料理の道に進まれたきっかけについて教えてください

私はもともと料理は好きだったのですが、教員になりたくて大学に進学しました。ところが教員には向かないなと思い、就職したところがファミリーレストランチェーンでした。ただ、大手だったため料理は自動化されているところがあり、つくる楽しさをあまり感じられなくなってしまいました。

そんな時に、フードコーディネーターという職業があることを知り、仕事を辞めて養成学校に通うことにしたのです。学校に通っている間は、アルバイトとしてスペインバルなどで働いていました。その後、ご縁があってCMで活躍されていて本も出されていた著名な先生のアシスタントにつくことができました。はじめはアルバイトで採用されて、後から正規で雇用されました。

その先生からはどういったことを学ばれましたか?

先生は一流の方だったので、レストランで出すようなものから家庭料理まで、あらゆるジャンルの料理を手がけていました。料理はアシスタント時代に基礎を習得しました。一流の先生について、本当に良かったと思います。

トータルで6年くらいお世話になり、料理の技術であったり、クライアント様の意向に沿うものをつくったりということは学ばせて頂けました。あとはスイーツから本格的な和食、イタリアンなど、いろいろな食材に触れることができ、一流のものに触れられたのが私の中では大きな経験となっています。

ご自身のキャリアで転機になったできごとは何でしょうか

フードコーディネーターの仕事をしていた頃に結婚したのですが、仕事の忙しさなどもあり鬱(うつ)になってしまい、仕事を辞めて3カ月ほど療養していました。その間に、これからどうしていこうかと思ったときに、料理の仕事をしていくうえで私に足りないものを考えました。

すると、私には魚の技術がないなと。例えばさばいたり、キレイに刺身を盛り付けるといった。そこで魚屋さんに入店することにしました。その少し前に結婚していたこともあり、フルタイムパートで働きました。その間に子どもを二人産みながらも、働き続けました。

お子様を生まれても魚屋の仕事を続けられたのですね

パートとは言えプライドを持って仕事をしていましたので、子どもを産んでも踏ん張って頑張ろうと。1人目の子は2カ月くらいで保育園預けて働いていました。当時の店長さんの理解もあって、6時間の時短勤務で続けました。寝不足になりながらも「絶対次につながる」という想い働きました。

2人目は2020年の7月に生んだのですが、夫が北海道出身で地元に帰りたいと言っていて、私もそのつもりだったので、コロナ禍のなか強行突破。2020年の6月に北海道に引っ越してきました。結果的には良かったなと思いますね。

魚屋さんも、同じ系列の北海道支店で働き続けたいと店長に打診したところ、札幌のお店に異動ができました。それで2021年の4月に、産後復帰しました。

シェアダインの出張シェフに興味を持たれたのはなぜですか?

コロナ禍で労働時間が削られて全然働けなくなってしまいました。私の考え方としてはやはり、子どもと日中離れて働く以上は、それなりの報酬や能力向上が得られないとムダだと思い、副業としてでできる仕事を探し始めました。そのときに見つけたのがシェアダインでした。

シェアダインはもともとテレビで観たことがあり、「私もこういう仕事がしてみたい」と思い家事代行サービスなどを探していたんですね。そのときはまだシェアダインが全国展開していませんでしたが、何となく気になるのでとりあえず登録だけしました。確か2021年の7月中旬頃だったと思います。

初めてのお仕事はどのように依頼が来たのでしょうか

出張シェフになってから数カ月間予約が入らなかったので、自分で営業をかけました。子育て交流会に行った後のオンラインのアフターイベントで、たまたま仕事の話になって。そこには、ママサークルのとりまとめ役のような方がいらっしゃって、その方からお客様をご紹介いただけることになり、仕事が入り始めました。

私は最初のころから、他人がご家庭のキッチンに上がるのはハードルが高いと思っていました。そこでお仕事用のインスタアカウントをつくって「私は3時間でこんなお料理を何品つくれて、材料費はいくらくらいと視覚的に示しました。東京と違ってサービスが一般化していない地方では、自分から積極的に動いていかなければ、と考えたのです。

シェアダインのシェフになられて、意識の変化はありましたか?

当初は、ただの副業として出張シェフを始めたんですね。正直に言って、私自身の育児などに関するモヤモヤの解消という部分もありました。ところが子どもが2歳ちょっとなのに手術で入院しないと行けないというお母さんがいらっしゃって、1週間分の料理を作り置きがほしいという依頼がありました。

子どもと離れることは心配でしかたないと思い、その方と打ち合わせをして、子どもの大好きなモノばっかりでメニューを組み立てたら、すごく感謝されて。この出来事がきっかけで子育てで疲弊している方にも美味しいごはんを食べてもらいたい、必要な方にもっと届けたいという思いが強くなり、そこからギアを上げ、今年6月に魚屋さんを辞めてシェアダインに専念し7月からはシェアダイン1本で活動しています。

 

今後の目標については

今は「どうやったらシェアダインのシェフを広めていけるか」と、考えています。北海道ではシェフが足りません。私自身も「この人に頼めば大丈夫」と言われるように、もっと知ってもらえるように料理のレベルを上げていきたいですね。

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