普段の生活に溶け込む和食を伝えたい

実家の朝ごはんは毎日和食でした。ご飯とお味噌汁とお魚、お漬物に納豆。これが基本のセットで、お味噌汁の具とお魚が毎日変わる感じです。今、自分がほとんど風邪もひかず毎日調子がいいのはこの和食朝ごはんのおかげなんじゃないかと思っています。和食の生活が私は一番心地よく思えるんです。

家庭での味はとても大切で、私の場合はそれが和食でした。和食に対して作るのが難しいというイメージを持たれている方もいるのですが、実は簡単に幅広くアレンジできます。もっと和食の良さ、特に普段の生活での和食を知ってほしいと思います。

料理歴は意外にも長くない。大学4年生で目覚めた料理と写真

大学4年生の春に就職先の内定をいただいたんです。単位も足りていたので1年することがなくなってしまって。そこで身近なことを極めてみようと思って始めたのが料理と写真でした。それまでは一人暮らしもしていたのですが、週に1~2回自炊する程度でした。

自分で作った料理を写真で撮る、ということを始めたのです。始めてみたら、楽しい!もともとハマると熱中するタイプではあるのですが、もう料理も写真もどっちも楽しい!!という感じでした。

金融機関に就職。料理の仕事をしたいと確信し、退職。栄養士学校へ!

大学卒業後は内定をいただいていた金融機関で働いていました。でもその間もずっと料理に関する仕事をしてみたい、という思いがありました。OLをしていた3年間は「本当に自分は料理を職業にしたいのか」を自問する時間でした。最終的にやっぱり料理の仕事がしたい!と確信して、会社を退職。栄養士学校に入ることを決めました。

シェアダインで出張作り置きサービス。どうやったら喜んでくれるだろう?を問い続ける

そんな時にシェアダインさんでのお仕事を知りました。お客様のご自宅に行っての調理に、最初は戸惑うこともありました。お客様の反応をみて「どうやったらもっと喜んでくれるだろう?」と考えて、家で作り置きの練習を毎日しました。作り置きなので、その日に食べるものもあれば、翌日以降に食べるものもあります。翌日以降に食べるものは味の染み込み方も違うので、塩加減も気をつけます。そういった加減は自分で実際に食べてみないとわからないので、自宅で何度も試作、試食を繰り返しました。

もともと料理が好きなので、その試作だけでも楽しいんです。それをお客様も喜んでいただけて、さらにリピートしてご依頼くださったりするとますます楽しい。どんどん楽しいの連鎖が起きていきました。

自分が楽しいことが、誰かの役に立っている、こんなに幸せなことはないですね(笑)

みーなさんに作ってもらいたい逸品

和食の定番ですが、筑前煮や卯の花、切り干し大根の煮物などでしょうか。

肉には肉の味、野菜には野菜の味があります。そういった旨みや香りを生かすためにちょっとしたコツがあります。例えば生姜を加えるタイミングであったり、お肉を煮込む火加減であったり。素材の味を活かした料理が好きなのでぜひ食べてほしいです。

これまでにお伺いしたお宅で好評なのは鶏肉のママレード&塩麹漬け焼きですね。

記憶の料理

さつまいもの天ぷらと納豆

祖母の家に遊びにいくと必ずさつまいもの天ぷらを作ってくれました。さつまいもが薄切りで、天ぷらなのにカリカリなんです。祖母を想うとそのさつまいもの天ぷらを思い出す。さつまいもを見ると祖母とその天ぷらを思い出しますね。

納豆は、実家の朝食に毎日必ず出ていました。朝食といえば納豆というのが染み付いています。