。
シェアダインは家庭料理の作り置きがメインで、日常生活を豊かにするというのがコンセプト。栄養士や調理師、資格がなくても料理が好きな人を募集しており、自分にはそちらのほうが合っていると感じて、シェアダインに決めました。
それまでとは違って、初めましての初対面で、初めてのキッチン。どこに何があるかわからず、使いたい器具や調味料もあるとは限らないなかでの仕事に、最初は不安しかありませんでした。克服の方法は、数をこなすこと。数をこなして慣れるしかありません。
毎回、お伺いするご自宅の場所も、キッチン環境も、お客様の家庭環境も違えば、作る料理も違う。そうやって毎回、新しい発見や刺激があるのは、出張料理だからこそ味わえる楽しさ。それが大きなやりがいです。
マンネリ化によるモチベーションの低下がなく、料理家として自分自身も毎回成長できます。その場その場での応用力を本当の意味で身につけることができます。
得意料理や専門性を武器に、お客様の悩みに応える
食は大切とわかっていても、どうしても疎かにしがち。シェアダインのサービスは、しっかりとした食事を作りたいけど忙しくてできない共働きのご夫婦や、子育て世代のお母様のニーズに非常にマッチしているサービスだと感じています。
小さい頃は、女性は料理上手が当たり前で、外食やコンビニ飯なんか食べず、毎日料理するのが当然だと思っていました。でも、それがいかに大変なことか。一人暮らしをして、そのことを経験し、同じように悩んでいる大人がたくさんいることに気づきました。
そうした経験が、シェアダインで仕事をする原動力になっているのかもしれません。これからフリーの料理家を目指す方や、独立しようと考えている方には、自分は何が得意なのか、武器を必ず用意しておくのがいいとお伝えするようにしています。その武器を使ってどんなことが提供できるのか、言葉で説明できるようにしておけると良いと思います。
自分の得意な料理や専門性を武器に、お宅にお伺いしてお客様の悩みに応える。料理家だからできる、とても意義のある仕事ではないでしょうか。
私の夢は、日本に限らず、世界中を旅し、旅先の環境で美味しい料理を作り、そこで生活している人たちに食べてもらうこと。シェアダインで身につけた料理の応用力を生かし、世界中の人たちを料理で幸せにしたいです。
ジュンジュンさんに作ってもらいたい逸品
グルテンフリーのスパイスカレー
ルウや小麦を一切使わない、体に優しいグルテンフリーのカレーです。作り方は通常のカレーとほぼ変わらず、ルウを使うところをカレー粉を使います。
水はあらかじめ少なめにし、野菜から出る水分やトマト缶の水分で代用。野菜の旨味を活かします。また、ジャガイモのでんぷん、仕上げにチーズを使うことにより、小麦を使わなくても十分とろみがつきます。
小麦、ルウを使わないことにより、食品添加物・脂質・塩分・糖質の軽減、カットに繋がり、小麦アレルギーの方でも食べることができます。また、スパイスを使っているので通常のカレーより本格的な味を再現できます。スパイスカレーを食べたら、もうルウのカレーは食べれません。
ジュンジュンさんの「記憶の料理」
アクアパッツァです。初めて出張作り置きをしたお宅で、見たことのない大きな魚が丸ごと置いてあり、魚をまともにさばいたことがなかったので苦戦しましたが、今では良い思い出です。